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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

シンママたちは選挙に行った② 生きづらさに寄り添い

2019-09-01 09:15:12 | 政治・社会問題について
シンママたちは選挙に行った② 生きづらさに寄り添い

参院選挙で一票を投じた、シンママ大阪応援団が支援するシングルマザーたち。中には日本共産党の候補に投票した人もいました。
「去年、新聞(大阪民主新報)で、(日本共産党の)辰巳孝太郎さんと対談しました。お話を聞き、辰巳さんは私利私欲なく、弱者に寄り添って声を国会に届けてくれると思えました」。2人の子と暮らす40代後半のシンママは語ります。
「政治は本来、弱者に優しいもの」という冨田宏治関西学院大教授の講演のうえに、お金の心配なく学び子育てできる社会や社会保障の充実を訴える辰巳氏の訴えが響きました。国政選挙に行くのは久しぶりでした。

共産党に初投票
1歳児を育てる20代のシンママは初めて共産党に投票しました。「親に言われてずっと公明党でした。でも自民党といっしょになって、庶民の党と言えるのか疑問も持ってた」
母子世帯の心中未遂事件を取り上げた自身の質問を引き「政治は弱者のためにある。格差も貧困もない社会を」と訴えた辰巳氏の動画は83万回以上再生されました。動画を見て投票を決めたと言います。「人のためにこうやって泣く人、初めて見ました。国会議員なんか庶民のこと全然見てないと思っていたけど、この人は違う。こんな人やったらシンママで生活保護の私たちに心を寄せてくれるんじゃないかと感じました」
外国籍で最近日本国籍を取得した40代のシンママは初めての選挙でした。「ずっと政治には無関心できたけれど、自分が経済的に厳しくなってみて、金持ちに都合のいい政治になっている、これではダメだと思いました」と話します。「ママの学校」で「政治を勉強したい」と提案しました。
「日本軍『慰安婦』をなかったように言ったり、侵略戦争の歴史を教えない。安倍さんはウソで固めた政治。日本で生きていけるのか不安になります」。辰巳候補と「れいわ新選組」に投票しました。
冨田さんはこう分析します。「れいわの山本太郎代表は、『あなたは生きているだけで価値がある』と語りかけ、そのうえで『生きづらさは政治の責任だ』と訴えました。そして生産性と対極にある重度障害の方を『特別枠』の候補に立てた。それが政治を遠く感じている人を引き付けたのではないか」
実際、あるシンママは「山本太郎さんの演説動画をネットで見て、生きていていいんだと認められた気がした。そうすると上を向こう、政治に関わってみようと思えた」と話します。

「展望を語る」
冨田さんは「貧困層が広がり、政治に関わる余裕のない人が増えている。そこに低投票率のひとつの原因がある」と指摘します。
そして、次のように問題提起します。「政治に関心を持てない人が政治参加する状況をつくるには、貧困を直視し、困難を理解して『生きづらさ』に寄り添う。そのうえで展望を語ることが、野党が政権構想をまとめ政治を変える本気度を市民に伝えていくこととともに、いま求められている課題なのではないでしょうか」(おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2019年8月31日付掲載


「生きてるだけで価値がある」「生きづらさは政治の責任」
「政治に関心を持てない人が政治参加する状況をつくるには、展望を語ることが、野党が政権構想をまとめ政治を変える本気度を市民に伝えていくこととともに、いま求められている課題」

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