2020年11月20日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[韓国水産業界団体 在韓日本大使館で汚染水(処理水)の海洋放出撤回要請]
韓国水産業協同組合(水協)中央会会長の任俊澤(イム・ジュンテク)は、2020年11月19日、在韓国日本大使館の長井真人参事官と約30分面談し、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水(日本は”処理水” 韓国はあえて”汚染水”)の海洋放出計画を撤回するよう要求した。
ソウル聯合ニュースが伝えた。
長井参事官は、日本政府の汚染水の処理方法は科学的に安全であり、国際原子力機関(IAEA)などの国際機関からも肯定的に評価されていると説明、処理水の海洋放出ついて韓国の漁業関係者の理解を求めたとされている。
任はこれに対し、「韓国の水産業を代表する機関として原発汚染水の海洋放出は絶対に受け入れられず、強行されれば*国際協同組合同盟(ICA)水産委員会の加盟国と連携して強力に対応する」と述べた。
また「汚染水の処理方法は日本が独断で決めてはならず、国際社会による十分な科学的検証を経なければならない」と指摘した。
任はICA水産委員会の委員長を務めている。
長井参事官は周辺国と意思疎通するという原則的立場を伝えたとされている。
*国際協同組合同盟
1895年に設立された協同組合の国際組織。ジュネーヴに本部を置く。世界の協同組合運動の推進、協同組合の価値と原則の推進と擁護、協同組合間の協力関係の促進、世界平和と安全保障への貢献などを目的とし、情報発信、国際会議やセミナーの開催、国際連合への提言などの活動を行っている。
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