ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア バレンツ海産活カニ チャーター便による極東経由アジア市場向け空輸開始

2024-01-23 23:23:52 | 日記

 

2024年01月22日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア バレンツ海産活カニ チャーター便による極東経由アジア市場向け空輸開始]

ロシア”北西漁業コンソーシアムSZRK”(Северо-Западный Рыбопромышленный Консорциум”СЗРК”)は、米国、欧州による制裁措置を受け、活カニ製品を、航空便をチャーターし、極東を経由して中国等、アジア市場向けに製品供給する物流を開始した。

当該物流は2023年末から始まっており、ムルマンスク空港からウラヂオストク空港へ直行便で行われており、定期化され、既に4便で約90トンの活カニが輸送された。

ムルマンスク空港の代表者は、”北西漁業コンソーシアムSZRK”の活カニ輸送について、航空会社が要請に応じ、ノボシビルスクでの給油を経てウラヂオストクに輸送され、そこで同コンソーシアム自らが運営する倉庫でピッキングされた後、製品が中国、日本などへ供給されていると説明した。

”北西漁業コンソーシアムSZRK”は14社によって形成されており、年間、1万トンのタラバガニと7,100トンのズワイガニ(オピリオ)、そして4万5,000トンの魚類等を生産している。

米国は、2022年7月、ロシア産水産物製品の輸入を全面禁止、加えて2023年12月、第3国が加工した製品についても、ロシア原産水産物の輸入を禁止する追加制裁措置を発効させた。

このロシア産水産物輸入禁止措置では、スケトウダラ、サケマス、そしてカニ等と、その加工品も対象となっている。

 

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今年2024年もサーモンは世界の養殖漁業において最も高い収益性を示すと予想される

2024-01-23 11:00:17 | 日記

 

2024年01月20日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[今年2024年もサーモンは世界の養殖漁業において最も高い収益性を示すと予想される]

オランダ農業組織向け金融機関の統轄金融機関“ラボバンク”(Rabobank)は今年2024年も世界の養殖漁業においてサーモンが最も高い収益性を維持するとの観測を明らかにした。

Rabobankは、2024年第1四半期、エビ業界は供給過剰、需要低迷により低迷する一方、サーモン業界は引き続き高い需要により若干価格は下がるが供給の増加が見込まれると予想している。

また、世界のフィッシュミールの供給は改善され、価格は正常化すると予想されており、これはサーモン生産者にとって朗報となる。

エルニーニョによるペルー漁業への悪影響は薄れつつあるが、リスクは依然として残っている。

フィッシュミールの需要は依然として良好だが、植物由来の代替品の価格低下の影響を受ける可能性があり、今年のサーモンの価格はこれに連動するものと見られる。

サーモンの供給量については、この2年間減少したが、2024年は劇的ではないにしても増加に転じると予想されている。

これは主にノルウエーの改善によるものだが、カナダ、英国、アイスランドも全体的な供給量の増加に寄与すると予想され、唯一の例外はチリだと指摘している。

また、Rabobankは、サーモンの需要は他の動物性タンパク質との競争力を維持するが、エビの需要は引き続き減少すると予想している。

したがって、中国自身のエビ供給量の増加は、同国への輸入のさらなる減少につながる可能性があり、欧州での需要も低いままとなると見られている。

Rabobankは、世界中でエビの生産量が減少し、アジアの生産者が最も影響を受けるが、エクアドルの生産者も減速せざるを得なくなるリスクがあると予想している。

Rabobankによると、2023年は養殖エビ業界にとって、この10年間で最も困難な年の1つとなった。

西側諸国の需要低迷とエクアドルからの堅調な供給により、価格水準はパンデミックの最悪期よりもさらに低下する一方、飼料価格の上昇によりコストは依然として高かったことが、その理由となっている。

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