朝から暑い。だるくて、働く気(というか遠距離通勤する気)が失せそうになるが、多少なりとも私が役に立てる場所があるうちはそうも言っていられない。今日明日と頑張ったら、週末は一応休み。来週は気温も少し落ち着く様なのであと一息頑張ろう。
このところ、日本人の賃金が安いということがにわかに話題になっている。
いわく、
30年間上がっていない。
主要先進国では22位。
ずいぶん前になるが米国に行ったとき、すでに物価の高さに驚いた。考えてみたら、それは給料が安い貧乏人が、高級店に買い物に行った様なものだった。物価が安く抑えられているとはいうものの、このまま世界中の物価があがったらいつかはついていくのは難しくなる。
賃金が安いままなのはなぜかという分析はいろいろなされているが、今しなくてはいけないのは、分析よりも日本人の賃金をすぐにあげることではないか。所得倍増とまではいかなくても、2割ぐらいあげたら経済も回り出す。

「コロナの給付金なんて、貯蓄に回されるだけだ」、と当時の財務大臣は言っていたが、自転車操業の現役世代のほとんどは使ったのではないか。そして今、賃金を2割でも3割でも上げたら、そのうち1割、2割は生活費・教育費に使うに違いない。昨日、高齢化対策のことを書いたけど、現役世代は給料が安いから子供を持つことが怖くなるし、おのずと結婚も遠慮したくなる。私自身、3人目を持つことは教育費を考えると諦めざるを得なかった。
原資はどうする、という話になるのだろうが、30年間賃金が抑えられてきたということは、その間働く人は経営者によって搾取されていたという事で、賃金をあげるということはその分を吐き出してもらうだけにすぎない。それが難しいのなら、政府が肩代わりして所得税減税。
労使交渉というのはこれまで何をやってきたのだろう。いつの間にか飼い慣らされていたのではないかと思う。かくいう私も労働運動に加わったことはないし、賃上げ交渉を行ったことなどなく、不平ばかり言ってきたくちなので、いまさらこんなことを言う資格はないのかもしれない。ただ、こういう声を上げる事を、例えば保守革新というような政治的対決の場に持ち込もうとする様に誘導してきたのは、経営者たちか、政府か、それとも両者が結託してか。
大事なことは、そういう恣意的な色眼鏡をはずし、個人レベルから考えることが必要だと言うことではないか。
左右東西とかではなく