Kobby loves 埼玉&レッズ

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論理を超えた存在(鄭大世)

2010-03-13 22:19:59 | 他チーム
サッカーの試合はだいたい、どちらかのチームに流れがあって、その流れをつかんでいるチームが一般的には有利です。しかし、今日の名古屋対川崎Fでは、流れをつかんでいないチームの勝利という、びっくりする結果が生まれました。その立役者は、川崎Fの朝鮮民主主義人民共和国代表FW、鄭大世です。

川崎Fの前半の2ゴールは、両方ともFKで、しかも2点目は相手DFに当たってコースが変わった幸運なものです。しかし、その幸運を呼び込む必然性はありました。それは、一度は確かめてみたかった稲本のプレーでした。

稲本の場合、代表以外では久しぶりに見るので、どんな選手だか忘れていたのですが、自分でドリブルで長い距離を持ち上がるタイプではないようです。しかし、パスカットの勢いでそのまま前に出て行けるキープ力が売り物で、勢いをつけたままパスコースを探せるという芸当で中村憲剛の穴を埋める活躍でした。

しかし、前半の途中で稲本は負傷して、横山と交代します。これが後半の名古屋ペースの試合になった理由の一つではあります。川崎Fの中盤にゲームメークができる選手がいなくなったことで、名古屋は中盤を支配する理想の展開に持ち込みます。1ボランチで不安の残る中盤の底も、ボールを支配すれば解決します。

同点ゴールが名古屋に入った瞬間、川崎Fは引き分けでしのげば御の字という発想が出ました。たぶん、川崎サポ以外の方はそう思われたと思います。こういう展開で飛び出したのが、論理を超えた存在の鄭大世の豪快なミドルでした。まさか、この展開で勝つとはと大いに驚きました。

このシュートの場面では、名古屋のDFラインはしっかり枚数が揃っていて、空いているスペースはわずかしかなかったです。そこを突き抜けるシュートスピードと、正確なコントロール、すべての条件を兼ね備えたシュートでした。

川崎Fというチームは、ジュニーニョや鄭大世という一人で点を取ることができるFWがいるので、たまにこういう展開を起こす能力はあります。しかし、ここまで見事とは感心するばかりです。
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