久しぶりに中二と小五の子供を連れて出かけた。行った先は
ダーウィン展をやっている上野の国立科学博物館。ダーウィンの生涯を追った展示で、直筆の手紙がたくさんあった。
私の印象に残ったのは、小さなノートとそこに書き込まれた樹形図の原型。
最近、論文を読み、ワープロで(推敲して)考えるという、試行的に怠惰な生活を送っているので、100年以上前の自然科学の巨人の仕事に触れて、感動した。
昔より今のほうが、情報化が進んでいて学問をするのは大変なんだ、なんて、思っていたが、大間違いだった。当時なりに、膨大な量の情報交換を行い、また、検証をしていたことを初めて知った。学会の度に自転車操業でバタバタしている私とは雲泥の差だ。
もっとびっくりしたのは、ダーウィンのおじいさんが、進化論的な着想をすでに持っていたこと、ビーグル号での旅はダーウィン家の財を費やしてのもので(お母さんがウェッジウッド家だったとは知らなかったが・・・)、家族ぐるみの科学への情熱があってこそ、種の起源が著されたのだということを知った。
まあ、私も自然科学者のはしくれとして、何かものしたいところだが・・・
あと、もうひとつ。ダーウィンは家族を大事にしていた。そこだけは、私も同じだ。