あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

蝶人師走色々映画劇場その4

2019-12-18 15:40:28 | Weblog


闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.2080~84


1)クリント・イーストウッド監督の「ヒアアフター」
あの世とこの世を結ぶ絆についての心温まる物語。ある一線でオカルトに傾斜しないのがいい。2010年の製作。東松監督作曲の音楽がいい。

2)ジョン・フランカンハイマー監督の「ブラック・サンデー」
1977年製作のハリウッド映画。イスラエルの鬼子であるテロリスト集団がスーパーボウルの会場に浮かぶ飛行船から爆弾を落とす計画を立てたが、ロバート・ショウに阻まれる。

3)ポール・トーマス・アンダーソン監督の「ファントム・スレッド」
主演のダニエル・デイ・ルイスが、オートクチュール・デザイナーを好演。
本作で俳優を引退しデザイナーに転身するといううが、そんな冗談はやめにしてもらいたいものだ。レウトランの給仕アルマ(ヴィッキー・クリープス)をみそめて伴侶にしていくが、おぼこなはずの彼女が徐々に女の本領を発揮し毒キノコを飲ませたり食べさせたりして尻に敷いていくあたりが見ものずら。

4)ジョン・ヒューストン監督の「マッキントッシュの男」
国際諜報員ポール・ニューマンが活躍するスパイ物だが、ウオルター・ヒルの脚本がなややこしくてどういう話かよく分からずじまいなりき。

5)ニコラス・ジャレッキー監督の「キング・オブ・マンハッタン」
題名が大げさすぎる。「家族を守る」と称して嘘に嘘を積み重ねた実業家リチャード・ギアは、ようやく罠から脱出したと思った途端、怒れる妻スーザン・サランドンの罠に嵌ってしまうのであったああ。


  君の名を唱えつつ死んだ兵のため土下座のひとつもするべきだった 蝶人

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