2024年01月12日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア業界が水産物輸入関税のギャップ指摘 大統領プーチンは大幅な引き上げは危険だと言及]
ロシア大統領プーチンは、極東連邦管区の事業家との会合で、水産物の輸入関税の大幅な引き上げについて、国内市場価格を高騰させる可能性があり危険だと言及した。
この会合に出席した大手グループ企業“ルスキー・クラブ”(Русский краб:ロシアのカニ)の代表者は、現在、ロシアの水産物の輸入関税が5%以内となっているが、ロシアからの輸出相手国の輸入関税は10%-35%に設定されていること、また、ロシアの輸出関税が輸入関税の1.5倍になっていることを指摘、この不平等の解消を求める発言をした。
これに対してプーチンは、当該問題に留意すると明言したが、一方で、大幅な輸入関税の引き上げが与える国内市場への影響、価格高騰の危険性等について述べた。