今更なネタですが、今日、ようやく日本対スイスのVTRを見ることができましたので、感想を少々。スイスは、近年力をつけてきたチームで、2004年欧州選手権は1次リーグ敗退だったものの、2006年ドイツW杯では決勝トーナメントに進出し、4試合で無失点の堅い守備を誇るチームです。
その守備の秘密は、単にDFが高くて強いというものではなく、守備に戻るときの集散の速さです。日本が攻撃に移ろうとした瞬間に、展開しようとした中村俊輔や遠藤には、既に二人の中盤が付いてきています。前半に関しては、日本の攻撃の際の押し上げが遅く、1トップの巻は孤立してしまいました。
また、スイスは、左SBのマニン(5番)が非常に効いていました。このドリブルが鋭いために、日本の右SB加地と、ボランチが一枚引っ張られ、なかなか攻撃に力を割くことができませんでした。マニンはFKで先制ゴールを決めていて、すっかりスイスペースで前半を折り返すことになりました。
そのため、後半開始のときのスイスの交代は、日本にとって助かることになりました。マニンともう一人を下げて、バルネッタとハカン・ヤキンを入れる交代でした。名前だけ見れば、バルネッタやハカン・ヤキンの方が有名な選手ですが、マニンの攻撃参加がなくなるのは、明らかに日本にとって有利になる交代でした。
速いパスでサイドに選手を走らせる、日本のサッカーが機能し始めたのは、後半に入ってからでした。松井のドリブルを、相手がファウルで止めてPKを獲得して、中村俊輔が蹴って1-2にすると、中村俊輔のFKに巻が頭で競り勝って、日本は同点にしました。
欧州の強豪相手に、頭で競り勝つというのは、これまでの日本では期待できないことでした。それを成し遂げた、巻のヘッドは、蹴る技術と競る技術の両方の進化を感じさせます。その後、両チーム1点ずつを取り合って、3-3で迎えたロスタイム、またも日本のサイドへ走るサッカーが効きます。
サイドに走り込んだ山岸の折り返しに、中村憲剛がシュートし、GKに当たった跳ね返りを矢野貴章が決めたのですが、最後まで勝つことを追求し続けた日本の気持ちが現れたゴールと思います。スイスほどの強豪でも、90分速い集散を持続することはできませんから、動きが落ちたときに何ができるか、それがチームの価値を決めると思います。
その守備の秘密は、単にDFが高くて強いというものではなく、守備に戻るときの集散の速さです。日本が攻撃に移ろうとした瞬間に、展開しようとした中村俊輔や遠藤には、既に二人の中盤が付いてきています。前半に関しては、日本の攻撃の際の押し上げが遅く、1トップの巻は孤立してしまいました。
また、スイスは、左SBのマニン(5番)が非常に効いていました。このドリブルが鋭いために、日本の右SB加地と、ボランチが一枚引っ張られ、なかなか攻撃に力を割くことができませんでした。マニンはFKで先制ゴールを決めていて、すっかりスイスペースで前半を折り返すことになりました。
そのため、後半開始のときのスイスの交代は、日本にとって助かることになりました。マニンともう一人を下げて、バルネッタとハカン・ヤキンを入れる交代でした。名前だけ見れば、バルネッタやハカン・ヤキンの方が有名な選手ですが、マニンの攻撃参加がなくなるのは、明らかに日本にとって有利になる交代でした。
速いパスでサイドに選手を走らせる、日本のサッカーが機能し始めたのは、後半に入ってからでした。松井のドリブルを、相手がファウルで止めてPKを獲得して、中村俊輔が蹴って1-2にすると、中村俊輔のFKに巻が頭で競り勝って、日本は同点にしました。
欧州の強豪相手に、頭で競り勝つというのは、これまでの日本では期待できないことでした。それを成し遂げた、巻のヘッドは、蹴る技術と競る技術の両方の進化を感じさせます。その後、両チーム1点ずつを取り合って、3-3で迎えたロスタイム、またも日本のサイドへ走るサッカーが効きます。
サイドに走り込んだ山岸の折り返しに、中村憲剛がシュートし、GKに当たった跳ね返りを矢野貴章が決めたのですが、最後まで勝つことを追求し続けた日本の気持ちが現れたゴールと思います。スイスほどの強豪でも、90分速い集散を持続することはできませんから、動きが落ちたときに何ができるか、それがチームの価値を決めると思います。