それも1月3日とは…
世の中には、どうしてこんなひどいいたずらを思いつく人間がいるのだろう。
車で集合したとは、運転免許を持っているということ。少なくとも18歳。
なさけない。
相手は、無抵抗のサルたち。逃げ場もなく、かわいそうな限りだ。
猿だったら何でもやっていいのか?
自分が猿のような存在で、花火を住処に投げ込まれたら、どんな思いか。
人間など、より大きな存在によって生かされているに過ぎないかもしれないのに。
人間はほかの存在を傷つけなくては生きていけない。
それでも、さらにこんなことをしないではいられないのだろうか。
花火を投げ込んだヒト達は、何を期待してそんなことをしたのだろう。
そして、そこで何を見たのだろう。
そして、そのヒト達は、何を得たのか。
そして、そのサル達をみていて面白かったのだろうか。
以下、記事(写真挿入はコロ健)。
サル山に花火 防犯カメラに5人組 閃光、煙「まるで空爆」
産経新聞2012年1月30日(月)14:56
京都府福知山市の市動物園で新年早々、信じられない事件が起きた。ニホンザル26頭が飼育されている同園の「猿ケ島」に、火がついた大量の花火が投げ込まれたのだ。中には顔にやけどをしたサルもおり、同園から被害届を受けた京都府警福知山署は、器物損壊の疑いがあるとみて捜査している。一体、誰がなんのためにこんなひどいことをしたのか。「いたずら」と言うには度が過ぎるあまりにも卑劣な犯行の真相の解明に、注目が集まっている。(江森梓)
「まるで空爆みたいや…ひどすぎる」。猿ケ島に設置された防犯カメラの映像を見ながら、同園の二本松俊邦園長は怒りの表情でうめいた。
1月3日午前6時15分ごろ、開園前の猿ケ島。暗闇の中に突如閃光(せんこう)が上がり、あたり一面に煙が立ちこめる。閃光は数秒おきに次々と走り、寝床へ逃げ込むサルたちをも襲った。
「空爆」は緩まる気配を見せず、約15分にわたって続いた。猿ケ島の外周を囲む手すり付近には5人の人影が確認された。
同園が異変に気づいたのは、同日午前9時ごろだった。飼育員が猿ケ島の中に約30本の花火の残骸が落ちているのを発見した。その後、同園が設置している防犯カメラの映像で一連の犯行を確認、福知山署に被害を届け出た。
猿ケ島は、同園の敷地から南西に約100メートル離れた場所に位置し、入園料を払わなくても、飼育されているサルたちを見ることができる。周囲は侵入防止用のフェンス(高さ1・2メートル~1・8メートル)で囲まれ、午後5時~午前9時の閉園時間帯は3カ所の入り口が施錠される。
同園によると、防犯ビデオの映像から、犯人らは2、3台の車に分乗して猿ケ島近くに来て、駐車。懐中電灯のようなもので足元を照らしながら、飼育員らがサルに餌を与えるときに通る狭い裏道を通り、フェンスを乗り越えて侵入したことが判明した。
府警は防犯カメラの映像の解析などを行い、犯人特定へつながる手がかりを捜査している。
この事件で、猿ケ島ではボスに次ぐポジションの「ナンバー2」(オス、年齢10歳)が顔面に全治2週間のやけどをした。さらに、ふだんは人なつっこい他のサルたちにも異変が現れた。事件から数日間は、来園者からおやつを投げ込まれても、何が投げ込まれたか分かるまで近寄らなくなった。
捜査関係者は「こんな事例はこれまで見たことがない。なぜ犯人たちはこんなことをしたのか。今の時点では何とも言えないが、地道な捜査を尽くして一日も早く検挙し、真相を解明したい」と話した。