あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

梟が鳴く森で 第2部たたかい 第43回

2011-05-28 08:43:00 | Weblog

bowyow megalomania theater vol.1


さらに頭蓋異常、眼球突出、視力障碍、重度知的障碍を併せ持つクルーゾン病の大本三郎、精神機能低下、興奮性、衝動性、不随意運動、痙攣等のハンチントン病患者の塩田安子も、

「はあーい!」

と明るく皆にあいさつしながら不思議なお家の裏側、すなわち警官隊が包囲しているススキヶ原の反対側の杉山から入ってきました。

脳の局所的収縮で知的障碍で痙攣発作持ちで半身麻痺で血管腫持ちでなおかつ原因不明のスタージ・ウエバー病の金丸信子もいました。

常染色体異常が優性遺伝して発達障碍、痙攣、皮脂腺腫を引き起こす結節硬化症の柴田はつみも傍にいました。

重度の知的障碍で肥胖症で視力障碍で奇形で性器不全でなおかつローランス・ムーン症候群の佐々木誠もいました。小頭症で今年百歳になる西山きん、ダウン症の東山ぎんもいましたし、結節性硬化症の皇太郎も続いています。みんな岳や洋子や文枝たちの仲間です。

おお、なんという喜び! そしてなんという壮観だったことでしょう! 星の子学園へ急行したのぶいっちゃんとひとはるちゃんが、カナー氏症候群、知的障碍、染色体異常、精神遅滞、発達障碍その他その他あらゆる心身の障碍を持った百五十名の園生全員を引き連れて不思議なお家に戻って来たのです。


空中に放り投げた赤ちゃんを銃剣で刺しましたわいと近所のKさん 茫洋




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