二週間ほど前、こんなニュース(正しくはおよそ420万人)がNHKで流れていた。
このニュースを聞きながら、不肖コロ健、他人事ではないと思った。久里浜医療センターのホームページにあるネット中毒の自己診断チャート(久里浜医療センター ネット依存のスクリーニングテスト)、以前行ったことがあるが、最近、少し進行した気がして、再度、自己診断してみた。
結果は、”平均的なオンライン・ユーザー”で、”一般使用者”相当とのこと、まずまず安心した。
それでも質問事項にあった、「使用時間をごまかそうとしたことがある。 」なんていうのは、「あてはまる」ので、自分自身、要注意だと思う。
だが、現在の社会環境の中で、どこまでが依存で、どこまでは正常なのか。線引きは難しいに違いない。
一昔前には、朝晩メールをチェックすることでも、依存の気があるとされていたが、今では必ずしもそうではない。というより、チェックしながらでないと仕事が片付かないのだ。目の前の仕事と同時に、メールでも仕事はどんどん入ってくる。
病院から、学会から、症例に関する他院からの相談、院内の医者の学会発表、研究所とのコラボレーションの仕事。こういったことだけで日に10や20、すぐにたまる。あとでまとめて、なんてことしていたら、それこそきりがなくなってしまう。
コロ健の場合、これらにこのブログとFacebookが加わる。Facebookに自分から投稿するのは週に一度ぐらいだが、毎日誰かの投稿に、いいね!、をしている。日記なので仕方ないが、このブログ、こんきもはほぼ毎日更新している。こういったものの度が過ぎるとネット中毒、ということになるのだろう。
電子カルテなんて、ある意味、ネットのようなものだ。患者のデータは電子カルテ端末から参照する。一度にたくさんの患者データを処理、カルテに記載するほうが効率がいい。
病理診断もペーパーレスで、臨床医は診断結果は画面でみることがほとんどで、急ぎの症例とか、所見の理解を深めたいというような症例以外では、病理診断科まで来ることはない。
診断のことも、薬のこと、治療のことについてはネットからデータを得るのが一番早くて効率もいい。
どの職業もネットなしではやっていけなくなっている。
こうなってくると難しい。
ところで、家族間の私信がラインで行えるようになったので、スマホさえ出さなければ公私の区別がついてとても楽である。
ネットなしの時代に戻ることは出来ないし
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ネット依存の疑い 推計420万人に
NHK 2014年10月15日 5時32分
仕事や家事がおろそかになるほど長時間インターネットを利用する「インターネット依存」の疑いがある人は、全国の推計で420万人余りに上り、スマートフォンの普及などを背景に、この5年間で1.5倍に増加したことが、厚生労働省の研究班の調査で分かりました。
インターネットを長時間利用する「インターネット依存」の実態を調べるため、厚生労働省の研究班は、去年、無作為に選んだ全国の20歳以上の男女4000人余りを対象に聞き取り調査を行いました。
その結果、インターネットの利用で仕事や家事がおろそかになるなど「インターネット依存」の疑いがある人は、推計で421万人と、前回、平成20年に行われた調査に比べておよそ1.5倍に増加したことが分かりました。
若い人ほど依存の割合が高く、特に20代前半の男性のうち依存の疑いがある人は19%と、5人に1人の割合を占めています。
厚 生労働省の研究班の代表で国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長は「スマートフォンやソーシャルネットワークの急速な普及で、一段とインターネット に依存しやすい環境になっている。依存に陥らないために、インターネットを利用しない時間を意識して作ることが必要だ」と指摘しています。