ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

#1 洋上風力発電と漁業 海外の経験 "まったくエコロジーではない"フランス漁業者抗議行動

2021-09-29 10:41:42 | 日記

2021年09月29日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[#1 洋上風力発電と漁業 海外の経験 洋上風力発電"まったくエコロジーではない"フランス漁業者抗議行動]

2021年9月24日、フランス北部ノルマンディー地方の漁業者らが、洋上風力発電プロジェクトにより漁獲量が減るとして抗議活動を行った。

"Reuters"が伝えた。

デモ行進のほか、現地水産当局の事務所に魚をぶちまけ、船上で照明弾をたくなどして反対姿勢をアピールしたとしている。

漁業者らは「風力発電により、魚が風で流され、漁獲量が減る」「騒音で生物が死滅する」「漁場も狭くなる」と抗議した。

漁業者のクレメンティーヌ・ルガイヤールは、英国のEU離脱、複雑な規制、そして今度は洋上風力発電所建設で、水産業界はとても”うんざりしている”と語り、当然ながら漁場が奪われ、すべてが破壊されてしまうと加えた。

また、政府は状況を理解しておらず、洋上風力発電はまったくエコロジーではないと言及、漁業者はがんじがらめになっており負担が重すぎて、もう手に負えないと述べた。

風力発電所を漁船から500m離れた場所に設置すると、200デシベルの騒音が発生し、魚類も甲殻類も死んでしまい、洋上発電はすべてを破壊するとしている。

更に、クレメンティーヌ・ルガイヤールは、洋上に風力発電所を設置することに関する政府の認識はゲーム程度のようなものだと語り、少なくとも他の国との競争に勝つため、漁獲割当を達成するための環境整備こそ政府のやるべきことだと言及した。

フランス政府は風力発電を、クリーンエネルギーと雇用創出につながるとし2027年までの稼働を目指して洋上風力発電所の建設を進めている。

 

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ロシア 北西大西洋漁業機関NAFO漁獲割当の前年レヴェル確保を発表

2021-09-29 05:24:00 | 日記

 

2021年09月29日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア 北西大西洋漁業機関NAFO漁獲割当の前年レヴェル確保を発表]
ロシア漁業庁は北西大西洋漁業機関NAFO第43回会合において、タラ、メヌケ、カラスガレイ、など主要魚種の漁獲割当を前年レヴェルで確保したと発表した。
会合は通信を利用して開催された。
NAFOが管理する水棲生物資源の持続可能な管理のための重要な決定が行われた。
当該協定は、生態系に十分に留意した漁業管理を実行するもので、特に、国連総会の決議に従って脆弱な海洋生態系を保護する必要性を考慮している。
ロシアの利益のための主要な商業資源となる、タラ、メヌケ、そしてカラスガレイの割当量は、前年水準が保たれることとなった。
2022年の第1四半期中は、港湾検査と混獲管理の取り組みを含め、3M海域のタラ資源の追加の保全措置が継続される。
また、NAFOの締約国は、2022年に3M海域のエビ漁業を停止するとともに、当該資源の現在の管理措置を検討するための作業継続を決定した。
なお、NAFOは、ロシア連邦漁業庁カナダ代表部代表テムル・タイロフ(Темур Таиров)を新たな委員長に、またDeidre Warner-Kramer(米国)を副委員長に選出、さらに第44回会合を2022年9月19日-23日ポルトガルにおいて開催することを決定した。

(添付 2022年NAFO漁獲割当)

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