最近、福島原発のニュースで、「放射能浄化装置」という言葉が良く出てきます。少年時代、アニメの宇宙戦艦ヤマトで放射能浄化装置を銀河の彼方のイスカンダル(天文学から推測すると100万光年近い距離がありますね)まで取りに行かないといけないという記憶があった私にとって、「そうか、放射能浄化装置は今は日本にもあるんだ」と記憶が書き換えられる思いです。
もっとも、福島原発の場合、原発の放射能を発する物質は大きくて重いという前提があるからできることです。今、話題になっている放射性ヨウ素も、放射性セシウムももともとが重い元素であるウランの核分裂生成物質で、天然界に多くある酸素や炭素などの元素と比べると極端に重い物質です。
これらの重い材質なら、小さな穴をたくさん持つ多孔質のフィルターを通せば、向こう側に通ることができず放射能が浄化できるという、比較的単純なメカニズムです。原発事故の原因は津波だったので想定外でしたが、事故が起こる可能性はもちろん東電側も考えていたでしょうから、こういう準備はしていたでしょう。
それを考えると、たぶん宇宙戦艦ヤマトの放射能浄化装置は、水爆の放射能を想定していたと思います。水爆の放射能は軽い元素ですから、フィルターなどという方法は効かず、当時のSF作家にとってはイスカンダルへ行くとか半減期を半分にするような、物理的にはありえなくても核戦争後の世界を救うシナリオを想像したに違いありません。
こんな理由で宇宙戦艦ヤマトを思い出すのは、誠に残念ではあるのですが、人間側も英知を結集して事にあたるというのは原発事故でも同じです。今後、一日も早い原発事故の収束を願います。
もっとも、福島原発の場合、原発の放射能を発する物質は大きくて重いという前提があるからできることです。今、話題になっている放射性ヨウ素も、放射性セシウムももともとが重い元素であるウランの核分裂生成物質で、天然界に多くある酸素や炭素などの元素と比べると極端に重い物質です。
これらの重い材質なら、小さな穴をたくさん持つ多孔質のフィルターを通せば、向こう側に通ることができず放射能が浄化できるという、比較的単純なメカニズムです。原発事故の原因は津波だったので想定外でしたが、事故が起こる可能性はもちろん東電側も考えていたでしょうから、こういう準備はしていたでしょう。
それを考えると、たぶん宇宙戦艦ヤマトの放射能浄化装置は、水爆の放射能を想定していたと思います。水爆の放射能は軽い元素ですから、フィルターなどという方法は効かず、当時のSF作家にとってはイスカンダルへ行くとか半減期を半分にするような、物理的にはありえなくても核戦争後の世界を救うシナリオを想像したに違いありません。
こんな理由で宇宙戦艦ヤマトを思い出すのは、誠に残念ではあるのですが、人間側も英知を結集して事にあたるというのは原発事故でも同じです。今後、一日も早い原発事故の収束を願います。