この土日、秋の臨床細胞学会が開かれた。会場は京王プラザホテル。
この立て込んでいるときに学会と言われてもしんどい話だが、学会員としてはせざろう得ない。
学会の規模の大小にかかわらず、学会の運営は学会員の会費によって成り立っているわけで、これはもう仕方ない。
今日など、朝から娘の試合の応援(第一試合で助かった)。終わったら、今週末の学会発表の打ち合わせに、都内某大学病理学教室へ(相談相手の先生が解剖当番で助かった)。昼すぎから細胞診専門医部会(やっぱり、新宿は交通のアクセスが良くて助かる・・・特に京王プラザは都庁前)。
と、目が回るように駆け巡り、のんびり専門医部会でのお話を聞いていたが、少し早めに終わったので、共同演者に入れてもらっている技師さんのポスターセッションに行った。
ところが、ポスター会場の入り口で「コロ健先生」と呼び止められた。タッチの差で、終わってしまったとのこと。手には折りたたまれたポスターが。
専門医部会と、ポスターセッション、一緒にしないでほしい。発表が見れなくて、とても残念。
さて、専門医資格を取ったのが、40歳の頃。出身教室はもともと細胞診資格はあまり重視していなかったのだが、後輩がぽつぽつとるようになって、いつの間にか若手はみんな取ってしまっていた。どうしようと、浮足立っているときに上司からすすめられ、一念発起で資格を取った。40の手習いで、我ながらよくやったものだ、と思う。
医者というのは資格があってこその職業で、それに上積みされるのも資格しかない。
博士号に、病理専門医(私の頃は認定医だった)に細胞診。病理医はせいぜいこんなもので、上級資格が少なくて比較的楽なほうだと思う。
資格を取りあぐねている病理の先生がおられたら、ぜひ取得することをお勧めする。ちゃんと勉強すれば思ったよりは試験は楽だと思う。
それにしても、学会。自分の勉強のためとはいえ、お金がどんどん飛んでいく。
どうにかならないかな。経費扱いにしてくれると、とても助かるのだが・・・。
ちなみに、私が試験勉強に使った本は以下の2冊。組織病理アトラスでの勉強とはまた趣が違って、楽しめた。