こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

人生は一度きり、ならば楽しく生きていこう

2014年12月31日 | 日々思うこと、考えること

大掃除、やってもやってもきりがないので、適当なところで終わらせ妻と一緒に墓参りに行った。

今日は天気がよく大掃除日和、墓参日和だった。

立ち並ぶ墓石をみると、様々な享年が目に入る。人生、一度死ぬ。やけに晴れわたった空を見上げて思う。

私が生まれ、妻と出会い、子供をふたり授かった。これまでの人生は一度きりのことで、この先も一度しかない。そして、最後は死ぬ。

辛いこと、悲しいことがあったとしても結局人生最後は死んで終わる。ならば、うれしい気持ちで楽しく生きたらいい。

今、そこにあることも、実は辛くも悲しくもないこと。

人生は一度きり。

今年最後の夕焼けを見ることができた。これを幸せと言わずになんといおうか。そう、これが人生なのだ。

今年最後の月の出。

こんきもをいつも読んでくださっているみなさん、今年一年ありがとうございました。みなさんに、コロ健支えてもらいました。

来年も、心と体の健康に気をつけて一日でも多く、あれこれ考えていきますので、よろしくお願いします。

 

みなさん、良いお年を 。
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今年もおしまい

2014年12月30日 | 日々思うこと、考えること

今朝は春のような霞がかかった。

昨日今日はオンコールということもあり、出勤して、のこっていた仕事を片付けた。

今日が私なりの仕事納め。

 

昨日の、ボツ記事振り返り&消去はけっこう精神的に疲れた。

どれも”考えかけ”の思いだったけど、いろいろあったなどと思うとそれなりに感慨深い。

こうして、慌ただしく一年が過ぎ、また新しい一年が始まろうとしている。
今日まで生きて来ることができて良かった。

人から見たらたいしたことないのだろうが、コロ健、これでも相当頑張っている。

といっても、自分のこと自分で言っても仕方ないか。

 

さて、あと一日、大事に過ごそう。

それにしても、今朝の日の出は綺麗だったな。

終わり良ければすべて良し 
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今年のボツ記事 2014

2014年12月29日 | あの頃のこと…思い出話

今年もこの記事がやってきた。今回で3回目。

在庫一掃、というわけではないが、お蔵入りしてしまった記事の数々…今日の時点で60近くあった。

カテゴリー別に整理すると。セミコロンのあとにある文章は書きはじめの一文。何も書いてないのは、題だけだったものです。

”病理のこと”

病理医による若い臨床医の指導;不肖コロ健のところにも、病理の勉強に若い医者がやってくる。

マスクのサイズ;この間、感染性の検体を処理することになって、N75という感染対策用のマスクをつけることがあった。

素晴らしい技師さん;手術を見ていると看護師さんがハサミとかメスを外科医が出した手に掴ませるように差し出す。学生のときその動きを見てずいぶん驚いた。テレビドラマでも同じような場面をよくみる。

可愛い後輩;かわいい、といっても見た目は中年の立派なおじさんなので何とも言い難いのだが、やっぱりかわいい後輩の送別会を昨晩開いた。

後継者探し;いろんな施策を打ち出しているものの、病理医の数はなかなか増えないでいる。その数少ない病理医の多くは臨床の場で消耗、疲弊している。

自分に1番厳しいのは自分;この間、ある発表の予演会で、あまりうまくできなかったことを上司に謝った。

プレゼンテーションのコツ;こういうテーマのハウツー本は世の中にあふれるほどあって、不肖コロ健も何冊か買って参考にした。だが、そういうプレゼン本、何かが足りないといつも感じていた。

アリの一穴:感染症はまさにアリの一穴を突破してくる。

もう少し、自分で勉強してよ;病理に丸投げの臨床医というのは、多い。

迅速病理診断と昼食

病理解剖について考える(1)

・・・死者との対話(2)

・・・臨床病理カンファレンス(CPC)/死者から学ぶ(3)

・・・病理外来/死者を受け入れる(4)

・・・おわりに(5)

病理医をめざしたわけ(2)病理医をめざしたわけ 1 があるのに、2が無いことに、先日記事を書いていて気がついた。そこで、二つめの理由を記事にしておこうと思う。

STAP細胞論文の感想(3)・・・問題を巡るすれ違い

”医療を哲学的に考える”

医療を哲学的に考える(17)・・・STAP細胞論文と医療;STAP細胞に関する論文について、これまで2度書いてきた。

医療を哲学的に考える(18)・・・このテーマ次のステージに;このテーマ、次のステージに進もうと思う。
哲学的に考えるということを行ってきたが、これまでの工程は「医療という概念が具体的にどのように使われているか」の整理であった。

”私の半世紀”

忘れたいこと、忘れてはならないこと、忘れたくないこと。(1)、(2)(3)・・・とあるのだけど、何も書き出しがない。なにを書きたかったのだろう???

“あの頃のこと”

同人誌に書いていたこと・・・高校時代の話だが、これまた何も書いていない。

思い出の上書き

若かりし頃

”女性に優しい社会とは”

私にとっての女性とは;もう、6年も前の記事になるが、死んだ祖父に「お前(コロ健)には女難の相がある(ので、女性には気をつけるように)」といわれたことを書いたのを先日もコメントで思い出させていただいた。

女性に甘えるのならそれなりの対価を;基本的に女性は男性に対して甘い。これが母性といわれるもののせいなのか、男性へのあきらめからなのか、男性からの逆襲が怖いからなのかはわからない。

”生き方について考えてみる”

いまさらやっても仕方がない;最近、哲学関連の本を読むことが多い。もともと、不肖コロ健、哲学者になりたいと思っていたこともあって、この分野の勉強には興味があった。それに「医療を哲学的に考える」を書くため、多少は専門的な知識も必要だったということもあった。
人生は一度きり

なぜ、死ぬことは怖いのか;なぜ、人間死ぬのが怖いのだろうか。これまで、その理由がわからなかったのだが、最近、その一つがわかった。

”いじめとタバコと飲酒”

日本(だけ)をダメにしているもの;ギャンブル依存症の人の割合が、5%、男性に限りいえば9%近くに上るとの報告があった。これに不肖コロ健のような元ギャンブル依存症の人間を加えたら、日本人の2割ぐらいが、さまざまなギャンブルの被害を受けているといえる。

飲み会が嫌い;最近、酒が弱くなった。特に、飲み会がだめだ。

”家族”

あー言えば、こう言う。;今日は犬のエサにもならない、夫婦の話。

”妻の名言”

一緒に食事ができるのもあと少しなんだから;疲れて家にたどり着き、風呂を済ませて、配膳を少々手伝ってから、食卓で待っていると息子がいなかったりする。

優秀な人は時間の使い方も上手だから

”物語”

人の流れは砂模様(上);この間、三十分寝坊してしまった。目覚ましをかけ忘れていたようだった。

人の流れは砂模様(中);次に来たのは急行列車だった。遅刻の身としては一分一秒でも早く行きたい。ただでさえ乗り換えのために時間がかかっている。五6分頑張れば何とかなる。

人の流れは砂模様(下);もちろん駅からはバスに乗った。かろうじて遅刻せずに済んだ。

どんな話だったのだろう・・・。

”料理レシピ”久々のレシピだったのだが。

ミカンのソース;幼稚園ぐらいの男の子がお母さんとしりとりをしながら歩いていた。「み」から始まる言葉で、男の子は「ミカンのソース」と言った。

”電脳化社会”

実はいつも暇なだけなのか;歩きながらスマホ、というか、スマホしながら歩き、どっちでもいいがとにかくそんなことが問題になって久しい。携帯電話、携帯ゲーム機も同じようなものだが、面倒なので、ここではスマホ(スマートフォン)にしておく。

”通勤”

難所

 

最後は”こんきも”

狭い世界;大学受験では、理系学部、とくに医療系学部の人気が高いそうだ。景気回復が遅れ、安定した就職も望みにくいとなれば、手に職を持って、一生安泰にと考える若者がいてもおかしくない。

古老の消失;宇宙の始まりがいつなのか、なぜ人と人とのいさかいは絶えないのか、といったわかないことは沢山残っているが、インターネットの発達で、今知り得る知識の九割方は五分以内に人よりも多く得ることができるようになってしまった。

日本維新の会の分裂と石原慎太郎という人;このブログで、石原慎太郎という人に触れた記事は5つあった。

OBとかいう人たち;先日、わが母校(医学部)のバスケットボール部の試合が横須賀であるというので、久しぶりに応援に行った。この大会30数年前の現役の時、一度優勝したことがあり、不肖コロ健の輝かしい青春の一ページを彩ってくれる懐かしいものだ。

人間、個人個人の利害が一致することはない;一つの国に王様は二人いることはできない。

それでも言うべきか;先日、仕事を終えて病院の玄関をでたら、いきなりタバコの煙りが顔に当たった。暗闇に目を凝らしてみると、お見舞いのカードを首からかけた人物が立っていて、手の先には赤い火が灯っている。

格差社会と希少動物;時々寝付けない夜があるが、そんな時の原因の一つに自然破壊についての心配がある。

一人というのはヒマなもの;昨晩、妻は友人達との集まりで、息子はバイトで、、娘は塾で、と、みんなが帰ってきたのは午後10時過ぎだった。

暇なのか、忙しいのか。;医局を見回すと、いつもいる医者がいる。

頭のいい人の口癖;なるほど、という言葉、言いたくてもなかなか出てこない。

頭のいい嫌なやつの人の口癖(1)「そんなことも知らない」

いつもと違う音;このあいだ、役所に行く用があって、午前中年休を取って行った。

ゲームをやってる人の顔;隣のおじさんがスマホでゲームをやっている。私はテトリス世代なので、ゲームに中毒性があるのはわかる。おじさんは一生懸命人差し指を左手に持つスマホの上をすべらしている。その動きは、まるで指揮者のようだ。ネコだかなんだかわからないがいろんな星が瞬いている。

スポーツの神様の祝福;九州場所で、大相撲、横綱白鵬が大鵬とならぶ32回目の優勝を飾った。

紹介文を変えました

そのまま師走で心機一転;土日に九州で学会があり、十分に休みがとれないまま月曜日を迎えた。休むべきときにはきっちり休んでおかないとあとでそのつけがくるのであまりよくないのだが仕方ない。風邪からの体調の回復も今ひとつといったところ だ。だが結局そのまま師走に突入。今月のカレンダーを見るとうんざりする。

やっぱり蒸しタオル;床屋に行った。今年最後の散髪だ。

 

それにしても今年も、いろいろ考えかけたものです。

サッパリ削除して、新年を迎えます 

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自分のことが一番わかってない

2014年12月28日 | 日々思うこと、考えること

今日は大掃除。不肖コロ健、家中のガラス磨きをした。

ガラス磨きというのは、磨けば磨くほど綺麗になるのでけっこう集中してできる。

窓ガラス、鏡の中の小さな斑点まで黙々と磨いた。

 

そうしていたら、ふと鏡の中の自分の顔と目が合った。

「俺、今年一年、何やってきたんだろう。」

ずいぶんいろいろなことがあった。いいこと、わるいこと。楽しいこと、悲しいこと。

でも、これはみんな自分の視点からのこと。

どれがよくて、どれがわるいか、なんてわからない。

 

なぜなら、人間、自分が一番大事だから、自分の考えが一番優先される。

 

人間、自分のことが一番分かっていない。だから、独りよがりになっていることにも気がつかない。

 

似たようなこと、前にも考えたことがあったけど、忘れていた。  

 

 

分かってないのは、私だけではないけれど 
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STAP細胞論文の感想(4)・・・成果至上主義の果てか

2014年12月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

STAP細胞に関する問題について、理化学研究所が最終的な調査結果を発表した。

内容は思っていた通りだった。8月に自殺した笹井氏にすべてを押し付けるようなことはなくよかった。小保方さんは、真相を語るつもりはないようなので、もうこの話は終わりということだろう。

弱酸による細胞分化のリセットという「STAP細胞もしくはSTAP現象」という仮説を、無理矢理に事実にしようとした結果、別の細胞を使って、ありもしないデータをでっち上げ、論文化まで突き進んでしまった。皮膚や大脳の細胞から胎盤の細胞ができてしまう、そんな夢のような話を私はNatureという超一流科学雑誌に掲載されたということで頭から信じた。

この問題はこれで終わるが、このような問題の再発防止に自然科学界は努めなくてはいけない。科学者の功名心や焦りをあおるようなことはせず、本当に学問を愛する人が、真摯な気持ちで研究を行うことができる環境を作っていかねばなるまい。

 

研究者というのは職業人であると同時に夢追い人でもある。研究費は天から降って来るわけではなくて、日本の場合多くは貴重な税金である。

すべての研究が華々しい成果を上げるということはない。だからといって、成果のあがらない研究が無駄かといえばそうではない。健全な科学文化が醸成された上で、正しい、社会に役立つ研究がでてくる。

研究のための研究、論文のための論文という成果至上主義の蔓延が、今回の問題の根底にあったとしたら残念なことだ。

 

知りたいことを真摯な気持ちで 
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理研「STAP細胞はES細胞の混入」 NHKニュース詳報 12月26日 12時18分

STAP細胞の問題で理化学研究所の調査委員会は26日会見し、小保方元研究員が新たに2つのねつ造を行っていたと認定したうえで、STAP細胞を培養・凍結保存していたものはES細胞だったことを明らかにしました。
ただ調査に対し論文の著者らは故意の混入を否定していて、誰が混入したかは特定できなかったとしています。

理化学研究所の調査委員会は26日午前会見し、STAP細胞の問題を巡る調査結果について報告しました。
その結果、STAP細胞を培養・凍結保存していたものはES細胞で、STAP細胞の証拠とされた緑に光るマウスやテラトーマと呼ばれる細胞組織などはES細胞が混入した可能性が高いとし、小保方元研究員らが主張してきたSTAP細胞の作製の成功という論文の内容を否定しました。
また、多くのES細胞の混入があることから故意である疑いが拭えないとしましたが、調査に対し、論文の著者らは故意の混入を否定していて、誰が混入したかは特定できなかったとしています。
さらに、小保方元研究員が新たに2つのねつ造を行ったと認定し、論文の多くの図や表のオリジナルデータについて特に小保方元研究員のものが一部を除きほとんど存在せず、本当に行われたのか証拠がない実験もいくつか存在することも明らかにしました。
ただこうした調査は、ことし春、論文に多数の疑義が出されたときに始めていればもっと早く結論を出すことができたと指摘されていて、問題が長引くことになったことなど今後、理化学研究所の責任が問われることになりそうです。

野依理事長「信頼回復に全力」

STAP細胞の問題で調査委員会の報告書が提出されたことを受けて、理化学研究所の野依良治理事長は記者会見には出席しませんでしたが、次のようなコメントを発表しました。
「理化学研究所の研究者たちによる論文が社会の信頼を損なう事態を引き起こしたことに対し、改めておわび申し上げます。これを受けて懲戒委員会の審査の再開など、規程に基づく必要な手続きを厳正に進めて参ります。着実に、規範の再生のためのアクションプランを実施していくことにより、改革を進め、信頼回復に全力を尽くす所存です」などとしています。

小保方氏「ES細胞混入させていない」

理化学研究所の調査委員会の桂勲委員長は、調査で小保方元研究員に3回にわたって聞き取りを行ったことを明らかにしたうえで、「小保方さんにESの混入についてどう思うかと聞いたところ、混入の可能性もあるということは言っていた。
聞き取りの最後に改めて『私たちはES細胞であるという十分な証拠をもっています』と伝えたところ、こちらから聞く前に小保方さんの方から『私はES細胞の混入をしたことは絶対にありません』と否定した」と述べました。

小保方氏が不正認めたと判断

理化学研究所の調査委員会の桂勲委員長は、小保方元研究員が論文を書く際、実験データの操作を行ったかどうかについて記者からの質問に答え、「われわれは小保方さんが不正を認めたと判断した」と述べました。
理化学研究所の調査委員会の委員長を務めた国立遺伝学研究所の桂勲所長は記者会見で、「STAP論文の問題は、特殊な研究室で起きたことではなく、どこでも起こりうると考えて研究室を運営してほしい。
『ねつ造・改ざん・盗用』があるかないかというのが倫理教育ということではない。
もっと広い観点から、研究者にとって責任のある研究の在り方ということも含め倫理教育を考えた方がいい。
実験ノートがないことはねつ造でも改ざんでもないが、研究者の責任ある行為ではない」と指摘しました。
そのうえで、「生命科学の研究室は競争的資金を取れないと生き延びられないので必死になっている。
しかし、特許を出すことに集中して科学の基本が忘れられていはいけない。
科学の基本は、有名になりたいからとかノーベル賞を取りたいからということではなく、自然の謎を解く喜びと、社会的責任をどう果たすのか、その2つが重要だ」と述べ、科学の原点に立ち返ることの重要性を訴えました。

文部科学相「大変遺憾」

STAP細胞の問題で、小保方元研究員らが発表した論文の主な結論が否定されたことについて、下村文部科学大臣は「大変遺憾だ。
検証実験を含めて一連の問題について理化学研究所は責任を果たしつつあるが、文部科学省としては、再発防止の取り組みや信頼回復ができているかを見極めていきたい。
今回の問題は、誰がES細胞を入れたか、入れていないかということより、研究チームとして責任が問われるものだ。
小保方氏1人だけの問題ではなく、不正や見過ごしを含めてなぜそうなったのか、理化学研究所として説明責任が問われるものだ」と述べました。


年をとるということ

2014年12月26日 | 生き方について考える

不肖コロ健、当年とって、51歳である。

名実ともに立派なおじさんだ。おじさんというのは若い人からみると、ある意味、人生のこと、社会のことをよく知っている人のことになる。

だがしかし、少なくとも、コロ健おじさんの場合、人生のこと、社会のことなど何一つわかっておらず、日々生き方を悶々と悩みながら過ごしている。

家族とのこと、仕事でのこと、社会のこと、日本のこと、世界のこと、そういったことすべてを含めての自らの生き方。自分がどうしたら(どうそれらに適合したら?)いいのかわからないでいる。

 

見た目と内実のギャップは大きく、その間を埋めることはなかなか容易ではない。

それなのに、世間はそのことを許してはくれず、見た目で権威付けして、高い内容を求める。意地悪な話だ。

年をとるとはこういうことを強いられることであるが、逆にこうしたことを利用して虚勢を張ったりするのもいけない。

なかなか大変なことである。

気楽にいきたいものですが 
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それでもメリークリスマス

2014年12月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

今日は、わが家のクリスマスパーティー。

義理の母も呼び、鍋を囲もうと予定していたのだが、残念ながらできなかった

今日はけっこう大きな手術があって、その検体が出るのを待って、処理して病院を出たのは23時前。

というわけで、残念ながら、みんなと一緒に食事とはいきそうになかった。

 

病理は臨床の全部の科と付き合わなくてはいけない。急にどこかの科で、こういうことになってもしかたない。

 

それよりなにより、クリスマスの夜遅くまでの手術に耐えた患者さんのこと、長時間の手術を頑張った外科医のことを考えれば、コロ健の家のささやかなクリスマスパーティー兼忘年会などとるに足らないことである。

 

ところが、うれしいことに鎌倉に帰ったら、息子が駅まで車で迎えに来てくれていて、家に帰ったら、ゆっくり食事をしてみんなが私を待っていてくれた。乾杯した時には日付は変わってしまっていたけれど、クリスマス兼忘年会を楽しく行うことができた。

ちなみに子供達から私たち夫婦へのクリスマスプレゼントは、新しいお玉とニンニク潰しと小さなまな板。それぞれ、私たちには懸案となっていたものばかり。私たちのことをよく見ていてくれたものだと、嬉しかった。

 

 メリークリスマス
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横須賀線からの富士山

2014年12月24日 | 通勤・交通・旅行
沿線に高い建物が増えて、横須賀線から富士山が見えるポイントがめっきり減った。

私が知る限り、現在4カ所。

昨日は祝日、空いている時間に横須賀線に乗ることができたので、その数少ない富士山ポイントからその写真を撮ってみた。

まずは、北鎌倉ー大船間。

上りに乗っていると東海道に合流する手前のカーブでよく見える。

すぐ右には大船観音がいらっしゃる。

下り線は低いところを走っているので、見えない。

次は大船を出て、戸塚までの中ほど。

いつの間にかマンションがたくさん建っていて、富士山の姿はほんの一瞬しか見ることができない。

ここから横浜過ぎまで、富士山は見えないはず。

横浜を過ぎ、新川崎手前の貨物線の車両基地の跡地のあたりに来ると比較的長い時間富士山を眺めていられる。

だが、ここにも大きなマンションが増えてきて、富士山が見えるのもいつまでのことやら。

     

写真に収めることができたのはここまで。

武蔵小杉の手前、タワーマンションの隙間からほんの一瞬富士山が顔を出すところがあるが、無理だった。

これは、いつもおなじみの通勤路からみえる富士山。

富士山はどこから見ても富士山である。

 

ほかにもあったら、教えて下さい
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あこがれの病院で研究会議

2014年12月23日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

今日も朝から研究会議。

昨日一日ユーレイのようになって過ごしていたが、なんとか持ち直した。

会議の会場は個人的にあこがれていた聖路加国際病院。日野原重明先生で有名だが、日野原先生のご高名を知る前から銀座近くのハイカラな名門病院として憧れていた。その名声は日野原先生によるものなのかもしれないが・・・。

恥ずかしながら、聖路加病院の近くを通ることはしばしばあったのだが、中に入ったのは今日が初めて。戦火を免れた建物にはチャペルがあり、屋上には十字架。中は重厚な作りで、廊下には多くの絵がかけられている。お昼休みにはパイプオルガンだろうか素敵な音楽が流れていた。

思っていた以上に素敵な病院だった。患者さんにも、職員にも優しい病院に思えた。

というわけで、私の勤務先は聖路加病院ではないことがバレてしまった。

 

さて、そんな病院に朝から乗り込み延々5時間。お昼はお弁当を食べながら。無事、お腹は痛くならずに済んだ。完治とまではいかないけれど、一安心。

それにしても、みなさん勉強熱心だ。研究会議というのは情報交換のための勉強会のようなものだから当たり前と言えば当たり前ではある。

銀座に近いけれど、クリスマスイルミネーション見物はせず、今夜はさっさと帰ろう。

まあ、一人だし。

 

ご心配おかけしました 
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こういう時だと、人間がよく見える

2014年12月22日 | 生き方について考える

朝、起きたらとても電車に乗れるような状況ではない。病院には少し遅れることを伝え、妻に頼んで、病院まで車で送ってもらった。往復のガソリン代、高速代はもちろん自腹になってしまうが、今日は私の当番日、休むわけにはいかない。

必要最低限の仕事だけしようと思っていたのだが、切り出しが大量にあった。いつもよりよほど多い。『今日に限って・・・』そう、心の中でつぶやきながらも、黙々とこなす。補助の技師さんが体調を気遣ってくれるが、片付けるまではどうしようもない。

カンファレンスにも顔を出し、最後は職員対象の医療安全の研修会。超満員で、半分以上は立ち見だったのだが、前の方に空席を見つけ、座って聞くことができた。

妻には東京ー鎌倉を二往復してもらった。

先日、読み終えた松下幸之助の『道をひらく』という本の中に、「病を味わう」という一節があった。

自分自身の体調を感じ取り、味わいもしたが、周囲の人も、体調の悪い私にどう接するかずいぶん違う。

心から心配してくれる人、上辺だけ心配している人。こういう時だから失敗するのを待っているような人までいる。

そのいっぽうで、いつもと同じく優しい人、いつもは淡々としているけど、こういう時だから親切にしてくれる人。

 

体が弱っている時ほど、人の心というのはよく見えてくる。

 

何も食べていないせいもあるか
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体調不良につき

2014年12月21日 | 日々思うこと、考えること

午後から研究会議があってその前に床屋さんに寄った。時間がなくて、なかなか髪の毛を切る暇がなかったのだが、年越し前にさっぱりすることができた。

どうもそのあたりから調子は下り坂だったようだ。寒気がしておなかがしくしくする。

「風邪だ」。

巷では、お腹にくる風邪がはやっているのだ。不肖コロ健、不覚にもかかってしまったようだ。

会議の間はなんとか大丈夫で、発言もできた。

だが、会場が銀座の近くだったので終わってから歩こうと思ったのが運の尽き。途中でお手洗いを借りることになってしまった。

それでもなんとか、クリスマスの銀座通りの写真を撮って、帰った。今夜は何も口にしないで、さっさと寝よう。

 

銀座ヒカリミチ、すごく綺麗でしたが、人出もすごかった。

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クリスマスプレゼントはIKEAの家具

2014年12月20日 | 家族のこと

娘へのクリスマスプレゼント、といって、妻がIKEAで勉強机を娘と選んで買って来た。部活は続けているものの、来年は高三。受験勉強に本腰を入れるためにもこれまでの小さな勉強机では限界だとのことだ。部活に出かけていった娘に託された不肖コロ健、ドライバーとトンカチを取り出して組み立てに取りかかった。。

IKEAの家具はこれまでいくつも作ったことがあるが、部品の作りが一定なのでコツさえ知っていれば簡単だ。

今度の机、作りも単純なので、すぐに組み立てられるだろうと高をくくっていたが、袖のところの引き出しが5個もあった。

この組み立てが細かくて大変、相当な手間仕事だった。

IKEAの家具の値段が安いのはこの手間賃がないからだと、小さなねじをいちいちまわしながら改めて思う。同じレベルの完成品を買ったとしたら、配送料を含めた値段は倍では済むまい。

引き出し全部を組み立てて、あらかじめ組み立てておいた引き出しの枠にさしいれ固定して完成。

天板に脚をつけ、これを載せたら完成だ。見た目はきわめて単純だ。

結局、これまで使っていた机の分解と今度の机の組み立てとで、2時間ちかくかかってしまった。原稿書きに充てよう思っていた時間だったのだが、まあ、仕方がない。これで、多少なりとも成績が上がってくれたら安い手間賃だ。

 

頑張ってね。
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あと1週間

2014年12月19日 | 日々思うこと、考えること

夏の夜明け前の空もこんなに美しいのだろうか、でもそのことを確かめるために夏の3時4時に起きたりするだろうか、などと思いながら氷点下のベランダに出て、写真を撮った。6時まで、あと少し。

昨日と違って、雲一つない。

この夜明けの空の美しさを言葉で表現できたら、どれほど幸せだろうかと思うが、残念ながら言葉を尽くしてもそれはできそうにない。

病変の肉眼的、組織学的所見を病理診断書という形で言語化するということが病理医の仕事であり、大切な技術の一つだとすれば、大自然を表現する力がデジカメにかなわない私はまだまだ修業が足りない。ちなみに、臓器の肉眼写真、顕微鏡写真には負けない。

 

今年も残すところあと12日。病院の通常業務はあと5日。仕事の山はなかなか片付かず、日常診断をこなすので精一杯だ。

まだ、これだけ残っているのか、これしか残されていないのか。考え方一つで時間の長短は決まる。

こんな慌ただしい時節だからこそ、人との付き合いを丁寧に、一つ一つの仕事をおろそかにすることなく過ごしたい。

 

体調管理も怠らず
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去年の3月の記事に夜明けの時間について教えて下さったコメントがあります。よろしければ、ご参考までにご覧ください。

 

 


悪夢としか言えない悲劇と今のところ平和な日本

2014年12月18日 | 日々思うこと、考えること

パキスタンで起こった学校内での無差別殺戮は理性のある人間であったらば、してはならない凶事だ。ナイジェリアで起きた女子学生の200人余りもの誘拐にしてもそう。無差別テロとはいえ、最近立て続けに起きているこれらの悲惨な出来事には、その大義すら私には理解できない。

思想信条が違えたとしても、人間にはそれなりの信義信念がありそれらを超えることはないものだと思っていた。

でもそれは今という世の中に生きている人間の油断に過ぎないのかもしれない。

人類の歴史を紐解けば、虐殺、虐待の史実は容易に探し出せる。今、平和を享受している私たちが暮らす日本にしても、例外ではない。

油断をしたら私たち日本人だって、いつこのような凶事を起こしてしまうかなどわかりはしない。諸外国との平和を維持し、少々嫌な隣人ともどこかで折り合いをつけて仲良くしていく、そんな努力を私たちはしなくてはいけない。

 

目を背けず、自分にはなにができるかと考える
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<パキスタン襲撃>生徒並ぶ講堂で惨劇 撃たれ火付けられ…

毎日新聞2014年12月17日(水)20:31

 【ニューデリー金子淳】椅子がひっくり返り、学習ノートや制服の切れ端、脱げた靴があちこちに転がっていた−−。パキスタン北西部ペシャワルの学 校襲撃事件から一夜明けた17日、武装集団による悲惨な襲撃時の様子が明らかになってきた。取材で現場に入った英BBCによると、校内のあちこちに血痕が 残り、壁は銃弾の痕で蜂の巣のようだった。パキスタンは17日から3日間、犠牲者を弔う服喪期間に入り、全国で開かれた追悼式で人々は悲しみを新たにし た。 

 政府当局などによると、生徒132人と職員ら9人の計141人が死亡し、生徒121人が負傷した。ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん(17)を銃撃した武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)が犯行を認めた。

 襲撃したのは7人。自動小銃や手投げ弾などで武装し、自爆するため爆弾を装着したベストを着た者もいた。大量の弾薬のほか食料を持参しており、校内に立てこもって、生徒らを大量殺害することが当初からの目的だった可能性が高い。

 報道などによると、襲撃が始まったのは16日午前10時半(日本時間同日午後2時半)ごろ。7人は車で学校の裏手に乗り付け、門番や兵士を射殺して校内に侵入した。そのころ、数百人の生徒が講堂で、けがをした際の応急処置の方法を学んでいた。講堂にいたムハンマド・アナスさん(14)によると、最初は外で銃声が聞こ えたため、教師が「中にいなさい」と生徒に伝えたという。しかし、武装集団はドアを壊して講堂に侵入し、いきなり銃を乱射した。アナスさんはすぐに床に伏 せたが、銃撃は約10分間にわたって続いたという。武装集団が去った後も外から銃撃があり、しばらく講堂内で息を潜めた。その後、ほかの生徒とともに走っ て逃げ出したが、途中で背中と足を撃たれて負傷。約45分後に校庭で倒れていたところを治安部隊に救出された。「辺りに友人がたくさん倒れていた。何が起 きたのか分からなかった」

多くの生徒は頭を撃ち抜かれて死亡した。AP通信によると、当時講堂にいた男子生徒(14)は「彼らは女性教師 の頭を撃ってから(その体に)火を付け、『神は偉大なり』と叫んでいた」と語った。教室では生徒たちが扉に鍵をかけて息を潜めていたが、武装集団はドアを 爆破して発砲してきたという。死傷者が運び込まれた病院で救急搬送に当たった20代の病院スタッフは「あんなひどい光景は一生忘れられない」と振り返った。

 

ナイジェリア女子中学生誘拐 対策会議開催

日テレニュース24< 2014年6月14日 2:12 >

 ナイジェリアで今年4月、女子中学生200人以上を誘拐したイスラム過激派「ボコ・ハラム」への対策会議が12日に開かれ、ナイジェリアやその周辺国に欧米が支援することなどで合意した。

  イギリス・ロンドンで開かれた対策会議には、ナイジェリアとカメルーンなどの周辺国計5か国に加え、アメリカやイギリスなど欧米各国の外相クラスが参加。 ナイジェリアと周辺国がボコ・ハラムに関する機密情報を共有し、欧米がそれをシステム面で支援することで合意した。また、イギリスはボコ・ハラムに対抗す るナイジェリア軍の訓練や軍事作戦に関する支援を行うとしている。この他、アフリカ5か国が、警察など治安能力の強化や、ジェンダー教育の普及に取り組む ことなどで一致した。

 会議ではまた、将来のナイジェリアの発展を目指してアメリカとイギリスが教育向上プログラムを設置し、学校に行ける子供を100万人増やす目標も設定した。

*こんきもでの関連記事;2014年5月16日「忘れてはいけないこと


日の当たる道

2014年12月17日 | 日々思うこと、考えること

冬の雨上がりの空は澄んで、空気は透徹だ。

濡れていただけにみえた道は、実は凍結しているところがあり、空をみながら歩いていたら足を滑らせ、転びそうになってしまった。

今朝は日の当たる道を歩いて駅から病院に向かった。歩き出してからしばらくは、平坦で暖かな道。背中に朝日を浴びながらのんびり行けば、体は温まり、気分もいい。

 

だけど、この道の先には急な上り坂が待っている。

その先の角を曲がれば、今度は日陰。寒さで耳が痛くなる。

ずっと平坦で、暖かい道なんて、あるわけがない。

 

凍結した足元や、私を邪魔そうに走り抜ける車やバイクに気をつけながら歩いて行くと、最後は病院の手前の公園。

湿った落ち葉を踏みしめながら、歩いてみる。少し湿った空気が乾燥して弱り気味の喉を癒してくれる。

ここで、深呼吸をして、気合を入れてから、病院に乗り込む。

さあ、今日も真剣勝負が始まる。

 

今日も一日頑張った 
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