ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

またがり資源スルメイカ 北海道接続南クリール海域操業 約2,000トン(報告日9月19日)

2021-09-21 14:09:12 | 日記

2021年09月20日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[またがり資源スルメイカ 北海道接続南クリール海域操業 約2,000トン(報告日9月19日)]

今年2021年漁期、北海道に接続する南クリール海域の日本EEZとまたがり資源となるスルメイカを対象としたロシア・トロール漁船による専門化された操業が、同年前週(9月5日からの週)から開始されている。

着業隻数は前週の6隻から28隻と大幅に増隻した。

主漁場は色丹島北西部沖合で、船団の1週間あたりの漁獲量は1,765トン、今漁期開始から、同年9月19日までの累計漁獲量は1,980トンとなっている。

なお、ロシア・トロール漁船による南クリール海域のスルメイカを対象とした専門化された操業は2019年から確認されており、同年は1万7,400トン、昨年2020年に1万4,000トンを漁獲している。

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日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況 TACを拡大させた二艘引き西海トロールは6,030トンを漁獲

2021-09-21 13:48:48 | 日記

2021年09月20日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(9月3日)]

韓国漁船による自国EEZでの2021年度漁期(管理期間2021年7月-2022年6月)の2021年7月1日から同年9月3日までのスルメイカの漁獲量は、1万3,520トンで、前年度同期の220%、TAC設定8万3,830トンに対する開発率が16%となっている。

前年度漁期となる今年2021年1月1日から、資源管理を目的に近海網漁船にもイカのTAC管理が導入されている。

当該漁業は、新年度漁期開始から報告日までに、既に2,990トンを漁獲、韓国漁船全体の1/5以上を占め、当初枠に留保枠を合算してもTAC開発率は既に60%を超え、今後の展開次第では、漁業種間利用調整、あるいは期中見直しに発展し、波紋を呼ぶ可能性のある進捗となっている。

一方、科学研究機関の勧告により、各漁業種の内、唯一、TACを拡大させた二艘引き西海トロールは6,030トンを漁獲し、前年度同期の約195%を生産、全体の45%を占めプレゼンスを発揮している。

西海トロールは、2018年度漁期に試験的にTAC設定が導入され、2019年から正式枠となった経緯がある。

なお、主要漁業の沖合イカ釣は、ロシア政府間協定に参加している漁船もあり、まだ2,770トンだが、それでも前年同期の約133%の生産となっている。

 

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