名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

命を懸けて命を救う若鮎号

2009年09月13日 | セカンドルーム

  2008・3 撮影

昨日、双六岳から下山して、岐阜県の防災ヘリコプターが、奥穂高岳の遭難者を救助中に墜落、炎上したニュースを知った。
当日は、鏡平の池や湿原を散策しながら、正面に聳える槍・穂高連峰の眺望を楽しんでいた。


雲の晴れ間から奥穂高のジャンダルムもはっきりと確認された。
ヘリの爆音が聞こえてきたので、連休や紅葉シーズンを控えて、山小屋への荷揚げが行われているのだろうと思っていた。
その後も夕方近くまでヘリの飛び交う音が断続的に聞こえてきたので、もしや遭難者の救助か捜索かと一瞬不安がよぎったが、これほどの大事故は想像出来なかった。
若鮎号とは、たびたび奥飛騨の鍋平ヘリポートで出合っている。
昨年の3月に若鮎号が着陸したときに居合わせて、笠が岳を背景に写真を撮らせていただいたり、隊員の人たちともお話をした。
その中に犠牲になられた方がいたかどうかは定かでないが、ここには北飛山岳救助隊の詰め所があり、官民一体となった山岳遭難者の救助活動が行われている旨の話を聞いた。
昨年末にも、笠が岳山系抜戸岳で起こった雪崩事故の救助活動が、緊迫した状況の中で行われている時にも遭遇している。
過去にも数多くの登山者が、若鮎号によって命を救われた。
万一の時には助けに来てくれると思う反面、隊員の方々にはより以上の危険を負わせるのだという自覚が必要であることを痛感した。

殉職された隊員の皆様の、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

コメント (2)
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