ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

米国“ピーターパン・シーフード” 2024年1月からの冬季間 キング・コーブ工場の一時閉鎖を決定する 赤字で製品を生産して販売はできない

2024-01-15 19:11:36 | 日記

 

2024年01月15日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[米国“ピーターパン・シーフーズ” 2024年1月からの冬季間 キング・コーブ工場の一時閉鎖を決定する]

米国ピーターパン・シーフード(Peter Pan Seafood)は、今般、白身魚、カニ等の製品を加工、生産するキング・コーブの施設を2023年1月からの冬季間、所謂“Aシーズン”、稼働させないことを決定した。

同社の代表者ロジャー・メイは、現在、業界が壊滅的な状況にあり、この閉鎖が意味するものは、アラスカ産水産物の市場における混乱拡大の兆候で、様々な魚種にわたる世界的な需要の低迷だと語り、ロシア生産者との激しい競争に直面していると加えた。

シアトルに本拠を置き、アラスカの水産部門全体に巨大な拠点を持つ垂直統合型企業トライデントも、2023年12月、コディアック、ケチカン、ピーターズバーグ、そしてフォールス・パスにある資産を売却する計画であると発表していた。

ロジャー・メイは、「赤字で製品を生産して販売し続けることはできない」と述べ、一方で破産宣告には向かっていないと語った。

ピーターパン・シーフードのキング・コーブ工場は、地元850人のコミュニティの年間約200万ドルの収入に貢献してきた経緯があり、キング・コーブ市の行政官ゲイリー・ヘニーによると、当該工場は例年1月からの冬季間、年間の収益のおよそ1/3を生み出していたと指摘している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシア科学研究機関 2024年春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業 前年比5%-6%増の可能性

2024-01-15 12:11:26 | 日記

 

2024年01月15日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 2024年春季オ海抱卵スケトウダラ操業 前年比5%-6%増の可能性]

今年2024年も1月1日からロシア漁業にとって最も重要で世界最大の漁業となる春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、所謂“Aシーズン”が開始されている。

当該操業は、4月9日まで110日にわたり展開され約130隻が着業、極東海域のスケトウダラの年間漁獲量の約60%が生産されることになる。

当該操業について、ロシア科学研究機関は、資源状況、気象、漁船団の能力を考慮し、前年2023年シーズン比5%-6%増の84万トン-85万トンを生産する可能性があると予想している。

最盛期の漁船団の1日の漁獲量は1万1,000トン-1万2,000トンを超え、週の最大漁獲量は7万トンに達すると予想されている。

今年2024年は、新しい加工トロール漁船6隻が加わっており、この内3隻は“投資クオータ”のプロジェクトで、ロシア国内造船所において建造されたものとなっている。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする