こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

冬もそろそろ終わり

2014年02月28日 | 日々思うこと、考えること
あれほどうんざりさせられた雪も、いざ溶け去ってしまうとなると少々さびしい

道すがら雪塊を探してもなかなかみつからない



裏山からは少々へたくそなウグイスの鳴く声が聞こえてくるようになった

ほのかに甘みが感じられる梅の香りは今が一番素晴らしい



朝日は力強く、もう冬のものではない



少々強いが、生暖かい北風が吹いていた



今日は、とくに暖かかったようで、明日からしばらくはまた寒さが続くようだが、もう、たいしたこともないだろう

暦の上でも冬は今日で終わり

電車の車内、暑かった! 
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あまり深く考えたくないのだけれど

2014年02月27日 | 日々思うこと、考えること
ここのところ、眠りが浅い。

夜中に少しのことで目が覚め、それきり二度と眠れなくなるのだ。

年のせいかも知れないが、いろいろと考えると不安になることが多い。

昨晩であれば、きっかけは政権の崩壊したウクライナの元大統領の豪邸の報道か、昨日の朝焼けは実はPM2.5だったことか、それとも来週再来週の発表の準備のことかよくわからない。とにかく、一つ考え始めると次から次へと不安なことが頭に浮かび、気になって眠れなくなってしまうのだ。

地球規模でいえば温暖化、資源の枯渇、人口問題、国際レベルだと近隣諸国との軋轢、国レベルであればなかなか実感できない景気回復、少子高齢化、個人的には来週の発表をはじめとする日々の仕事、家庭のこと。
これらのことが次々と思い浮かび、途切れることが無いし、関連してどんどん話が広がってゆく。



子供の頃のように何も考えずに生きていられたらいいのだが、それはできない。私たちの世代は、今、何も考えていない子供達のために良い社会を残してあげなくてはいけないわけで、そのためにどうすれば良いのかを考えなくてはいけないのだ。

あれこれ深く考えたくはないけれど、深く考えなくてはいけないのだ。



それにしても、人間の欲望というのはきりがなく、恐ろしい。突き詰めていえば、私の不安の多くは人の欲望に起因している。
寿命が延びたとはいえ、人生80年としても、独裁者のなかにはよくもそこまでできるものだと感心してしまうほどのことをする人がいる。性善説というのはなかなか難しいことだけど、考えると同じ人間として情けなくなってきてしまう。

これから、眠りの浅い夜というのはもっと増えていくのだろうか。
残念ながら、そうだろう。年を取ると、世の中には理不尽なことが溢れていて、それらがどうしようもないということを実感し、不安に感じるようになるだろう。
人類の歴史というのはばかばかしくなるほどの人間の愚かさの繰り返しである。

たっぷり眠りたい 
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医療安全について考える・・・二つの鉄道事故から (3) 医療安全への教訓

2014年02月26日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
鉄道とは安全装置の塊のようなシステムである。
数多くの指差し確認、安全装置、安全教育が施されてはじめて、大量の人員を運ぶことが許される。
それでも、事故は起こる。事故というものはそういうものだ。
誰も、事故を起こそうと思って起こすわけではないが、人は、事故を起こすものなのだ。

なぜそうなのかと考えると、以下の3点が思い浮かんだ。
1)誰かが作ったシステムを複数の他の人間が使うから不都合が生じる。要するに理解不足が生じる。
2)何度も使っていると、手順を省きたくなる。要するにめんどくさくなる。
3)装置そのものが劣化する。

それぞれは、独立したものではなく相互に密に関連しているのでこれはこれ、それはそれというようにぴったりあてはめることは出来ない。それにそれぞれに近い似た事象というのもある。



医療現場でも、同じようなことはいくらでも起こりうる。
1)麻酔の装置を使う時、人工心肺をつなぐとき。それどころかマスクのつけ方一つとっても理解不足で裏表が違った使い方をしてしまう。
2)患者さんの認証の不徹底はこのさいたるもので、患者さん自身に名乗ってもらうのが原則だが、めんどくさがって、「○○さんですね?」とか勝手に決めつけて確認を怠ったりすることで間違いが生じる。
3)古くなった機械をいつまでも使っていると、誤診、誤操作、誤判定につながる。

今回相次いで事故が起こったことから、国土交通省がJR福知山線事故以来の対策会議を開くことにしたそうだ。情報の共有は当然のことである。
同様に、厳格な安全管理が必要とされる医療現場もこれにならい、この機会を逃さず安全意識の向上に努める必要がある。


国交省:相次ぐ鉄道事故…全国事業者の対策会議開催へ
(毎日新聞 2014年02月25日 15時20分)
 東急東横線元住吉駅での電車追突や、JR京浜東北線川崎駅構内での回送電車横転といった重大事故が相次いだことから、太田昭宏国土交通相は25日の閣議後会見で、全国の鉄道事業者の安全部門責任者による対策会議を開く考えを明らかにした。
 国交省によると、日時や場所は未定。鉄道事業法に基づき各社が選任する「安全統括管理者」の出席を求め、事故の再発防止策などについて話し合う。
 こうした全国会議は、2005年の尼崎JR脱線事故を受けて07年2月に開催して以来2回目。国交省の担当者は「一歩間違えば大惨事につながる事故が続いており、危機感を共有する必要がある」としている。(共同)

安全は すべての仕事の 一部です 
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医療安全について考える・・・二つの鉄道事故から (2)京浜東北線

2014年02月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
さて、昨日に引き続き今日は、一昨日(23日未明)にJR東日本京浜東北線川崎駅で起こった衝突脱線事故について考えたこと。
水色のラインがスマートな京浜東北線の車両が横たわっている姿は余りに痛々しく、9年前のJR福知山線脱線事故を思い出し、衝撃をうけた。テレビで初めてその状況を見たときは、あの時のような大惨事が起こったのかと思ったが、幸いにも真夜中のうちに起きた出来事と知ってほっとした。この事故の概要も後記。

真夜中でだれも乗客は乗っていなかったことだったとはいえ、東横線の事故からわずか8日後に事故を起こしたということは深刻だと思う。
あれほど車両が吹っ飛んでしまったということは、鉄道事故というものがいかに大惨事にになりうるかを示している。
東横線での事故があって、職場で話し合いなどは行われなかったのかと気になる。
こういう安全意識だと、事故はたまたま夜中だったというだけのような気がして怖くなる。



医療現場であれば、例えば院内感染。どこそこの病院でノロウイルス感染で患者さんが亡くなった、などといったら、院内感染防御がきちんとできているかの再チェックをするし、あらためて緊張感を持って現場に臨むようになるはずだ。
それでも、外部委託の業者さんや、出入りの業者さんといった人たちにまできちんと浸透することができるかは難しいかもしれなく、こういったことにきりはない。

JR東日本ではどうだったのだろう。よもや、東急東横線の事故が話題に上らなかったということはあるまい。

検証結果は、身内で終わらせることなく、すべてを広く鉄道業界全体に浸透させるようにして欲しい。



京浜東北線の回送電車が横転 川崎で進入の作業車と衝突
(朝日新聞デジタル 2014年2月23日22時57分 写真も)

23日午前1時11分ごろ、川崎市幸区のJR川崎駅付近で、京浜東北線の北行き回送電車(10両)が停車中の工事用車両と衝突した。回送電車は先頭から2両が脱線。1両目は前面を中心に大破して左側に横転、2両目も左側に約45度傾いた。1両目で運転士(34)と車掌(25)の男性2人が閉じ込められ、消防隊員が窓を割って救出。2人は頭や足に軽傷を負った。

 JR東日本や神奈川県警によると、工事用車両は、駅北口の通路新設工事で使う杭を積んでいた。運転手の男性(43)が、誤って予定より早く線路に車両を載せたとみられる。男性は「すぐに線路から外れようとしたが、無理と考え、逃げた」と話しているという。回送電車は時速約60キロで走行。100~200メートル手前で工事用車両に気付き、運転士が非常用の警笛を鳴らしてブレーキをかけたが、間に合わなかった。

 通路の新設工事は、回送電車が通過した後の午前1時13分から予定されていた。JR東日本によると、現場には鉄建・大林組JVや下請け会社の34人がおり、午前0時ごろ、電車の最終通過時間などを確認したが、JRの担当者はいなかった。県警は業務上過失傷害などの疑いで、衝突の経緯を調べている。
 国土交通省関東運輸局(横浜市中区)は23日、JR東日本に、工事の施工内容の検証と必要な措置を求める警告文書を出した。
 事故の影響で、京浜東北線は同日、始発から蒲田―鶴見間で終日運転を見合わせ、約22万7千人に影響が出た。24日の始発から運転を再開するとしている。
 近くのマンションに住む男性会社員(57)は「キーッという急ブレーキのような音がした後、『グシャッ』という聞いたことのない音がした。ベランダに出ると、車両から白煙が出ていた」と驚いていた。


つねに他山の石とする 
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医療安全について考える・・・二つの鉄道事故から (1)東急東横線

2014年02月24日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
先日来、(神奈川)県内で脱線事故が相次いで二件も発生した。
一つは、2月15日(14日深夜)に東急東横線元住吉駅で起こった追突脱線事故。もう一つは、昨日、23日未明に京浜東北線川崎駅で起こった衝突脱線事故。
不肖コロ健、病院のリスクマネジメントに関わっており、これらの事故をそれぞれ、医療事故に置き換えて考えてみようと思う。いずれの事故も、この記事を書いた時点では調査中であり、詳細は後日明らかになるだろうが、今日も電車はそれぞれ走っているので、それはそれ、これはこれである。

今日は、東急東横線の事故。概要は後記。
この事故は、乗客を乗せていた時に起きた事故という点で、深刻だ。この日はこの冬2度目の大雪の日。コロ健も少し早めに帰宅したが、いつもの倍近くの時間がかかったほどだった。私が帰ったころはまだ東横線は動いていて、事故は終電近くになってのことだったようだ。大雪で電車が詰まっていて、間隔がわからない状況で、気がついたらホームに車両が停まっているのが見えた。運転手さんにとっては不運な状況だったろう。だが、時すでに遅し、追突してしまった。
車両の壊れ具合から想像するに、相当な衝撃があったに違いない。大雪の日の深夜、乗り合わせて事故にあわれた方々はお気の毒だ。



こういう状況というのは医療の現場でも起こりうる。患者さんを運んでいったら、病室がいっぱいだったりとか、別の手術をしていたりとか。ベッドコントロールとか手術室の調整とかは本当に難しい。急いで処置をしなくてはいけない患者さんが数名重なっただけで、現場は大変になる。同じ科の医者だけならまだしも、複数の科がそういう患者さんを抱えてしまったりすると、連携は難しくなる。

なぜ、事故になったか。状況は最悪、時間も遅い。すなわち、”こういう時こそ、気をつけろ”という、安全意識が足りなかったために起こってしまった事故のように思える。

そういう意識があれば、逆にこういう時こそ、余計に事故は起きなかったのではないか。
もちろん、平時もまた然りである。




東急東横線で脱線、19人けが 元住吉駅で電車追突
(朝日新聞デジタル2014年2月15日11時33分 写真も)
 神奈川県警によると、15日午前0時35分ごろ、川崎市中原区の東急東横線元住吉駅の下り線ホームで停車中の電車に後続の電車が追突し、脱線した。19人がけがを負ったが、いずれも軽傷だという。雪のために停車していた前方の電車に気づいてブレーキをかけたが、止まりきれなかったという。この事故の影響で、東横線は渋谷~菊名間、目黒線は武蔵小杉~日吉間で運転を見合わせている。

 


 2本の列車はともに元町・中華街行きの8両編成。追突した列車の運転士は県警の調べに「列車が見えたのでブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話しているという。当時は雪の影響でダイヤが乱れ、列車の間隔が詰まっていた。
 列車には自動列車制御装置(ATC)が搭載され、制限速度を超えた場合は自動的にブレーキがかかり、列車が駅に止まっていれば後続列車は手前で止まる。東急は「止まらなかった理由は調査中」としている。国土交通省幹部は「ATCそのものの不具合か、雪の固着の可能性がある」とみる。国の運輸安全委員会は調査官3人を派遣した。



大変な時こそ、いつも以上に気を付けて! 
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ずいぶん芽が出た

2014年02月23日 | ガーデニング・菜園・花・緑
11月にハンギングバスケットを作った。





そのときに、チューリップの球根を植え込んでおいたのだが、雪の重みにも耐え、芽がニョキニョキとずいぶん出てきた。
もうすぐ春。





ハンギングバスケットには矮小種を植えるべきらしいが、普通のを植えてしまった。チューリップの花が咲く頃には、果たしてどんな様になるのか、とても楽しみである。

私もそろそろ芽が出るか?
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今日のコロ健

2014年02月22日 | 日々思うこと、考えること
恥ずかしながら、不肖コロ健、今日一日なんとか乗り切ることができた(ような気がする)。

まずは、一つ目の学会。立派な会場だった。最近はこういった会議場専門のビルが増えているように思う。この間なんかも、六本木のすごい会議室の内覧会の案内が来ていた。某研究会の事務局をやっているからだと思うが、私たちの研究会なんぞではとても借りることは出来ない値段だろうから、行くだけ時間の無駄だろう。


朝一番で専門性の高いセッションなので、誰もいないと思っていたけど、けっこうな参加者だった。


発表は無事終了。ディスカッションもけっこう盛りあがった。


会場からロビーに出ると入るときに比べて、人がずいぶん増えていた。この学会、私なんぞは全く知らなかったが、結構広い領域にわたっていて、病理も含めて勉強しようということになってきているようだ。


次は、午後の発表に向けてスタバで最終チェック。


さあ、次の会場へ。今日は地下鉄で移動。赤いジャンパーは着ていない


天気はいいのだが、気温は低く、風は冷たい。


次の学会、今度は盛況。参加者は百人ぐらい。この休みのあと、不肖コロ健の発表である。


さて、帰ろう。一日中テンションが高くて、しんどかった。
やっぱり、私に売れっ子はつとまりそうにない。
何とか今日はやり過ごしたけど…。

次はあるか 
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とても売れっ子タレントみたいには

2014年02月21日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
一日にいくつものステージをこなす売れっこタレントというのは、すごいと思う。
人に披露するのは容姿だったり、歌声だったり、話術だったり、身体能力だったりといろいろあるが、とにかくいろいろなものを人に露出していく。そして、その露出を日に何度もする。ものすごいことだと思う。



当たり前になってしまえば平気なのだろうが、人前に出るというのはストレスがかかる。売れっ子タレントのほとんどが若いというのはうなずける。心がつよいというか、何も知らないうちにそれが当たり前になっているからできるのだと思う。
そんな売れっ子タレントも、年を取るとメディアなどへの露出は減る。

いままでは、飽きられるから、忘れられるだけだと思っていたのだが、実は違う理由もあるということに気が付いた。
本人のテンションということが一番なのではなかろうか。出ずっぱりなら当然精神的にヘトヘトになってしまう。
本人こそが、「もういや」「もういい」「もう飽きた」となって、「もう放っておいて」となるんじゃないか。

あの人は今、なんて、おせっかいな企画を時々目にするが、案外当人はそこで十分満足しているのではないか。



というようなことで、売れっ子でもタレントでもない、一介の病理医の不肖コロ健はあしたのハシゴの講演の準備でヘトヘトである。そもそもベースとなる仕込み量が乏しいので、目先を変えて話そうと思ってはいるものの、勉強不足は否めない。
とはいえ、お声がかかる限り(『心配しなくても大丈夫よ、あちらから断ってくるから』)は続けなければならない。

明日の講演、何人かでも私の話を楽しみにしてくれている人がいる。不安は募るばかりである。


なろうったってなれないが 
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いよいよピークがやってきた

2014年02月20日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
今日も、標本が2セット届いた。
別々の研究会の講演依頼のものだ。



一昨日までに、なんとか論文の査読は済ませた。オンラインでできるので、大変助かる。
夜のカンファレンスが終わってから明後日の発表の準備を始めたが、なかなかはかどらない。
さすがに午前、午後で別の学会・研究会の仕事を引き受けたのは無謀だった。
所詮、不肖コロ健には荷が重かったのだ。
と言ってみたところで後の祭り。



誰かが、4月にある学会の手伝いをお願いする、と昨日だか一昨日だかに言っていたような気がする。ホワイトボードに書き忘れて、日付が分からないでいる。いずれにしても着手は来週にしよう。

とにかく、標本が混ざらないように気を付けないといけない。

あきらめずにやれるだけやろう 
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基本的にいい人、基本的にわるい人

2014年02月19日 | 生き方について考える
きっかけは、ある若者と大雪の時の雪かきの話をしているときのことだった。
不肖コロ健が「うちの周りは、お年の人が多くてね」と、言ったらすかさず、「そうですか、ご近所まで雪かきしないといけませんね」と返された。



実は自宅の前以外は雪かきなどする必要はないと思っていたのだが、一度目の大雪の時、妻に「明日は、上まで雪かきよ」といわれた。
なんで、と問い返すと、「そんなの当たり前じゃないの。皆さんお年なのよ。そんな人たちに雪かきをしろなんていうの?」と半ばあきれられつついわれた。
だから、先日の記事であたかも当たり前のように近所の雪かきに出動したように書いていたが、実はこんなだったのだ。



いずれにせよ、冒頭の若者とか妻のように、手助けが必要な人への手助けは当たり前、というように考えている人というのは、基本的に”いい人”の部類に属する。一方、いい人に促されなくては何もしないような人というのは、結構なボリュームを占めると思うが、まあ、人畜無害といえようか。私のようにそのことをちょっと隠したり、いい人ぶったりするようなのは、これはもう”わるい人”に分類されても文句は言えない。



こういうところに、人間の器量とか、格というものがあるように思う。
勉強ができても器の小さい人はいくらでもいるし、金にあかせて何でもする人というのはいくらでもいる。どちらも、今の世の中ではなんでもできるツールではあるし、なくてはならないものだけれど、人間としての価値を測れるものではない。

金持ちならばいい人、勉強のできる人ならばいい人、といったような雰囲気には飲まれないようにしないといけない。
人の持っている金を集めたのが金持ちだし、ある領域の試験の成績さえ良ければ勉強ができるということになる。
人間としての器量の大きい人はどんな時も変わらず大きい。




人間の価値というのは、意外な一言でわかる。私もせめて言葉にだけは気をつけたい。

ダメな奴はいつまでたってもダメ(?) 
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それって、子供用ですか?

2014年02月18日 | 日々思うこと、考えること
先々週、先週と大雪に見舞われたが、その時にご近所の前の雪かきのお手伝いもした。
先々週の大雪の時には折れた雪用スコップを直して頑張ったが、いかんせん一本しかなく、ご近所から二本お借りして雪かきをした。先週はそのうちの一本にもひびが入って、お返しする時にそのことを伝えたら、北陸地方にご親戚がいるので、取り寄せてもらうとのことだった。



そして、昨日二本の雪用スコップが届いた。この辺りのホームセンターは品切れで入荷待ちというのに、さすが北陸である。そして、私たちの雪かきへのお礼ということで、くださるという。
情けは人のためならず、とはこのことと思い、ありがたく使わせていただくことにした。



ところで、その方、ご親戚にこちら(関東地方平野部)仕様のスコップの写真をメールで送ったら、「それって、子供用ですか?」と聞かれたそう。値段はそう変わらないのだろうから、どうせ売るならしっかりしたものを売ってもらいたいものだと思った。
ちなみに、黄色のはブツブツがついていて「雪離れバツグン」、青のはスチールパイプに強化プラスチックだそう。


せっかくですが、今冬はもう使いたくありません
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滑って転んだ

2014年02月17日 | 日々思うこと、考えること
イタタタタ、と感じた時には、すでに滑って転んでいた。
私の家は坂の途中に建っていて、坂と家の間にある通路を通って坂の下から出る。
昨日、通路に人一人歩けるようにして、両脇に雪をよけて大丈夫と思っていたのだが、その歩けるようにしておいたところが凍っていた。よけておいた雪から溶け出た水が夜中のうちに凍っていたのだろう。

歩きながら手袋を使用としていたら、滑って転んでしまったので、したたかに尻を打ってしまった。いっしょについた左手はまだ素手で、手のひらはヒリヒリするし、手首も少々ズキズキする。

夜になったら、左の尻がじんじんしてきた。



雪が無いから安心、などと思って道路を歩いていると、案外凍っていたりするので危ない。凍っていないか気をつけて歩かないといけない。

ところで、来る途中、大きめの店舗の通路に雪かきグッズが大量においてあった。昨日、一昨日とずいぶんたくさんの人で雪かきをしたのだろう。周囲に雪は全く残っていなかった。



今朝、病院手前の公園はこんな感じであった。
これで、また明後日積もったりしたら、つらいだろう。

  


帰り道、北西からの風が冷たい。
明朝も気をつけて歩こう。

ちなみに、わが家の通路、後期試験の終わって一息ついている息子が追加の雪かきをしてくれていた。

手の方は大丈夫でした 
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鎌倉という街に住んで

2014年02月16日 | 鎌倉暮らし
今日になっても、高速道路は通行止めが目立つ。
やはり今日は講演の準備のために、都内にある勤務先に行くことはあきらめた。休日は電車の本数が元々少ないので、できれば車で行きたかったのだが、横浜横須賀道路も横浜新道も第三京浜も通行止めではこれもあきらめるしかあるまい。
このことは、まあ、ある程度は予想していたので、原稿用のスライドを持ち帰り、朝から順番を入れ替えたり、文章を整えたりしている。
朝から晴天に恵まれ、東風が気持ちよく吹いている。
犬達と一緒に日なたでPCをいじっているが、日差しが痛いほどだ。



それにしても、今度の大雪もすごかった。昨日の朝、予約のはいっていた歯医者さんに行こうとバス停までいったが、全く動いていなかった。
鎌倉、とくに山に囲まれた、旧鎌倉と呼ばれる地域は交通の便が悪い。南は海に開けているが、残りの三方は山に囲まれている。以前、こんきもでも紹介したが、外に出て行くにはどこかの山を抜けていかなくてはならない。
雪かきをしながら、お向かいさんと話していたら、私の乗った横須賀線の2、3本あとから動かなくなってしまったらしい。二駅手前の大船駅でタクシーを2時間以上待って、やっとこさ帰ってきたそうだが、途中乗り捨てられた自動車のせいでずいぶんな渋滞になってしまっていたらしい。



住んでみていいところではあると思うが、都内への通勤を考えるとやはり問題があるのではないかと、悩む。悩んでも仕方ないので、結局そのまま毎日通っているが、このままでいいのだろうかと、また悩む。病院があてがってくれる宿舎もあるのでそこに引っ越すということも考えたが、そのためには犬たちをなんとかしなくてはいけないので、今のところそのつもりはない。

仕事とプライベートを両立させる、などというのは至難の業であるし、いったいどういう状況であれば両立できているかなどということはわからない。



体力の続くうちは、鎌倉という町に住み、東京への片道2時間近くかかる通勤を頑張り、仕事を頑張り、雪でも降ったときには雪かきを頑張り、と、まあ、その時々に応じて頑張っていればそのうち人生終わりが見えてくるだろう。

それまでに、病気をしたり、仕事で行き詰まったりと、いろいろと悩みもつきないだろうけれど。

いったい、何の話? 
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医療を哲学的に考える(14)・・・医療者の視点からの医療とは その1

2014年02月15日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
さて、前回まで患者の立場から医療を哲学的に考えてみたのだが、今度は医療者の視点からの医療とはとして考えてみる。
ここでは、少々極端な言い方になるが医療者なぜ医療者でいられるかという点から入ってみたい。というのも、つらい思いをしてやってくる患者さん達に毎日毎日接していても、どうしてフラットに接することができるのか、すなわち、どんな病気に対しても同じように対処することができるのかということを考えてみたい。不肖コロ健は病理医であまり患者さんに接しないし、そもそも医者といっても十人十色、診療科もさまざまであり、それぞれ違うので、わからないことは多い。

そこで、医療小説、医療映画・ドラマ、医療漫画なんていうのを参考にしたい。こういったものは極端にすぎるが、これまで数多くある。どれが優れていてどれがだめ、なんていうことは評論家でない私にいう資格は無いが、もしかすると考えるヒントになるかもしれないので、いくつか思い出してみたい。
まずは小説。



医療小説  『白い巨塔』『最後の診断』『チームバチスタの栄光』
病理医が重要な人物として出てくるから題材として取り上げたわけではないが、いずれも名作である。それぞれの作品について覚えていることを一言で述べると、『白い巨塔』は医療過誤を軽視した医師の挫折。『最後の診断』は院内感染対策に最後の力を振り絞って奮闘する老一人病理医の物語。『チームバチスタの栄光』は死因不明社会における医療の意義。ちなみに著者の海堂尊は病理医。

医療過誤も院内感染も死因究明のいずれも古くからある医療問題であり、医療者は実はこれらの問題との戦いに明け暮れているようにすら思える。医療技術がますます発展し、知識が医療界全体にあまねく行き渡れば医療者間の技量の差というのはほとんどなくなるだろう。
と、ここまで書いてわかることというのは、医療者が医療の話をするに際して、患者の人格というのはほとんど描かれていないということ。

なぜか。
それは、医療者にとって患者というのは皆同じにしか見ないからだろう。医学教育というものの立脚しているところがそうなのだから仕方ない。
解剖学の教科書にある人体の図はすべて同じという前提である。病理学にしても病気の成り立ちは基本的には同じである。炎症や腫瘍に登場してくる細胞に個人差はない。炎症細胞は炎症細胞だし、がん細胞はがん細胞である。実際の患者は十人十色、細かいところはもちろん違うのでそこは経験がものをいうが珍しい症例は、報告しなくてはいけない。それは人類への貢献であるのだ。

すなわち、医療者は患者一人一人を相対化してとらえているということになる。



「医療者によって患者一人一人は「症例」として相対化される。」


大河内教授
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やっぱり、降ったか。・・・大雪第二弾!

2014年02月14日 | 通勤・交通・旅行
願いむなしく、雪は朝から降り出した。低気圧のせいだろうか、頭が働かなくなる。
今日1日を写真で振り返ってみる。

朝の鎌倉駅、横須賀線入線

北鎌倉駅、ホームの半分は屋根がなく、そこは雪で真っ白

東京に着いて歩き始めたところ。鎌倉より積もっていないようだが、歩く人が多いからか。

ミツマタの花、少し咲き出した。

さて、帰りにはどうなっているか。というか、帰れるかな?

まだまだ、大丈夫!

ここに積もったら、車は下れないだろう。
  
病院手前の公園
8:30  12:00  15:30
病理の部屋から駐車場をみたところ。これはまずいと思っていたら、仕事に支障がなければ帰宅するようにとの指示が病院から出た。
 
帰れなくなると困るので、17時前に病院を出た。東京だって、十分雪国。それにしても、コロ健、よく歩くな。

車通りはほとんどない。

このあたり、3年前までは空き地だったのにね。
 
おお、ずいぶん積もっている。

学生さんはみな早々と。娘も10時には下校となったらしい。
 
横須賀線、まだ動いていた! けど、東戸塚で止まってしまい、そこから30分以上かかってしまった。鎌倉から先、どうぞ安全に。
 
それでも無事に鎌倉に到着。タクシー乗り場は長蛇の列。というか、タクシー走っているの?

小町通り。人はまばら。鎌倉駅に向かう人もいる。
 
二の鳥居、段葛。 コロ健のほかにも歩いている人はいる。

鶴岡八幡宮前。車はほとんど走っていなかった。

一面の雪。うーん、これは奥までいってみよう。

舞殿

大石段。実朝が暗殺された日の前の晩もこんなだったか。ただし、真っ暗だったはず。

出勤はいつも通り、2時間足らずだったが、帰宅は3時間かかった。でもまあ、無事家に帰ることができたので、十分か。

夜半から暴風雨になるというけど。もう、めちゃくちゃだな。


カメラを持つ手がかじかんで・・・
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