こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

三日目吹雪

2010年12月31日 | 家族のこと

大晦日の3日目は何も見えないほどの大雪。

車にもずいぶん積もった(このあと、もっと大変なことになった)。


私の膝は最悪で、ついにリタイア。皆を見送り、湯治のためホテルで待つことに。
スキーセットのレンタル代1日分がもったい無いことに。

しかしながら、スキーがそう得意でもない私にしてみれば、こっちのほうが希望だったのだが。

妻と息子と娘はこんな大雪でもスキー場へ。下手な私がいなくて、心置きなく楽しく滑ることができたようだ。

帰る前に腹ごしらえ。残念ながら、喜多方までは足を延ばせず。気力の衰えを感じる。



猪苗代磐梯高原インターチェンジまでの雪道は若干不安だったが、磐越道に乗ってしまえばもう安心。
おまけに帰りの東北道はガラガラ。途中、一度の休みを入れただけで川口ICへ。
湾岸線をまわって、朝比奈へ。わずか4時間あまりで到着。
息子の友だちの家に預かってもらっていたコロとナイトを迎えに行って、これでみんな一緒で年越し。

今年は、赤組の勝ちかと思ったが、白?などと思いながら、行く年来る年。
窓を開けると、近所のお寺から除夜の鐘が聞こえてくる。

皆様、良いお年を。


スキー三昧(2日目)

2010年12月30日 | 家族のこと
中日は、まずまずの天気から。


娘はスキースクールに。
息子は、山の上の方の上級コースをガンガン滑っている(らしい)。

一方私は、妻に付き添ってもらいながら、中級コースはほぼ制覇したのだが、膝の痛みはピークに。

スクールの終わった娘が来たところで、息子と妻に誘われ、やめときゃいいのに、頂上へ。
コブがないほう、ということで回ったコースは・・・空前絶後。35度くらいの斜度で、前が見えない。
崖に向かって、突っ込んでいくみたいなコース。
どうにでもなれ、と思って滑りだしたが・・・
横滑りで、ズルズル。まるでスノーボーダー。
ズルズル、なんとか降りたが、それでも1度転んで、膝が痛いのでなかなか起き上がれず、七転八倒。
もうこれ以上は、ダメ。

多少なりとも雪に慣れた2日目はスキー三昧、といきたかったのだがけがをする前にやめた。

さらに、午後になって、だいぶ天気が悪くなってきた。山の天気は変わりやすい。シャトルバスでホテルへ。

あとは、温泉でゆっくり。露天風呂では、吹雪で顔が打たれて痛いほどだった。

夕食はホテル自慢のバイキング。あれもこれもと欲張っていたら、あっという間にお腹いっぱいになってしまった。

正月ツアーの人がたくさん来て、賑やかだった。


猫魔へ

2010年12月29日 | 家族のこと
今日から、二泊でスキーに。
目指すは、福島裏磐梯猫魔。

鎌倉6時発
環八、外環経由、というルートで東北道へ。
カーナビは首都高湾岸線周りを指定してきたのだが、三号線の”タイガーをあなたに”の看板を未だ確認していないため、東名に回ったら、大橋から大渋滞。ということで急遽用賀で降りたら、驚くほど環八がすいていて練馬まであっという間。さらに、先日の、300台立ち往生の影響もなく、5時間足らずで到着。


猫魔スキー場は、ミクロパウダースノーというだけあって、ふわふわ。上級コースが半分で、どれもきつい。さらに、上手な人が多くて・・・すごい、親子ですごい人が多い。
体育会系がいっぱいのスキー場。
常設のポールまであるし・・・


初級と中級の中間くらいの腕前で、さらに50手前で、ヒザ痛持ちのオヤジにはきつかった。
息子はずいぶんと上手になっていて、いつの間にやら助けてもらうようになっていた。

ホテルからは桧原湖が良く見えた。



スグレモノ

2010年12月27日 | 日々思うこと、考えること
起きがけに慌ててシャツを着たら、袖ボタンがちぎれてしまった。
セーターを着て出たので、病院まではよかったが、仕事となるとずーっと袖をたくし上げているわけにもいかない。
それに、ナイト君の綱を引いているうちに、肘が痛くなって湿布をしているので、みっともない。

そこで、ボタンを付けることに。
どこかでもらった裁縫セットを机に入れておいたので、それを取り出す。
針穴に糸を上手に通せるか心配だったのだが、なんと、糸が通してある!
一番手前の白糸を使った

針を取り出せば、そのまま使える。という優れもの。

あっという間にボタンをつけることができた。
赤とか緑はどんなときに使おう・・・

これはさすがに機械ではできないだろうな。
きっと、こういう細かい手作業をする人が、やっているのだろう。

おそらく、たくさんいるのだろう。
手間賃はいくらなんだろう。

どこの国製かは不明だ。

クリスマスプレゼント

2010年12月26日 | 家族のこと
クリスマスプレゼントの交換、娘から私へのプレゼントは、文庫本用のブックカバー。
もし買うとしても、自分ではとても買えないようなカラフルなデザイン。


早速読んでいたオーウェルの本を包んだ。

文学書なんて読んでいる暇はないのだが、隙を見つけては読んでしまう。

不思議なのだが、私の周りに読書家はほとんどいない。
少なくとも、元文学青年、元文学少女、なんていうのはいそうもない。
医学部の頃、武蔵高校出身のやつがひとりだけ、文学青年だった気がするが・・・

高校の頃、へたくそな散文を書いて、同人誌に載せていた。
先日、一緒に同人誌をやっていた友人がその文章を見せてくれたが・・・
その内容たるや、恥ずかしかった。

さて、周りの医者を見ても、教養のありそうな人、というのがなかなかいない様な気がする。
医学部に入るための受験勉強で精一杯、なったらなったで、国試の勉強、医者になったあとも論文書くので精一杯。研究を続けるのはそれはそれで、臨床との二足のわらじを履いてのことなので、大変。開業したらしたで、その経営が大変。日本では医者の育成、そのライフスタイル、いずれもあまり恵まれているとは言えない。

今が忙しい世の中ということがあるが、私自身、教養のかけらもなく生きてきたので、なんとも言えない。
本なんて読むより、勉強をすることがいいというように、後ろめたさを感じながら生きてきたから。

先生、と言われるからには、それなりの教養があった方が、いいと思うが、どうだろう。


娘がブックカバーをくれたということは、娘からは私が読書好き、に見えるたのだろうか。

生まれて初めて、私が読書好きなのを肯定してもらえた。
嬉しかった。

クリスマス

2010年12月25日 | 家族のこと
わが家のクリスマスは、家族一緒。

今年はちょうど日曜日ということもあり、父の家に妹一家共々集まることに。

病理学会の準備のため、ほかの病院の病理の先生に、標本を借りに行き、午前中はおじゃまして鏡検。出勤日とはいえ、土曜日なのにありがとうございました。それにしても4月(末)の学会の準備のために、今から標本を準備するなんて・・・
自分を褒めてあげたい、というよりは、訳がわかっていないので今から準備しても間に合わないくらい。

でも、訳のわからない病態でも、標本を見ているだけで、2,3時間があっという間にすぎるので、不思議なものだ。レポートを書くこともないし、電話も掛かってこない・・・なんて、幸せなひとときだろう(おじゃまさせていただいた先生にとっては、迷惑だったろうが・・・)。
ところで、今回お世話いただいたのは、私より上の大先輩の先生。
症例についての診断書を読ませていただき、さらに勉強させていただいた。
以前から、学会でお話をよく聴いていたので、尊敬していたが、診断書も立派。
何よりも、診断文を書かれるのに、すごく努力されていることがわかる。頭の下がるレポートでした。
いつまでたっても、自分の未熟さを反省しつつ・・・見習わないと。


さて、病理学会の準備は昼過ぎに切り上げて、午後は今夜のクリスマス会兼忘年会のプレゼントを買いに歩行者天国で賑わう銀座へ。
銀座の歩行者天国

妻と娘と三人で銀座で買い物。
クリスマスケーキは奮発して和光で

息子は冬期講習のため、父の家へ現地集合。
国際化を反映して、デパートとかずいぶん変わったのでびっくり。
ミキモトのクリスマスツリー前の人だかり

娘の手を引く必要がなくなったというのは、ずいぶん楽なものだ、などと思いながら銀ブラ&ショッピング。

老人ホームに入っている祖母のところに立ち寄り、元気そうな顔を見てから、父の家に。
妹一家はすでについていて、姪っ子もお手伝いしていた。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまったが、また来年もみんな健康でいられることを祈って、お開き。
それにしても、幸せな一日だった。

だんぜん犬派

2010年12月24日 | 犬との暮らし


我が家はみんな犬が大好きです。息子は戌年生まれだし。

親戚で、猫を飼っていたのはおじのところだけでないかな?
あとは、妻の実家、私の両親の実家すべて犬。秋田、柴、ビーグル、コリー。

そして今、我が家にはマルチーズのコロ、とフラットコーテッドレトリーバーのナイト。

二匹とも去勢してしまったが、いい男の子に育っている。

二匹とも、自分のこと、ちゃんと家族の一員と自覚していて、言う事を聞くこともあれば、反抗することもたくさんある。
でも、何かあると、ちゃんと来る。

コロは、今年色んなことがあったね。
9月にナイトが来て、それからしつけ教室に入れられて。なんと、4歳からの再教育。

少しだけいい子になったように見える。
卒業写真

来年は、もっといい子になってね。

猫は嫌いとか、そう言うのではなく、興味がわきません。


富士山

2010年12月23日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
今日は天皇誕生日。
とてもいい天気でしたね。
東京からは朝から晩まで富士山がよく見えた。

オンコール呼び出しで、剖検があったのだが、行きにとても雄大な朝の富士山。
剖検が終わって、廊下からちらっと見たときにもややかすんではいたものの、富士山が見える。

帰りにも、夕焼けに映える富士山。
小さい写真でスミマセン

我が家からは富士山は見えないので、いい天気だといって、家でゴロゴロしていたら気がつくことも無かったかもしれない。

ところで、剖検。
主治医は診療科の部長で、立会はレジデントがもう一人。

部長先生曰く「平日だと(剖検にも)なかなか立ち会えないんだけど、今日はいい勉強をさせてもらえたよ」
「それにしても、(今日、剖検があるのを知っているのに)若い人が積極的に立ちあって勉強に来てくれるといいんだけどね・・・。そう言うのが、病院のレベルにもなるんだけどね」と。

米国で一時期研修した時もそうだったが、なかなか剖検を通じて勉強しよう、という臨床医は少ない。
剖検は有意義なのだが、時間がかかるのがネックだ。
かといって、ビデオで見ても、あまり意味が無いし。

でも、勉強になるんだよね。臨床医も2,3回は、自分と関係の無い科、患者さんの剖検に立ち会うと、世界が広がるのだが・・・なかなか難しい。


イルミネーション

2010年12月23日 | 日々思うこと、考えること
勤務先の病院の庭にあるイルミネーション。

とても大きくて、病室からもよく見えそうだ。

前庭と、裏の駐車場の二カ所にある。


クリスマス、年末年始に家で過ごせない人の心の癒しに、少しでも役立つといいですね。

散歩

2010年12月22日 | 鎌倉暮らし
いくつかある、ナイトの散歩コース。
その一つ”大町コース”
ルートは、東勝寺橋を渡って、右手に坂道を登る。相当急。

祇園山を通る、一車線のトンネルに入って大町に抜ける。

ずーっと下って、長楽寺から動物病院の前を通って、八雲神社へ。
歯医者さんの先を左に曲がって、小町へ抜ける。


それから帰ります。

最初の山がきついです。

豪邸

2010年12月21日 | 通勤・交通・旅行
通勤途中に、素敵な別荘のような家が建った。
家は丘の上にあるので、向こう側はずーっと開けている。数キロは見渡せるのではないかな?
家は、立地が大事だと、つくづく思う。



この冬はこんな空き地だった。



春になって、ああ、家が建つんだなと思っていた。
毎日見ていたが、建ってみるとあっという間だ。

ちょこっと

2010年12月20日 | 日々思うこと、考えること
病理診断科鏡検室。
私の机の斜め前にあるパキラ、ちっちゃい葉っぱが出てきた。


我が家のパキラにもちっちゃい葉っぱが出てきている。



室内で育てる観葉植物にも、ちゃんと季節があるのには驚く。
11月下旬にはいくつかの葉っぱが黄色くなって落ちていた。
よそのパキラも、クリスマスの頃に新しい葉が出てくるのだろうか?

それにしても不思議だ。
なんで、残る葉っぱと落ちる葉っぱがあるのだろう。

何年かかけて、印をつけて調べてみるかな?

さよならキンキン

2010年12月19日 | 家族のこと
家に帰ったら、金魚のキンキンが死んでいた。

一週間前から水槽の底に沈んで、エラだけがかろうじて動いていた。

ナイトの主治医の先生に聞いたところ、
「金魚は、そうなるともうダメなんですよ。点滴があるというわけでもないんでね。」
そういわれてからも、一週間がんばった。

だけど、水槽の底で動かなくなってしまった。

息子が小学5年頃から飼っていたので、5歳。
いつも、居間の水槽で泳いでいた。惜しむらくは、元気なときに写真を撮っておかなかったこと。

最期は、妻が看取ってくれた。
息子が庭に埋めてくれた。

さようなら。キンキン。

BGMは何が?

2010年12月19日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
術中迅速診の結果を手術室に知らせに行くと、音楽がかかっていることがよくある。

専用回線を使わずに、手術室まで行って結果を知らせる、というのは、よっぽど診断が難しい場合で、脳外なんかが多い。そんな時は、脳外の担当医と直接話す。マクロの所見とミクロの所見を合わせることで、彼等の考えと私たちの考えを擦り合わせ、診断を決定することで、”今やっている手術”の術式が決まっていく。

その、脳外の医者がカンツォーネが好きで、夜10時頃でも結構な音量で流している。
長い外科手術、お気に入りのBGMを流しながら行うのは、適度に緊張がほぐれていいだろう。


病理でも、BGMを流しながらやることもある。
だけど、それは今日みたいに、休日出勤で、さらに誰も部屋にいない時、と私はそう決めている。

教室にいた頃、クラッシック好きの先輩がいて、ずーっとBGMとしてクラッシックが流れていた。
センスも良くて、毎日楽しかった。ところが、後輩で近代音楽が好きなやつがいて、結構な音量でカルミナ・ブラーナやアルボス〈樹〉を流されてまいったことがあった。そんなで、病理の鏡顕室のような閉鎖空間内で自分の好きな音楽を流すのは、一緒の人に悪いと思って、一人の時だけにしている。

さて、その音楽だが、試験勉強と一緒で、日本語の歌詞がついているのはどうもダメだ。洋楽も一曲が短くてダメ。終わるたびに、思考の連続性が途絶えてしまう。

ここ10年くらい、病理診断の友として私が愛用しているのは、やっぱりモーツアルト。すぐ診断のつくものから、1症例1時間くらいかかるものでも、流れていて、思考を邪魔しない。今日は、ベートーベンを流してみたのだが、ところどころで、曲に注意が行ってしまうし、好みの曲があると、何度か繰り返して聞いてしまうので、少しだけ注意が散漫になる。

モーツアルトだと、なにを流していても、「気がつくとすでに終わっている」空気のような状態なので、気持ちいい。車だと眠くなったりすることもあるが、顕微鏡をのぞいている限りは眠くもならないし。

そういえば、気がつくと日がくれている季節になった。
さあ、明日は元気よく出勤できるかな?