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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

世界基準で5Gを再考する 加藤やすこ① サイバー攻撃の脅威

2022-05-03 05:40:17 | 政治・社会問題について
世界基準で5Gを再考する 加藤やすこ① サイバー攻撃の脅威
第5世代移動通信システム(5G)は、高速で大容量の情報を送信します。多数のIoT(モノのインターネット:通信網に接続して情報を送る)機器と同時に接続できます。
政府はIoTが集めた情報を人工知能(AI)が分析する社会「ソサエティ5・0」を実現するため、「スマートシティ化」を目指しています。スマートシティでは金融、医療、交通機関の利用などあらゆる個人情報を、情報収集・分析の基盤である都市OSに集約します。5G通信網はこの情報収集に最適です。
スマートシティ化を進める東京都は、人流センサーや監視カメラ画像など、多様な情報を5G通信網やWiIFiを通じて収集し、利用する方針です。



監視カメラ、人流センサー、交通、医療、金融機関の利用状況など、あらゆる情報が収集・分析されます

しかし、IoT機器はセキュリティー対策がぜい弱です。NATO(北大西洋条約機構)は、2020年にサイバー攻撃の脅威に関する報告書を発表。街に設置されたIoT機器が攻撃を受け、自治体サーバーが機能しなくなって電力や水の供給も止まり、水を飲むこともお金を下ろすことも、家族に連絡することもできなくなる可能性を示しました。
NATOは、サイバー対策が不十分な地方自治体のスマートシティは、ネットワークに侵入するハッカーにとって「容易な標的」になる、と指摘します。
各地のスマートシティは相互に連携し、同じ都市OSやソフトウエア、ハードウエアを使うことになると考えられます。ハッカーはそれらのぜい弱性を突き、複数の都市に同時に影響を与える可能性もある、といいます。
5G基地局は4Gより2~3倍多くエネルギーを消費します。スマートシティのように情報通信技術を多用する社会は、エネルギー消費を大幅に増やす可能性があります。
デジタル通信技術は温室効果ガス排出量の4%を占め、そのエネルギー消費量は年9%増加しています。25年までに通信産業は全世界の電力消費の20%を占めるという予測もあり、地球温暖化の点でも問題があります。
(環境ジャーナリスト、いのち環境ネットワーク代表)(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年4月1日付掲載


政府はIoTが集めた情報を人工知能(AI)が分析する社会「ソサエティ5・0」を実現するため、「スマートシティ化」を目指す。スマートシティでは金融、医療、交通機関の利用などあらゆる個人情報を、情報収集・分析の基盤である都市OSに集約。5G通信網はこの情報収集に最適。
しかし、IoT機器はセキュリティー対策がぜい弱。サイバー攻撃をうける危険大。対策が必要です。


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