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何かあれば鏡を見る
電気グルーヴの”Shangri-La”はお気に入りの曲の一つ。カラオケでも何回か歌ったことがある。ただ、電気グルーヴというユニットをそれほど知っていたわけではなく、電撃ネットワークの逆モヒカンのおじさんが歌っているのだとずっと思っていた。そのわりに、電撃ネットワークが歌を歌うところをみることがなく、いつも芸をやっていたのが不思議だったが、今回の事件報道でやっとそれらのことが解決した。
それはさておき、電気グルーヴのピエール瀧は最近よく出ているなと思っていた。大河ドラマにもよく出ていて、容姿も申し分なく、これから俳優として伸びていくのだろうと思っていた矢先のコカイン使用による逮捕。51歳というと、俳優としては脂ののった時期でもありこのブランクはとても残念だ。この逮捕を機に是非立ち直って欲しい。そのためには周囲の協力も欠かせないのはいうまでもない。
コカインが深刻な健康被害をもたらすということはもちろんだけど、麻薬中心の生活になってしまうというのも深刻なことだ。これは、タバコでも同じで、喫煙者は常に喫煙所(喫煙可の飲食店)と自販機(およびタバコの購入可能な売店)を確保しながら生きている。
薬物で幻覚症状を得て精神的に自由になる、ということは一切なくて、逆に生活は縛られてしまう。
他人、すなわち薬物を使用していない人、に対して薬物使用を隠してビクビクしながら生活しなくてはならなくなる。そのストレスから、余計に摂取量が増えてしまうという悪循環にも陥る。そして最後には廃人となる。廃人となる前に逮捕してもらえたら幸いかもしれない。
金栗四三の足袋がどうなっていくのかとても心配だ(いだてんIDATEN〜東京オリムピック噺〜)。芸能人は金回りも良く、近づいてくる良からぬ人も少なくない。どういうきっかけで薬物に手をだすことになったのかはこれからの捜査を待たなくてはいけないが、こういう話をきっかけに芋づる式に他の誰かが捕まったという話を聞いたことは、残念ながらない。この話もこれで終わってほしくないのだが、どうなるだろう。
人間は弱い。ちょっとした好奇心で薬物に手を出してしまうことが絶対にないとは言えない。薬物中毒者は、犯罪者であると同時に、被害者でもある。社会全体で麻薬を撲滅することに努めなくては、つぎの被害者をだしかねない。
力を合わせ
病理の切り出し室に入ると、ときどきタバコの匂いがする。私が思うに、裏が駐車場で、病院の敷地内というのに隠れて吸っている不届きな人がいて、その煙が流れ込んできているに違いない。火のないところに煙は立たない。もちろん、普通ならそんな匂い、窓を閉めていたら入ってくるわけがないのだけど、どこかに隙間でもあるんだろうぐらいに考えていた。それにタバコの匂いはどこからでも入ってくるのが常だ。
昨日は切り出し当番だった。雨が上がって暖かくなり、朝からたくさんの花粉が飛ぶだろうと警戒していたが、通勤中も診断室に入ってからも特に問題なかった。だが、いったん切り出しを始めた途端に鼻水が出始めた。あれ、おかしい。さっきまで平気だったのに。この部屋に入ってからだ。マスクは部屋に入ってから間違えないようにつけた。念のため、鼻のところの金具の向きを直してよりぴったりくっつくようにしたけど、その後もなかなか止まらなかった。
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部屋にいた臨床検査技師に聞いた、「この部屋って、陰圧?」「そうですよ、この部屋は陰圧ですよ」。
陰圧、ということは外気がこの部屋に入ってくるということ。ああ、そうか。病理の切り出し室は環境汚染に配慮して陰圧になっているから、以前タバコの匂いが入ってきたのだ。そして、花粉も。花粉の大きさは20~50μm程度なのに対して、タバコの煙は1μm以下。これならタバコの匂いが陰圧状態の部屋に流れ込んでくるのは当たり前だ。それにしてもタバコの副流煙も花粉以上に飛散しているものとは考えていなかった。
うっかりしていた。
よく、外から帰ってきて部屋に入るときには衣服に花粉が付着しているので、それを落とすようにと言われるが、タバコのけむりはもっと、ということになる。電車やバスでとなりにタバコの匂いをプンプンさせている人に座られてほとほと困ることがあるが、そんな人はタバコの副流煙の粒子をばらまいているということだ。副流煙の怖さは以前から言われている(副流煙というタバコの罠2018年12月26日 )。でも、なんだか当事者(ニコチン中毒の人)には、周りに、アレルゲンをばらまいているという意識が乏しい。花粉症とリンクさせて考えたらもう少し考えてくれるようにはならないだろうか。
タバコの煙は一年中
元アイドルだった芸能人が舌癌を公表して話題になった。お気の毒な話で、病気平癒をお祈りする。
ところで、舌を含め頭頸部癌の原因はほとんどがタバコだ。7人の子供の母親が喫煙者とは思いたくないが、タバコ以外が原因である可能性はとても低い。私の周りでも男女問わず喫煙者は依然として多いし、日常の診断業務でも舌癌の症例は少なくない。私もかつて吸っていた人間として、タバコを吸わなくなって10年以上経つがいまだに爆弾を抱えているような気になって不安になる。本人の癌とは関係はないが、副流煙によって7人の子供たちは相当の被害を受けている。子供のいる場所でタバコを吸わなくても、服とか髪の毛についている有害物が子供に健康被害を与えている(副流煙というタバコの罠
2018年12月26日 )。
有名人がなぜ癌であることを公表するのかはわからないが、舌癌のようなタバコとの因果関係が明らかな病気の場合、タバコを吸っていたことも合わせて公表してほし。もし、そうでなけれ(タバコを吸っていないのなら)ばそうでないと明らかにしてくれたらいいだけだ。
少し前に”国民的”ロックバンドのボーカリストが食道癌にかかったことを公表していたが、彼もずいぶん多くの酒とタバコを摂取していたという噂をきいていたけど、その時もそういった嗜好品のことまでは、本人からは公表されていなかったように思う。
『え、あの人が癌、そしてその原因はタバコ?』『癌の治療をキッカケにタバコをやめた?』となれば多くのニコチン中毒者がタバコをやめるきっかけとなるに違いない。何歳になってもやめた時点から発がんのリスクは下がり始める。今からでも遅く無いから、タバコの害をもっとアピールしてほしいのだが、なかなかそうならないのは残念だ。
タバコ代+治療費+身体欠損の合計は?
昔から知っているコメディカルの人が、医者からこっぴどく怒鳴られた、という話を噂で聞いた。伝聞だから、どんな状況で医者の怒りを買ったのかは、その場にいなかったので正確なところはわからない。噂話として私に話をしてくれた人は、その人がちょっと不器用なところを取り上げて、からかい気味に話していたが、僕は逆にその人のそんなところを突かれたことが気の毒だった。僕はその人の不器用な分丁寧に仕事をするのがいいと思っていた。
人間関係で気をつけなくてはいけないのは、立場の違いを考えないで他人を圧迫することだ。何の気なしに、職権とか立場が上の人が下の人に文句を言うのは簡単だ。でも、言われた方はどうだろう?逃げ場はなく、せいぜい言い訳しかできないのに、激昂している人間に怒鳴り散らされたらその言い訳までかき消されてしまう。仕事だから、逃げることもできない。ひどいことを言われて平気な人なんていない。慣れてしまう人もいるかもしれないが、気持ちが鈍化してしまったに過ぎない。
僕自身、以前にも増して色々なことを考えてしまうようになって、その怒られた人のことを思い出した。一人で怒られ、一人で抱え込んで、辛かろうと思った。いじめとか虐待、ハラスメント、そういうものは、すべてがそういったことを”する側”の想像力の欠如から生じる。だから、人を殺してはいけないのだ。
自分がされて嫌なことを人にしてはいけない。それがなかなかできないのはなぜか。それは、字面だけで考えているからではないか。僕はこれまで、ずっとそんな人間だった。口では、というかこのブログのなかでもそんなことを書いてきていたけど、果たして僕はその人の気持ち、立場を切実に考えていただろうか?自分が老い、人間関係に疲れ、仕事に追い込まれ、重いストレスを感じて、初めてほかの人の思いに考えが向かうようになったのかもしれない。人間は優しくなろうと思えば優しくなれる。怒りをコントロールし、その怒りの源を想像力によって封じ込め、優しさに転換させることができる。
感情を理性に変える