私の勤務先、だらしのない格好の医者が多く、いささか参っていた。
以前からジーンズ、Tシャツはだめだとレジデントに言っていたら、「先生のところには
コロ健コードがあるの?」などと、よその病院の病理の先生にからかわれていたりした。
だが、
例の青い服が日本中の病院を席巻してしまい、老いも若いもあれを着て、ジーンズ、Tシャツを超える状況になっていた。

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そう思っていたのは私だけではなかったようで、先日、ドレスコードが発表された。以下に一部を抜粋する。
○白衣は、襟や袖口が汚れていない清潔なものを着用し、ボタンは全てきちんととめる。
○手術室の術衣のままで、あるいは、手術帽を着用したままで外のエリアに出ない。
○靴は、緊急時の対応や感染を考慮して、足全体を覆うものとし、サンダル・スリッパ・クロックスは禁止。
○清潔感のある髪型とする。
○不精髭は、厳禁。
○爪は、いつも清潔にして伸ばさないようにする。マニキュアは原則として禁止。
○イヤリング・ネックレス・指輪等のアクセサリーは、事故・感染防止の観点から原則として禁止。
○名札は、相手から氏名が見えるようにつける(シールを貼付したり、小物類をぶら下げたりしない)。
○ポケットに手を突っ込んで歩かない。
まるで、どこかの中学校の校則にでもありそうな文言で笑ってしまう。
逆にいえば、そのレベルの医者(大人)が院内にあふれている、ということになる。
だが、読んでいて、重要な文言があった。
『クロックスは禁止』
私は、これまで3、4年ぐらいクロックスを使っていた。他人ごとではない、あれあれ、私も服装の乱れに加担していた、ということか。
妻に、ドレスコードが発表されたこと、クロックスが禁止になったこと、を話したら、
「よかったわね、だらしなかったから」とのこと。もちろん、妻は私が職場でクロックスを愛用していたことを知っている。以前からあまりよく思っていなかったということか。
実は、この年末に新しいクロックスに変えようともくろんでいた。だが、このようなことを言われては仕方がない。
「病理は患者さんの前には出ないから、これまで通りでいいじゃない」などと、ウソブクことはやめ、今日、さっそく捨てた。
さよなら、クロックス
いずれにせよ、これで院内の風景が多少なりとも変わってくれるのであればいうことはない。

ナイト
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