Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

勝つには勝ったが(3/14浦和対FC東京)

2010-03-14 21:21:19 | 浦和レッズ
浦和の今日の試合、ポンテのPKで1-0の勝利でした。内容には大いに不満もありますが、全般的には「このメンバーでこのサッカーなら仕方ないか」と思う勝ち点3です。この結果、開幕で大きく出遅れる危険性は下がり、これから粘り強く勝ち点を拾ってサヌ、山田直輝らの復帰を待てばと思える内容です。

まず、これまでなぜ山田暢久のCBにこだわるかは一つの謎だと思っていましたが、現地で見るとようやくその疑問は解消されました。坪井のフィードが、ほとんど左SBの宇賀神にしか出せないのです。坪井にフィード能力が期待できないとなれば、どうしてもトップ下もやったことのある山田暢久のパスセンスに賭けたくなる気持ちはわかります。

また、柏木が加入したことで浦和はどう変わるかにも注目していましたが、フィンケ監督の言う「ボールオリエンティドなサッカー」を最小限の人数で行う手法だと思います。前半の入りのポジションは、ポンテを右サイドハーフに置き、左サイドハーフを置かず柏木をトップ下に置いていました。

この柏木を左右に動かすことで、ボールサイドに多くの人数を集めて数的優位で打開しようとするフィンケサッカーを実現しようとする意図と解釈しました。しかし、前半の内容はとてもボールオリエンティドなようには見えず、相手のパスミスを拾ってのカウンターにチャンスを見出さざるを得ない状況でした。

そのワンチャンスで、宇賀神の個人技でPKを取ってしまえるあたりは、こちらにもツキはありましたが、その後は柏木のFKがポストを直撃したり、エジミウソンのミドルがバーを叩いたりとこちらにも不運はありました。

ただ、やはり森重の退場で数的優位を得たのだから、追加点を入れてすっきり勝って欲しかったのは偽らざる感想です。まだ、今の浦和は攻撃をフィニッシュでしっかりと終わらせる状態にはなく、どうしてもカウンターが怖くて途中出場の新人の岡本あたりは出て行けないという気持ちは伝わってきました。

特に、得点源となるべきセットプレーの弱さは深刻で、今は長身選手がいないのですから、DFラインから人を上げる必要もないほどです。平山のいる相手のセットプレーの方が怖かったくらいです。今のDFラインが弱いことは、宇賀神も平川もよくわかっていて、何とか自分たちでカバーしないといけないという自覚があったことは、この試合の収穫だったと思います。
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帰陣力(中村俊輔)

2010-03-14 10:40:18 | 他チーム
今日はレッズのFC東京戦ですが、翌日が仕事の日の試合は即日更新できない可能性もあるので、穴埋めネタを用意しておきます。

昨日は、横浜FMの中村俊輔選手の8年ぶりのJ復帰戦でした。まだコンビネーションは合っていないところもありましたが、相手に間合いを詰められたら味方の位置を確認して正確にパスを出すあたりはさすが代表MFとうならせるものでした。

しかし、現在の成功を生んだ要因は、その攻撃力だけではありません。意外にも、トップ下ではなく4-4-2のサイドハーフができるようになった守備力が成功の要因です。以前、トルシエ監督に日本代表を外された当時の中村俊輔は、守備力が足りず左アウトサイドに入れると脆さも感じさせる選手でした。

イタリアのレッジーナに移籍した当時は、まだ攻撃力で勝負していた選手でした。常に残留争いが続くチームだったため、守備を固めるなどの戦術的理由で外されることもある選手でした。そんな中村俊輔の運命を変えたのは、2003年のコンフェデ杯の代表でのプレーをセルティック(スコットランド)の当時の監督、ストラカンが見ていたことです。

ジーコ監督は、中村俊輔を代表には不可欠な存在とみていて、中田英寿と両サイドのMFに置く布陣を採用していました。これでは、以前は「戦術を自分に合わせてもらえるような選手になりたい」と言っていた中村俊輔の希望とは違って、相手SBのオーバーラップにはサイドハーフらしい守備が必要とされる布陣でした。

この試合で、中村俊輔は得意のFKでアピールし、サイドハーフができることも証明したため、セルティックからオファーが来て、スコットランドリーグMVPに輝くほどの活躍を見せるほどになりました。やはり、今のサッカーはジダンのようにトップ下しかできない選手は苦しく、どうしてもサイドハーフができないと使いにくいという事情はあると思います。

残念ながら、スペインのエスパニョールでは活躍できませんでしたが、家族と離れ離れだった海外生活に疲労を感じていたのも事実だったようで、ようやく帰国した中村俊輔はたぶんその残されたキャリアを横浜FMで過ごすことになるでしょう。レッズサポの私ですが、5月に埼スタに中村俊輔がやってくるのは、今から楽しみにしています。
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