こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

今年の流行語は新型コロナの5類移行でどうですか

2023年11月30日 | 自然災害・事故・感染症
今朝も比較的暖かく、過ごしやすい1日となりそう。
昨夜、鎌倉駅に帰ったら駅前の並木にイルミネーションが点っていた。
いよいよ明日から12月。
私が今の勤め先に異動した2019年の年末には忘年会がいくつかあったが、今年はいつもの飲み仲間の病理医との一件だけ。
今、中年以上の人にとって忘年会は年末のキーワードとして残っているだろうが、あと50年もして、この世代が死に絶えるころには忘年会なんて言葉、死語になっているのではないか。

今朝、テレビで今年の流行語大賞の候補ワードが挙げられていた。
ついていけない言葉が多いと思ったが、明るいニュースも少なくなく、これはやはり新型コロナウイルスの5類移行のおかげではなかろうか。

新型コロナに人類はコテンパンにやられた。
約3年もの長きにわたり、人類の動きを止め、歴史までも変えてしまった新型コロナウイルスだが、若い人にとってはただの風邪にすぎず、100年前だったら、年寄りが一掃されただけの病気だったかもしれない。
3年ぶりだかの甲子園、なんていうイベントがあったようだが、年寄りのための防疫につき合わせたのは気の毒だった。
とはいえ、若い人が重症化しずらいというのが確定的になったのは、最近のことだし、若い人でも重症化のリスクのある人はいるので、対策は致し方あるまい。

このウイルスが一体どこから出てきたのかはいまだにわからないことになっているが、ナントカ市場の証拠はほぼ完全に消去されているだろうから知るよしもない。
いずれにしても、どこかの国で起こった年寄りキラーの新型ウイルスが、米国製の新型ワクチンによって封じ込められたということだ。
どこかの国が生物兵器として開発していたものならば、その国への勝利ともいえる。

行動の活発な若年層が集団免疫を獲得しつつあるだろうから、今後パンデミックはもう起きないような気がする。
そういう訳で、5類への移行によって新型コロナウイルスがほぼ終息したようで、行動制限のくびきがとれた。
これはやっぱり喜ぶべきことで、私としてはこれに関する言葉を今年の流行語に推したい。
喉元すぎても忘れずに

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世の中一人では回っていない

2023年11月29日 | 日々思うこと、考えること
昨晩、家に帰ったら門扉に妻の作ったリースがかけられていた。
もう、クリスマスの準備かと思うと、時間の流れの早さを感じるがそれは年齢だけの問題ではないのではないかと感じる
昨日はあれこれの仕事がうまい具合に片付いた。
ルーティンワークを溜め込んでいなかったのが良かった。
事務仕事や学会関係の仕事も、周りの人の助けもあり前進した。
改訂第2版はいよいよ出版に向けて大詰めとなっていて、緊張している。
医学書、それもマイナーな分野の本なので、そんなに売れるものではないが、初版と同じぐらいは出て欲しい。

夜は、医大時代の友人と会食。
どこか、飲み屋に行くかと思ったら、新宿の中村屋でどうかということで、ビールを飲みながらあれこれ思い出話をし、季節のカレーという牡蠣のカレーを食べた。

彼と会うのは大学を出てから初めてのはずで、三十数年ぶりということになるが、SNSで連絡を取り合っていたせいか違和感なく話すことができた。
それに、最近は読んでもらっていないが、一時期はこのブログの熱心な読者で、コメントもたびたび入れてくれていた。
かつて、私がブログを続けられないと泣き言を書いたときには、”継続は力なり”と入れて励ましてくれて、危機を乗り越えたことがあった、そのことを話したら彼も覚えていてくれた(心のノイズを消しましょう 2015年04月14日(ほぼ)毎日更新に戻って一週間 2017年04月03日
話したいことは山ほどあったが、お互い翌日があるので、あっさり別れたし、どうしても話したければメッセンジャーだのなんだのに入れたらいい。

何かおおごとがあったというわけではなかったが、それぞれはとても大事なことだった。
それがすんなり済んだ(ように見えた)のは、自分一人の力ではない。
私自身にとっての人生の主役は私なのかもしれないが、少なくとも一人で劇を回しているのではないと、一晩経って思うのだ。
世界は群像劇

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岸田首相にいま期待すること

2023年11月28日 | 日本のこと、世界のこと
夜中のうちに結構降ったようだが、夜明け前のちょうどいいタイミングで雨は止んだようで、若干生暖かい風の吹く朝だった。
おかげで喉も潤って、昨日のイガイガ感はない。

国会での論戦をニュースでみるが、凡庸な政治家の凡庸な発言ばかりで、この国の将来を明るいものにするドラスティックな意見は聞こえてこない。
岸田首相の減税云々についてもこの国の将来を考えているのか、ただ単に選挙対策なのかよくわからない。
野党の発言も、相変わらず対案なしの与党のアラ探しばかりのようだし、では自分たちは大丈夫なの?と確認したくなる。
首相には国内問題に限らず、ウクライナ問題、パレスチナ問題においても、日本のプレゼンスを高めようという発言は全く見えない(もちろん野党も同じ)。

岸田さんが首相になってから、もう2年も経過しているというのを過去のブログを読み直して知った。
初め(頭のいい人が総理大臣になったものだ 2021年10月5日)はずいぶん期待していたのだが、数ヶ月でもうがっかりし始めた(総理大臣がこの人で大丈夫なのか不安になってきた 2022年02月09日)。
そして、就任一年後には呆れてしまっていたが、内閣支持率はまだ45%"も"あり、私も望みをまだ持っていた(間の悪い総理の間の悪い人事 2022年10月05日)。
しかし、それから一年、状況は変わらない。
結局新しい経済ナントカはどうなったのか。

現在の、複雑な社会情勢を正確に読み解き、さらに制作に展開する能力のある人などいないだろう。
それでもそれをやってのけようという気概がないと一国の長にはなれないわけで、故安倍元首相には命がけのそれがあった。
官僚が書いた原稿を間違えない様に読み上げているばかりでなく、首相ご本人の言葉で国民に語ることが大切なのではないだろうか。
野党にしたって、私が私がというのではなく、意見の違いを擦り合わせ、大同団結して政権交代を目指す姿勢が必要だ。
日本沈没

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お金のためなら手段を選ばない世の中はいつから?

2023年11月27日 | 日々思うこと、考えること
気がつけば、日の出は6時半ちかく、起きるのがしんどくなってきた。
鼻水が少し出ているのだがこれは、昨日の寒さのせいか、泊まりに来た息子の風邪をうつされたのかよくわからない。
マスクをつけて電車に乗ったら病院に着く頃には収まった。
昨日までの冷え込みは少し和らぐらしい。
あまりに急速に寒くなっても困るので、ホッとしている。

仕事以外は家でじっとしていたいのだが、そうもいかない。
通勤はあるし、買い物の用もある。
公共交通機関とか車を使って移動するが、そんなときに周囲の人に粗暴な人が増えたように思える。
おそらく私も他人に対して少なからず感じさせていることだと思われるので気をつけたい。
こういうことを感じるようになったのは私が生物学的に衰えたためなのか、それとも社会が変容したからか。

社会の変容をもっとも強く感じるのはお金に関する格差の拡大だ。
このことが人の心を蝕み、人の心を荒んだものとしているように思う。
生きる上でお金が最優先となるのは仕方がないが、それを得るために手段を選ばなくなっている。

古典的な詐欺、泥棒が、オレオレ詐欺、アポ電強盗となって久しい。
特殊詐欺を会社のような組織でやっているのを見聞きすると、その分真っ当な仕事で汗水垂らして働いたらいいのにと思うがそれはできないのだろう。
最近では、ホストクラブでのかけ売りと、その借金の返済のために客の女性が売春を行っているというのも問題になっているが、あれも一種の詐欺の様に見える。

まあ、某国ではミサイル開発のための巨額の資金に盗んだ暗号資産を使っているというのだから、倫理観の消失というのはもう世界中で起きていることなのかも知れない。
かつて、イギリスをはじめとするヨーロッパの各国が世界中に対し、植民地支配をしたことを考えると、あれも理不尽極まりない富の収奪であり、お金を得るためなら手段を選ばないというのはもう、ずっと昔から行われていたことなのかも知れない。
ずっと同じか

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秋の鎌倉でぶらぶら買い物

2023年11月26日 | 鎌倉暮らし
午前中は雨、気温も低い。
知り合いの親族が小町通のギャラリーで展覧会を開いているというので出かけた。
鶴岡八幡宮の国宝館の前の銀杏が色付いたということをあるブロ友さんが書いていたのでまずはそちらへ。
銀杏はてっぺんの方は葉が落ちていて、下半分はいい色になっていた。
一方、もみじはまだちょっと、見頃はあと二週間ぐらい先だろうか。
七五三のお参りでごった返していてびっくり。
大銀杏の黄葉はまだ今ひとつ。
いずれにせよ、天気が今ひとつだったのは残念だった。

小町通はもっと多くの人で溢れていて、気分が悪くなるほど。
オーバーツーリズムの問題は今に始まったことではないが、やっぱり何とかしなくてはいけない。
展覧会の主は直接知らない方なので、ちょっと覗いただけで記帳もしないで退去。
あとは、鎌倉をショッピングしながら人のいないところを選びながらぶらぶらぶらぶら歩いた。
今小路の踏切を渡り、線路ぎわを裏駅の方へ、まずは、ステイショナリーの{TUZURU} 
このお店は初めてで、なかなかいい品揃えで、付箋を一冊買った。
つづいて、裏駅を通り過ぎ旧銀座通りからちょっと入ったところにある靴下のRasoxへ。
先日、靴下に穴が空いたので、新しいのを買いに来た。
ここにいは以前からちょくちょくきていて、店主と相談しながら2足ほど。
ここで引き返すことにして、若宮大路の方へ。

お昼は家でと、レンバイ横の秀吉で焼き鳥を買い、裏道で帰る。
裏道を歩いていると人力車が何台もやってきて興ざめ。
あっちも商売だから仕方がないと思いながらよけて歩く。

そうしたら、しばらく前に閉店していた老舗の和菓子屋の前を通ったら暖簾がかかっている。
妻が喜んで入っていったら、少し前に再開していたとのこと。
予約販売だけとのことだったが、少し余っているからとひと箱譲ってもらった。

家ではもちろん、ビールと焼き鳥ともつ煮込み。
この後、お茶と練りきりを食べたが、以前と変わらぬおいしさだった。
1日だらだら

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当直日の食生活・服装

2023年11月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
医局のデスク前の窓越しから遠くに富士山が見える。
天候は穏やかそうだが、今日はずいぶん冷えるみたいだ。
昨日は気温が高めで少々薄着で出てきたが、今日は暖かくして過ごさないといけないようだが、そうもいかない。
というのも昨晩は当直だったので、着替えがそれほどない。
セーターを着て出なかった分、タートルネックセーターを持ってきたが、これで対応できるかどうか。

当直と言っても、管理当直という院長代行業務で、緊急事態が起きたときの管理者としての仕事をするので、ERとかICUでの寝ずの番という様なことではない。
医長級以上の役職者が勤めるのだが、臨床の当直者が医長・部長の場合はそのままでいいが、そういう人がいないときには”その他”の科の役職者が入ることになる。
病理医は関係ないと思っていたら、少し前に事務から指名されて、引き受けることに。

翌日、朝からからの弁当箱を持って動くのはなんだか間抜けなので、当直の日は弁当は作ってもらわない。
そうなると、昼も夜も外食となる。
外食といっても、病院から外には出られないので、院内にあるものとなる。
レストラン、コーヒーショップは患者さんでいっぱいだし、職員食堂は味付けが私の好みではない。
そんなわけで昼夜ともに今日はコンビニ弁当。
昼はパスタとサラダ。

夜はカツ重と豚汁。
どれも美味しくできているが、こういう生活、体にいいわけがない。
当然のことながら朝食もコンビニのお世話になって、グリーンスムージーとあんぱんサンドウィッチにコーヒー(これは自分で淹れた)。

病理医である私は現場の医師として当直業務をしたことはなかったが、管理職としてこういうことが巡ってくるとは思っておらずちょっと面食らっている。
医局にいると若手の医師が電子カルテの前でせっせと仕事をしているのが見える。
ああいう若手医師たちは一体どんな生活をしているのだろうか。
横目で見ながらずいぶん過酷な仕事だと感じる。
やっぱり医師はブルーカラーだ。
時間外労働のことがとやかく言われているが、ではその労働時間をどう手当するのか。

私も当直業務にもそのうち馴れるだろうが、年齢的にいつまでできるかの不安はある。
そろそろのんびりしたい

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アマテラス粒子発見の報と私の日々

2023年11月24日 | 生き方について考える
昨日のドライブの疲れが残っていて腰のあたりが少しだるい。
でも、2週間ほど前に悩まされたひどい腰痛はほとんど治ってだいぶ楽にはなっている。
今朝は南風が吹き込んでいるらしく生暖かく、コートの下にセーターを着ることなく仕事に出てきた。
今夜には気温がずいぶん下がり、明日はずいぶんと寒くなるらしく、服装の調節が難しい。
飛び石連休のせいか、電車は空いていた。
学校は通常通りあるみたいだが、会社は休みかリモートか。
とはいえ、世の中のうごきなどどうでもよくて、私は自分の乗っている電車さえ遅れなければそれでいいと思っているのだが、乗り換えの時、ちょっと太った人がドアを塞いでいたので押しのけて乗ろうとしたら睨まれ、おまけに電車も遅れて、朝から嫌な思い。

ニュースで、アマテラス(天照)粒子という、わずか1グラムで地球が破壊されるほどの巨大なエネルギーを持つ宇宙線が発見されたということを知った。
わずか1グラムといっても、宇宙線をそれだけ集めるのはとても大変なことだろうから、そう簡単に発生するものではないだろうが、ヤマトの波動砲の様なシステムなら作ることができるかもしれない。
そんな、一円玉程度の物体に地球を破壊できるほどのエネルギーが宇宙のどこかから降り注いできたら一体どうなるのだろう。
宇宙線にせよ、巨大隕石にせよ一度そんなものに襲われたら我々のいる地球などひとたまりもなく、諍いをしている場合ではないはずだが、一向に平和がもたらされることがないのはなぜか。
杞憂と言ってしまえばそれまでだが、その確率はゼロではない。

どこまで突き詰めて考えるかは人それぞれだが、しょせん世の中こんなものと色んな意味で大所高所からの視点をもったらもう少しましな方向に持っていくこともできるはずだ。
でもまあ、そうなったときに考えたらいい、という向きもあるだろうから落としどころはなかなかみつからない。

私自身、しょせん人はいつか死ぬものだし、天変地異などいつきてもおかしくない、と嘯いているにもかかわらず、職場の人間関係やら、親戚付き合いやら、電車がしょっちゅう遅れることなどで日々あれこれ悩んでいるのだから世話がない。
一瞬にしてパッと

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久しぶりのロングドライブ

2023年11月23日 | 家族のこと
勤労感謝の日の今日、天候は穏やか、南風が入っているらしく、気温は20度前後まで上がって暖かだった。

先日、娘が結婚式で着たウェディングドレスは、妻の祖母から譲り受け、それを仕立て直してもらったものだった。
仕立て直しをしてくださった洋裁の先生のコレクションがつくばで開かれているということで、お礼がてら妻と行くことに。
都内に住んでいる娘をひろい、常磐道でつくばまでちょっとしたロングドライブ。
つくばは街路樹の紅葉が美しかった。
コレクションでは、先生にいろいろと解説していただき、たっぷり楽しいませていただいた。
結婚式の写真を見ていただいたのはいうまでもない。
紅葉狩りに筑波山まで行こうと思っていたが、到着したのが遅かったのでこれは諦めた。
それでもこの辺りは、私と妻には若い頃ちょっとした思い出があり、あたりを少しドライブしてから帰った。
ここまでは良かったのだが、常磐道では事故渋滞に2時間近くはまってしまったのにはまいった。
車の運転は好きなので、往復250キロ程度のドライブはそれほど苦にはならないが、この渋滞のおかげで少々疲れた。
明日はもちろんお仕事です

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ミサイル発射で思った国への意識

2023年11月22日 | 日々思うこと、考えること
同じ様な朝が続いている。
社会情勢も同じ様なもので、国内については何か語りたくなるようなことは一つもなく、パレスチナガザの状況は膠着状態、ウクライナもどうなっているのかわからない。
かつてほどプーチン、習近平がマスコミに露出していないように感じるのは実際影を潜めているのか、NHKのせいなのか。

第3校のチェックをすぐ済ませようと思っていたが、解釈の難しい病変についてどうしたらいいかわからなくなったので、一晩頭を冷やすことに。
昨夜、夜のテレビドラマが始まった途端、10時46分に北朝鮮のミサイル発射に伴うJアラートが入って中断した。
いい迷惑で、目も冴えてしまいしばらく寝付けなかった。
再放送はいつになるだろう。

この時、北朝鮮の群衆が拍手バンザイをする画像が放映されていた。
あの人たちはどんな気持ちでああいうことをしているのだろうかと考えた。
私だったらとても真似できないと、こっち(日本)にいると思うが、おそらくそこ(北朝鮮)では結構一生懸命、それこそ命がけでやっていそうだ。

為政者もしくは支配者とそれ以外の民衆。
この違いはどこにあるのか。
自分にできないこと、やりたくないことを他人にやらせる。
それが、支配者と被支配者の立ち位置の図式の一つだろうが、極端になると戦争として殺し合いをやらせることになる。
主君(=支配者)のために働く時、どの様な心理となるのだろう。
戦国時代の武士でも2度の世界大戦に駆り出された兵士でも北朝鮮の熱狂的な民衆でも、どのような気持ちでその場に赴き、”仕事”をするのか。

私は組織(今の勤務先)への帰属意識というのはそれほど強くない。
若い頃は大学の病理学教室を誇りに思い、その名に恥じない様にと頑張ったつもりだ。
だが、そこから外に出て疎遠になるに従い教室への帰属意識はずいぶん薄れた。
勤務先にしても、何度か職場を変わるうちに、辞めた途端の縁の切れ方がドライであったことから、こちらが思っているほど向こうはこちらのことを考えていないということを感じる様になった。
今は、ただ単に病理医として患者さんの役に立てる場であるという緩やかな関係性しか感じない。
もちろん、勤務先に迷惑をかけてはいけないので、組織の一員としてできることはやっている。
国家とか組織への貢献というのをその一員としてどの様に考え、どのように行なっていくのかを客観的に考えることのできる自由があるということに私は感謝しなくてはいけない。
一人一人が尊重される社会

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嬉しいメールでこちらも嬉しく

2023年11月21日 | 電脳化社会
寒さはいよいよ本格的となり、朝の気温は10度。
今はまだ、出かける時にお日様があるのでいいが、あとひと月先にはまだ暗いだろうから先が思いやられる。
東海道線が遅れているのか、大船駅の下り線のホームに人が溢れていた。
ホームに誰か落ちるのではないかと心配になったが、駅を出た後すぐに下り線が来たから大丈夫だろう。
コロナ禍でいったんは軽減した通勤ラッシュだが、今やその前と同じになっている。
経済が上向けば人の動きも活発になるのだから当たり前のことか。
その一方で、通勤のための体力が衰えていく人間にはちょっと辛い。

昨日、私が書いた本の第2版について、担当者から三校ゲラのPDFがメールで送られてきた。
送付状に、

  ”今週には責了いたします。いよいよ大詰めの段階です!”

と、珍しく”!”マークが入っていて、ずいぶん嬉しそうだった。
そして、本を出すということが決して自分一人でできることではないのだと強く感じさせられる。

1年近く前に、第2版の話が持ち込まれ、最初の担当者が音を上げたらしく、9月に今の担当者に交代した。
オンラインですら顔見たこともない人だが、こちらの丸投げの様な原稿も、テキパキと難なく乗り越え、怒涛のペースで次から次への構成原稿を送りつけてきて、あっという間に終わってしまった。
メールも感情をほとんどはさまないものだっただけに、こちらも嬉しくなった。

だが、終わりに

”また短い期間にて大変恐縮ではございますが
22日(水)までにご指示いただけますと大変ありがたく存じます。”

とあって、これはちょっと嬉しくないのだが、どうせやらなくてはいけないことであり、ブログ書きはこれで切り上げ、このあとちょっと頑張る。
ただ単に私を励ます”!”だった?

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富士山の次の噴火はいつだろう

2023年11月20日 | 自然災害・事故・感染症
昨日の疲れ、というか無理な作業で腰痛背部痛が酷くなるのではないかと心配していたが、案外平気でホッとした。
とはいえ、ちょっとふんぞり返ったり、無理に振り返るとギクっとくるので気をつけて過ごそう。
空には雲ひとつなく、今日も快晴。
横須賀線上りの大船の手前のカーブからは富士山がよく見えた。

今の時期、富士山の雪の量はちょうどいい。
真っ黒な夏の富士山も、真っ白な冬の富士山も、それはそれで見応えはあるが、山の上に白い雪を載せれば誰が書いたって富士山に見えるのが今の時期の富士山だ。
富士山はそのうちまた噴火するのだろうが、それがいつかはわからない。
これは杞憂なのか、現実問題として対策を練るべき問題なのか。
空は一度も崩れ落ちてきたことはない一方、富士山は過去に何度も噴火しているので、現実問題として捉えなくてはいけない。
かといって、具体的な対策が今ひとつ見えてこないというのもどうかと思う。
江戸時代にも200年前に大噴火があって、それでも遷都しなかったのだからこの先何かあっても凌げるのか。

つくばに学園都市が作られた理由の一つに、富士山が噴火した時に火山灰が飛んでこない距離だというのがあったそうだが、この話以外にも何かあるか。
富士山が目と鼻の先にある神奈川県の対策には何があるのかと、思って調べたら、『神奈川県富士山火山広域避難指針』という、溶岩流対策が策定されていた。
火山灰対策とか、新幹線・高速道路対策など色々必要だろうが、それもそれぞれどこか、JR東海とかNEXCO中日本、とかにあるに違いない。

巨大な災害への防災対策というのは本当に気が遠くなる様な作業だ。
研究に研究を重ね、準備に準備を重ねても、自分が生きているうちに来るかどうかわからないし、本当にこられたら困るし、ひとたび来たら人の営みなど微塵もない。
とはいえ、行政・大学・研究所に頑張っていただくしかない。
私も、たまには、こうしてふと富士山を見て、いつかまた噴火することを思い出した時に考えているが、まあ、それでも本当に大災害が来た時の足しになるだろう。
パプアニューギニアで大規模噴火

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久しぶりに土いじり

2023年11月19日 | ガーデニング・菜園・花・緑
11月、それも明日から下旬になろうというのに蚊に刺されるとは思わなかった。
季節感がどうもおかしい。
それはさておき小春日和の今日、久しぶりに土いじりをした。
今年の夏は暑すぎて庭仕事をする気にならなかったし、娘の結婚だの、私が忙しすぎただのでろくなことはできなかった。
まずは、これまで放っておいた植木鉢を整理し、土をまとめた。

そうこうするうち、バックヤードに置いていたサフランがいつの間にか咲いていた。
早速雄蕊だけ切り取った。
ほかにも、ヒヤシンスが芽を出しているわ、掘り起こしてよけておいた球根が芽を出しているわ、シクラメンが芽を出しているわといろいろで、それぞれを手入れしたり、植えたりした。
今年のコキアは結構よく育ったので、良い箒になりそう。
寄せ植えを作って、去年同様シジュウカラの巣箱を押さえた。
今年は来てくれるだろうか。
例によって気がつくとすでに暗くて、写真を撮って成果のあれこれを紹介することはできなかった。
それにしても、土や鉢を持ったり、運んだりで、腰や背中が痛くなった。
明日は無事起きられるかちょっと心配。
リフレッシュできたかな

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時間の過ぎるの早すぎないか?

2023年11月18日 | 日々思うこと、考えること
今日も朝から出かけた。
小町通りを横切ったら、昼間の喧騒が嘘の様に人がほどんといなかった。
風情のある通りなのに、観光客はこれを味わうことができないと思うと、ちょっと得をした様な気になる。
先週、第二版の校正を終え、日曜日には名古屋でこなしたからか、気が抜けた。
おとといは病理医の仲間と痛飲してしまった。
そうこうするうち、今日はもう土曜日で、週が明けたらもう20日。
時間というのはこんなにも早く進むのかと思うと、感慨どころではなくもはや驚愕だ。
こういう状況下で、自分はどう動いたらいいのかなど皆目わからず、右往左往するうちにまた1年が終わるのだろう。

とはいえ、明日は久しぶりに完全オフ。
小春日和とのこと、久しぶりに土いじりをするつもり。
少し時間が止まってくれたら

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お酒には飲まれないように

2023年11月17日 | 日々思うこと、考えること
空はすっかり雨雲で覆われていた。
昨日の夜半から降り出した雨はパラパラ続いていたが、駅に滑り込むときはちょうどやんでいて傘を広げる必要はなく助かった。

昨晩、病理学教室の先輩・後輩数人で新橋で集まり、結構飲んだ。
新橋は銀座と違ってサラリーマンの街、ビールを上手に注いでくれる人がいるというビアホールで飲んだ。
評判通りの泡を楽しみながら、あれこれ語り合った。
情報交換というほどのことではないが、あの人はどうしたのこうしたのといういわゆる噂話をして、意外なことがわかって、役に立った。
それも度を過ぎるとかえって不愉快になるので、適当なところでやめて話を変える。
酔ってもそういうコントロールのできる人たちなので安心して飲むことができた。

歳をとると、自分のアルコールの限界というのがなんとなくわかってくる。
若い頃はそれがわからなかったから、数えきれないほどの失敗をした。
酒は飲んでも飲まれるな、といっても、言うは易し行うは難し。
昨晩も無事、家に帰り着いたものの、ラストオーダーの声がかかってからの2杯は余分だったと反省している。

アルコールというのは、美味しいうちが美味しいわけで、酩酊、朦朧となってしまってからはかえって毒。
外で飲もうが、家で飲もうがそれなりに気をつけていなくてはならない。
コロナ明けで忘年会が解禁となるところも多いだろうが、何せ外で飲むのは3年ぶり、気をつけて年末年始を過ごしたい。
何かあると困るから職場の飲み会は今年も開かない。
もうすぐ12月

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それならそれをしなければいいだけのこと

2023年11月16日 | 妻の名言
今日もずいぶん冷えるということだったが、豈図らんやなんだか生暖かく、穏やかな朝。
そんな朝なのだが、嫌な夢を見て寝覚が悪い。
さっさと忘れてしまいたいほど嫌な夢だったのだが、逆にあまりにも私の嫌なところばかりだったので、神様のお告げと思って残すことにした。

その夢とは、
私がトップの立場にある職場の私の部屋に入っていくと、それほど広くない部屋の中で何人かが大型の機械のデモの準備をしていた。
さらには私が普段使っている机に、数年前に辞めてしまった後輩がすまし顔で座っているではないか。
すぐに怒りが湧き出て、そいつをどかし、自分の机に荷物を置いたが、背中からは作業の音が聞こえてくる。
自分のラボで自分の預かり知らないことが行われていることに怒りを感じ、イライラは募るばかり。
部屋を出て隣の部屋に行き、なんでこんなデモが勝手に行われているのかと教室員に問い糺すのだが、だれも口を濁して答えようとしない。
埒が開かないので機械の置いてある部屋に戻ったら、件の後輩がその機械を楽しげにいじっている。
いいかげんにしろと、それをやめさせ部屋から追い出し、業者にも機械をさっさと持ち帰る様に言って、みんなが怖そうな顔をしている中廊下に出たら、かつてその後輩に疎んじられて嫌な思いをさせられた先輩がいた。

  「先生、お久しぶりです」

と挨拶し、かくかくしかじかこんなことがありまして、とひとしきり嘆いたら、

  「そんなもんだよ」

と声をかけられて終わった。
そして、部屋に戻って業者のうちの責任者を捕まえて、

  「いい加減、どうしてこんなことになったのか言ったらどうなんだ」

と詰問したところ、

  「なんで、こんなにきつい言い方で言われなきゃならないんですか。
  冗談じゃない、あなたと私はそもそも関係ないでしょ、それなのにそんな言い方をされるれる筋合いなんてありませんよ」

と逆ギレされた。
そして、

  『しまった、言いすぎた。私の悪いところ全てが出てしまった。』

と気がついたところで目が覚めた。


この夢、とてもリアルで、私のとった最悪の行動が、あまりにも実際に起こしてしまいそう、というかもうどこかで何度もしてきてしまったようで、私にとってそれは衝撃だった。
嫉妬心、気の短さ、仮借のなさそして自己肯定感の欠如と劣等感、そういった普段から私が自分に対して嫌だと思っていることが一気に押し寄せてきた。


そのうち忘れるだろうからこのまま胸の内に留めておこうと思っていたのだが、耐えきれず、出かける前に妻に話した。

すると、ちゃんと自己分析ができているじゃない。
それがわかったのなら、それをしなければいいだけじゃない。
よかったわね。

と言われ、

あと、あなたが他の人のことを見下して使う"あいつら"、それも使わないようにね。

と付け足された。
嫌な夢、で終わるところだったが、妻の言葉で救われた。

いやな自分を目の当たりにして

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