あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

梟が鳴く森で 第2部たたかい 第42回

2011-05-27 14:10:35 | Weblog


bowyow megalomania theater vol.1


まわりは星の子学園の仲間たちでいっぱいです。およそ百人はいたでしょうか。いや、もっとです。身体や精神に欠陥のある子供たちばかりです。

ロイシン、イソロイシンの過剰排出、ケト酸尿、尿の楓糖臭、重度知的障碍、痙攣、筋剛直などを主な症状とする常染色体異常の楓糖病の平山美樹がいました。

血中フェニール・ピルビン酸排出、中・重度知的障碍、痙攣、色素欠乏の常染色体異常が原因で起こるフェニールケルトン尿症の山川リンダがいました。

ガラクトーゼ尿中排出、発達障碍、新生児重症黄疸、肝肥大、筋緊張低下、白内障等の複合障碍を持つガラクトース血症の紀宮英明もいました。神経細胞にグルコ・セレブロシドの蓄積、心身発育遅滞、肝脾肥大、筋剛直、麻痺等の症状を呈するゴーシエ病の三田一平もいました。

硫酸ゴンドリイチンおよびペパリチン尿中排出、重度知的障碍、運動不安、肝脾肥大、角膜混濁、矮小体躯のハーラー症候群を呈する芥川竜もいました。それから脳中のスフィンゴミエリン増加、知的障碍、肝脾肥大、網膜異常、アテトーゼ、筋剛直、行動不安などをひき起こすニーマン・ピック病の小松崎登もいました。

リポイド沈着、精神機能低下、痙攣、麻痺、網膜異常、視力障碍といった複合障碍を持つ清水菊枝も一緒です。



砂を噛み目を瞑りこの空虚を抱きしめるのだ 茫洋



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