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悩めるファンタジスタ(柏木陽介)

2011-06-01 21:16:54 | 浦和レッズ
今日は日本代表のペルー戦ですが、例によって平日夜の試合の即日更新は勘弁していただきます。今日は穴埋めネタで、今季は不振で代表を外された柏木陽介選手のネタにします。広島時代、柏木のポジションは3-6-1のトップ下でした。

柏木が有名になったのはU-20W杯に出場して「調子乗り世代」と異名を取った明るさと、走れるファンタジスタと呼ばれた運動量の多さでした。敵として見た柏木の印象は、走るスペースを与えたくないというものでした。

浦和に移籍してきて、2週間に一度確実に見られる選手になった柏木ですが、どうして敵のときはいいところの方が目につくのに、味方になると欠点の方に気づいてしまうのかなと、私自身の見方が厳しいのかもしれませんがちょっと寂しいです。

まず、走れる選手の柏木ですが、ウイングにはあまり向いていません。360度視野があった方が持ち味が出るタイプで、ウイングのように1対1の仕掛けを要求されると、あまり抜くのは得意ではないため持ち味が出ません。

フィンケ前浦和監督が阿部勇樹がイングランドに移籍した代役に柏木を指名したのには驚きました。ボランチは広島時代にやったことはあるようですが、相手キーマンに付いて消すようなタイプではないだけに、よほど攻撃面でアピールしないと苦しいと思っていました。

ただ、柏木が攻撃力を発揮するのは主にミドルシュートです。パスも出せない訳ではないですが、キックの飛距離があまり長くないので、後ろから糸を引くようにゲームメークするのは無理です。ゲームを作るには自分で、走力を生かして出て行って短いパスを供給した場合だけです。

そうなると、浦和のシステムで柏木が最も最適なポジションということになると、4-2-3-1のトップ下ということになるのでしょう。ここはマルシオ・リシャルデスもいる激戦区ですが、パスの飛距離がなくてもいい仕事ができる位置はここだけでしょう。

現在、柏木はボランチで使われていますが、彼のパスセンスは今ひとつ冴えが見られず、不用意なパスミスからのカウンターも目につきます。一度、スタメンから外してピッチを外から見させて、自分ならこうやるといったことをベンチで考えさせるのも一つの手ではと思います。
コメント
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