明日あたりから天候が回復するらしいが、そんな気配はまったくなくて、太陽が待ち遠しい。NHKの連続テレビドラマ…実際に視ているのは帰宅後の録画か、23時のBS放送だが、つい”朝ドラ”と言ってしまう…では先週のパラリンピック編に続いて、今週は豪雨災害・土砂災害の話となっていておどろく。パラリンピックの話を挿入するのはなんとかなったのかもしれないが、ピンポイントで風水害の話まで入れてくるとは、いくら天気がテーマのドラマとはいえ、偶然の一致にしては出来過ぎのように思う。その、”おかえりモネ”、視聴率があまり良くないことが、しばしばネットニュースの俎上に載せられている。
アフガニスタンではタリバンが全土を掌握したということだ。アフガニスタンの人、戦争に派遣された軍人、復興に汗を流し志半ばに斃れた人、多くの命は一体なんのためだったのだろう。そして、この先世界にもたらされるのは一体なんなのか、誰にもわからない恐怖に襲われる。
gooでもYahoo!でもその他どんなポータルサイトでもいいのだが、どれもトップページの注目記事には、無策な政府、おかえりモネの視聴率とアフガニスタンのタリバン情勢、新型コロナの緊急事態宣言と大谷翔平のホームラン、さらには芸能人の離婚だの、炎上発言だのの話が一つの枠内に並んでいるのは、三面記事と芸能記事とスポーツ欄と政治、国際記事がごっちゃになって、どれも同じで情報の価値が平坦化しているのだ。今ではすっかり当たり前となってしまったこの画面に、最近少々疲れというか違和感を感じるようになった。
ネットニュースはわたしのブログでも情報源としてしょっちゅう引用しているので大いに助かっているが、このところ全ての情報がリアリティーを失って、平坦化しつつあるのではないかと感じる。全ての出来事は愚かな人間の営みであり、貴賎軽重はない、だからといってそれを読む人たちが強制的に取捨選択能力を失わされ、”どうでもいい情報”に絡め取られていいわけではない。他の人のブログを読んで”この人がこんなことについて書くの?”とその影響を受けてしまったのではないかと驚いてしまうことも少なくない。
私はNHKと朝日新聞という固定情報を得ているが、このことが正しいというわけではない。これらのソースによって考え方を操作される危険性を持っている。ただ、いずれもネットの平坦化されたくだらない情報の羅列よりは、捏造さえなければよほどましだ。3大紙、NHK、写真週刊誌、女性週刊誌、3流スポーツ紙、民放というのはそれぞれ”相応の目的”を持って書かれたり、放送されていたわけで、対象とする人間が異なっていた。だが、今ポータルサイトではそれらがごちゃ混ぜになっている。
私自身がお高くとまっているつもりはない。ツイッターでは右寄りの人から左寄りの人まで”私なりに正論と思えること”を語っているひとのことをフォローして考え方を学んでいるつもりだ。星野源と新垣結衣の結婚には関心があったし、大谷翔平がホームランを打ったらうれしい。そんなことを言っているのではなく、私としてはネットニュースを開いたときに、不必要に心を乱すような記事に触れたくないだけで、そういった類のものにむやみに視界に入ってこないでもらいたい。これこそが偏りだと言う人もいるだろうが、こんなことが続くと多くの人の感性が摩耗し愚鈍になっていくのではないか。
流れを止めねば
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