こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

曇天

2008年11月27日 | 通勤・交通・旅行
天気が悪いと気持ちが沈む。今日はこれから雨になるそうだ。

日が照っていれば、地面が暖められ、空気が循環し、風がおき、気持ちがさわやかになる。
逆にお日様が照っていないと、空気は沈み、淀む。

今日のような日は、とっとと建物の中に入り、一日外を見ないで夜まで過ごした方がいいのかな?

まあ、病理は天気とかの世間話をしなくていいので、それも可能か・・・

いっそのこと電子顕微鏡室にこもるのもいいかもしれない。   こういう発想は少し危ない。



新型インフルエンザ

2008年11月25日 | 通勤・交通・旅行
今日の電車、ずいぶん咳をしている人が多かった。
いよいよ風邪の季節到来か。

新型インフルエンザがいつ流行してもおかしくない状態で、みんなピリピリしている。

新型インフルエンザに関してはいろいろあるが、最も問題なのは若年者がかかりやすいということ。いったんかかると大変重篤になるので、子供たちが数千人単位で死ぬようなことになると、これは国の存亡に関わる重大事だ。
おまけに40歳以上は、比較的症状が軽いとか。  少子高齢化。

私には小さい子供がいるので、心配だ。
子供が病気になるといつも、代わってあげたいと思うが、そういかないのが病気のもどかしさ。
手荒い、うがいの励行を言い続けるしか無いんだろうな。

あと、最近勉強会で知ったのだが、新型インフルエンザに対して、厚生労働省はすごくがんばっています。
これで、大流行を押さえられたら、たいしたもんです。

すごい人出

2008年11月24日 | 日々思うこと、考えること
3連休の中日、東京ミッドタウンへ初めて行った。
ただのビルかと思ったら、違うのね。まあびっくり。
行ってみて初めて分かったがすごい建物だった。
でも人出もすごかった。
日展を観に国立新美術館へも足を延ばしたので、足も腰も痛くなってしまった。
ここもすごい人出だった。
よせばいいのに、六本木ヒルズ経由で麻布十番から帰ることにしたので、もう最悪。
ここもすごい人出だった。

鎌倉に帰ってきたら、やっぱり鎌倉もすごい人(が帰りの横須賀線に並んでいた)。

不景気は不景気なんだろうけど、外に出る人は外に出て、楽しんでいるのかな。
そう人は、ごく一部なのかな・・・

お見合い

2008年11月23日 | 日々思うこと、考えること
知り合いのお見合いをセッティングした。
それぞれいい年になっているんだが、なかなか出会いがないという同士。引き合わせたところで、すぐに話がまとまるわけではないけれど、意気ごみとかがないとうまくいくものもうまくいかないのかな?などと、思ったり。

バブル全盛期に新婚生活を送った私たちはよかった、なんて全く違う。いまのほうが物質的にはよほど満たされている。

少々物価は高くなっているかもしれないけど、生活は楽になっているんじゃないかな?だから、若い人は怖がらずに結婚してみたら?

お受験

2008年11月22日 | 家族のこと
娘が小5、息子が中2ということで、再来年、ダブル受験。
受験は一年前から始まるので、今年はずいぶんいろんな学校に見学に行った。
私も妻も中高一貫校にいったので、中学受験組。息子は小中9年の学校だったので、高校受験は家族内では初めて。
高校受験には内申書がずいぶん重要だということだったが、なにぶんにも主要5教科以外一切無視の私立中高一貫出身者には何もわからない。

でも、最近、息子の勉強内容を知るに従い、やっぱりこれってまともだと思う。共学で、美術も音楽も保健も進学にかかわる程度に重要で、合唱なんかも一生懸命やって。
小学校の大事な時期に猛勉強するのって、どうなんだろう。と思う。
私自身はその後悔から息子には高校受験をさせることにした。
将来、恨まれるかもしれないが…もう仕方がない。
あと、東京人から見ると神奈川の名門県立高校はやっぱり憧れだったし…
 
だが、娘は…(続く)

上野の秋

2008年11月20日 | 日々思うこと、考えること
紅葉はとても綺麗なんだけど、すぐ横の広場にはホームレス?の人が驚くほどたくさんいた。
鎌倉にはホームレスの人は(おそらく)皆無で、びっくりした。
学生時代は都内の大学に通っていたので、そのころから見慣れてはいたのだが・・・上野はすごい。
ここって、美術館の横、博物館の横、動物園の横。
そして、たくさんの小学生が横を歩いていた。
いったい、社会って、どう動いているんだろう。もともとの格差がこうさせたのか,彼ら自身が選んだことなのか。
よくわからない。

この先,寒い季節が待っているわけだが,皆さん,体調を崩されないようにしてください。

ジ・エンド

2008年11月16日 | スポーツ・健康・ダイエット
息子の中学バスケの新人戦、2回戦負け、今シーズンはこれでおしまい。
3ピリ終ったところで、12点差を最後には1点差まで追い上げたのだが。
技術的にはやや劣っていたものの、個人的にはがんばってる子もいて大接戦だったんだけど。
とにかく、残念でした。
春の大会まで4カ月ある。この4カ月をどうするかで、君たちのバスケット人生が決まると思うよ。
ジ・エンドがザ・スタートだね。
がんばってください。

病理医の道(2)

2008年11月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

一年ほど前に、病理医の道という題で、外科の手術への待機の話を言っていた。

今度は解剖について。

一昨日、昨日と浜松で学会があり、幸いにも昼で終わる学会だったので、帰りの新幹線ではうなぎ弁当をつまみにビールでも飲みながら、と思っていたら会場にレジデントからメールが。

死体解剖保存法の規定により、死体解剖資格がないと病理解剖は一人では行ってはいけない。って、当り前で、医師免許があれば何でもやっていいというわけではない(死体解剖資格は各種専門医資格とはまったく違い、国家資格)。

上司は別の学会でやっぱり不在で、本来の当番医である私が病院に戻ることに。幸い浜松は昼に出れば病院には昼間のうちに帰れる距離なので、閉会式を聞かずに帰った。

今日は、品川で学会があり、専門医会というのに出てきた。

病院に張り付いているわけではないので、どう表現してよいか困るが、病理医も忙しい。

ましてや、人数が少ないので、代わりがいない。

今年は、産科医不足で、話題は持ちきりなので、一時期少しだけ話が盛り上がった病理医不足は誰も知らない。

だけど、団塊世代の病理医ってすごく多い。医者の定年は65歳というのが多いので、2010年から病理医不足は表面化する。しばらくの間は定年になった先生方がバイトとかで踏ん張ってくれるとは思うが、さすがに70歳を過ぎてくると、解剖はきつい。

私だって、とんぼ返りでレジデントと一緒にやった解剖のせいで、腰が痛い。今日は某大学とのOB戦が夜からあったのだがパス。

どこへ向かうのかわからないが、病理医の道も理想だけではやっていられないように思う。


勤務医(含む病理医)に、早朝、夜中の足を

2008年11月14日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
医師不足でなく勤務医不足で少しふれたが、勤務医がやる気を出すのはちょっとした工夫ですぐにできる。
勤務医は早朝、夜夜中の出退勤はしょっちゅうで、病理医でも休日に呼ばれることは稀ならずあり、私も土日祝日は上司とオンコールですべて埋めている。
施設によって違いもあるが、勤務医には“往診”がないため、自動車は自動車通勤でない限り経費としては認められない。
だが、だが、交通渋滞を増悪させる自動車通勤は無駄だし、朝晩のラッシュアワーであれば、電車の本数も多いので、なんとかなる。だが、夜の10時に病院を出れば、都心の病院ならまだましかもしれないが、電車は少ない。土日祝日ともなるともうもっと心もとない。
サラリーマンの方たちのなかでも、恵まれた企業、中央官庁ではタクシー券があるようだが、医者はそんなこと知らない。世間知らずなのもいけないが、患者のために頑張るのが前提なので、自分のことは二の次になる。結果として、気がつくと疲れ果てていて、病院を辞める。
こうやって辞めちゃうんだよね。勤務医は。
で、勤務医が辞めるとどうなるか。
勤務医を辞めさせてはいけない。それは、自治体、中央官庁の役人や政治家が言っている金ではない。結果としてはお金につながるかもしれないけど、勤務医の心の渇きを癒してあげる施策が必要なんですよ。
あ、こんなところを役所は見てくれているんだな。税務署は汲んでくれるんだ。

よし、みんなが少しずつ応援してくれているんだ、頑張ろう。って思うんですよね。
医者になる人の半分くらいは生活の安定のために開業を目指していると思うけど、残りの半分くらいは、勤務医で、急性期の患者さんのために頑張ろうって思っていると思うんですよね。

それなりに応援してください。

勤務医(含む病理医)に勉強代を!

2008年11月13日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
先日書いた、勤務医不足でも訴えたことだが、医師不足を議論している方たちに言いたい。
医者は一線で頑張ろうとすれば、ずーっと勉強していなくてはいけない。だから、学会費とか、教科書代を経費として認めてほしい。
勤務医はこれらを経費としては認めてもらえない。全部自費だ。だから、勉強使用しようと思えば思うほど、生活が苦しくなる。
これらの費用が病院によって、出してもらったり出してもらえなかったり。十分に参加できないのに、やたらと学会に入る必要はないが、自分の主要領域以外に5学会程度は入れる程度は経費として認めてもらいたい。学会参加も情報収集のためには必須だが、これも1学会で年に2,3万はかかる。日本各地で行われるので、参加費は交通費、宿泊費も併せて、一度で5万円くらいになる。ようするに一つの学会で年間7,8万はかかっていることになる。5つ6つの学会に入っていれば年間50万円くらい。医学書を年に2冊買えば10万円にはなる。勉強代だけで、ひと月分の手取りが吹っ飛んでしまう。
給料を上げれば済む、という役人の論理は全く違う。勤務医は、地域、地方の中心の一線にたつ病院として誇りを持ってやっている。地域医療との役割は違うし、リスクはそれなりに開業医とは異なるが、たとえば勉強代のようなものが、経費として認められれば、すごくやる気が出るのは間違いない。
贅沢をしたいのではない。まともな領収書が出る、こういったところに税金を使ってほしい。

利口な人

2008年11月03日 | 日々思うこと、考えること
私の勤務先はまあまあ大きな病院で、全国から優秀な医師が集まっている。
私自身は勉強不足のまま医者になったので、医者になってからも勉強をしようと病理になった程度で、優秀ではない。

この場合、”優秀”とは勉強ができること、というよりは入試の点がいいこと、なのだが、入試の点がいい人の90%以上は普段の学校の成績も良い。

ということで、私の周りには私よりずいぶんできる人がたくさんいる。
で、狭隘な視野しかもっていないので、私の周りに”だけ”しかいないと思っていたら、そうでもなかった。

バスケが上手で、私たちの練習に時々遊びに来る若者が、「先生(私が医者なのは知っている)は、何科の医者なの?」と聞かれ、例によって「病理診断科っていって、直接患者さんは診ないで、とってきた組織を診て、その人の病気を診断してるんだよね」などと、”臨床医”ではないことをいちいち説明するにがにがしさをかみ殺しながら説明していたら、「へぇーそうなんだ、一番最初にその人の細胞を診るんだ」と、応じてくれた。

自分でも気がついていなかった、こういう見方があったかと、うれしかったと同時に、こうやって、すぐに理解できる利口な人っているんだなと感心してしまった。

医者の99%はプライドが高く、人に褒められて当然、みたいなところがあり、私は自分がそうなっていくのが嫌で病理医になったが、それでもやっぱり、だめだな、と思ってしまう。

ついでに悔しかったのは、私より、彼のほうがバスケのセンスも数段上ということ。

粗製濫造

2008年11月02日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
秋の学会シーズンもいよいよ終盤戦。
今年はやたらと学会発表にエントリーしたせいで、本当に大変だった。でも、今月のあと二つがすめば終わり。1月までない。
私の場合、学会発表がおもで、論文は少ない。まあ、論文にできるほど立派な内容の発表がないということかもしれないし、5年もたてば、自分でも内容を忘れてしまうようなものばかりということになるのかもしれない。

同じ病院勤務の病理医でも年に1本は必ず英文で症例報告とか出している先生がいる。コツコツ文献を集め、読みこなし。

私もスターマインから、尺玉にならないと