きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

2023年度概算要求の焦点② 公共事業 大型開発を積み増し

2022-09-18 06:58:57 | 予算・税金・消費税・社会保障など
2023年度概算要求の焦点② 公共事業 大型開発を積み増し
公共事業関係費の国土交通省分は、2022年度当初予算から18%増の6兆9280億円を要求しました。
気候危機の深刻化を背景とした水災害の危険に備える「流域治水」の本格的実践に同26%増の6710億円を計上しました。
昨年度に続き「防災・減災、国土強じん化のための5力年加速化対策」関連予算は要求額を示さない事項要求としました。

流域全体で治水
流域治水は、上流域での水田等による雨水貯留機能の活用や森林整備・治山、下流域での雨水排水施設の整備など、流域全体で治水対策に取り組むものです。
一方、「ダム建設」の復活にも予算を計上しています。川辺川ダムを中心にすえた熊本県球磨(くま)川水系河川整備計画では原案へのパブリックコメント(意見公募)に7割超が反対しています。
集中豪雨や火山噴火、土砂災害対策への予算は同29%増の1236億円を要求。南海トラフ巨大地震、首都直下地震などへは同20%増の2096億円を盛り込みました。
15人が死亡し、11人が行方不明(12日時点)の知床沖観光船沈没を受け、小型船舶の安全対策を含む公共交通等の安全・安心確保に22年度当初予算比でほぼ倍額の162億円を要求。視覚障害者らの転落事故が相次ぐ中、駅ホームドアのさらなる整備を含めた地域公共交通や観光地・宿泊施設等のバリアフリー化の推進などに350億円を盛り込みました。
対象が32業種に上っている建設工事受注動態統計の不正への「改善」予算として初めて3億円をつけました。





外環道の工事現場=9月13日、東京都練馬区

外環など20%増
一方で、大企業優遇の大型開発予算は積み増しました。東京都調布市などで陥没事故を起こした外環道を含む三大都市圏環状道路の整備などに同20%増の4289億円、成田空港での滑走路新設などに同20%増の150億円を要求。「整備新幹線」の整備に前年同額の804億円を求め追加的経費を事項要求しています。その中には市民が強く反対する北陸新幹線の京都延伸や「四国新幹線」建設の調査が含まれています。国際コンテナ戦略港湾等の機能強化に同28%増の689億円を計上しました。
二酸化炭素(CO2)排出量を抑えようと住宅・建築物の省エネ強化などに同18%増の1303億円を要求しています。脱炭素化の推進ではインフラ・まちづくり分野で同40%増の171億円、港湾・船舶分野で同201%の664億円を要求しています。
「維新の会」が進める大阪・関西万博の開催に向けた淀川左岸線の整備や大阪メトロ中央線の延伸なども予算に盛り込みました。
(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年9月14日付掲載


流域治水は、上流域での水田等による雨水貯留機能の活用や森林整備・治山、下流域での雨水排水施設の整備など、流域全体で治水対策に取り組むものです。
一方、「ダム建設」の復活にも予算を計上しています。川辺川ダムを中心にすえた熊本県球磨(くま)川水系河川整備計画では原案へのパブリックコメント(意見公募)に7割超が反対。
二酸化炭素(CO2)排出量を抑えようと住宅・建築物の省エネ強化などに同18%増の1303億円を要求しています。脱炭素化の推進ではインフラ・まちづくり分野で同40%増の171億円、港湾・船舶分野で同201%の664億円を要求。
公共事業のすべてが悪いってわけじゃないので、中身をよく見極める必要があります。
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