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ホワイトボードからの出発(サガン鳥栖)

2012-06-01 19:01:32 | 他チーム
来週、浦和対鳥栖の試合を見るために、9年ぶりに飛行機に乗って鳥栖へ行きます。20代のときは一人でどこでも行けると自信を持っていましたが、今回の旅は挑戦です。20代と同じことはできないと自覚して、もし体調を崩したら思い切ってホテルに早めにチェックインすることも必要です。

そんな旅の目的地、サガン鳥栖は今年J1にたどり着くまでは紆余曲折があったチームです。サガン鳥栖の名称も佐賀の人という意味の「さがんもん」や砂岩が強く固まることから結束の固さを示すと格好はいい名前ですが、この名前がマスコミに初めて発表されたときはホワイトボードに黒マジックで書いてありました。

それもやむを得ない事情があって、当時のサガン鳥栖は前身の鳥栖フューチャーズの運営会社の倒産を引き継いだ急造の市民クラブでした。当時の川淵チェアマンが「超法規的救済」と語ったように、あくまでフューチャーズとサガンは別チームで、活動実績のなかったチームをJFLに入れたのは準会員資格こそなくなったとはいえ思い切った決断でした。

その後、サガン鳥栖はJ2に加入します。当時は資金的には厳しいチームで、選手はアルバイトをしないと食べていけないほどでしたが、J2にいるのだからいつかはJ1をという夢は持っているはずで、密かに応援していました。

しかし、その後のサガン鳥栖は苦しみました。2003年には44試合中わずか3勝しかできず、経営再建委員会で解散論も議論されたと聞きます。佐賀県と鳥栖市が支援の意向を示し、佐賀県が推薦した人物を社長に据えるなどの改革がなされますが、J1を狙うということになると、毎年のように活躍した選手を引き抜かれてしまい、昇格は厳しい目標でした。

そんなサガン鳥栖が本気でJ1を狙い出したと感じたのは最近です。昨年、前年のJ2得点ランキング3位だった豊田をチームに残し、若手指導者の尹晶煥監督を呼んだあたり、J1を狙うんだという気持ちは伝わってきましたし、そこからあまり時間をかけずに上がれたことはチームの将来を考えたら良かったと思います。

もちろん、実際に上がれた今年は本当の勝負ですが、コンパクトなサッカーを志向する鳥栖はいいチームだと思います。浦和にとってもナビスコ杯の予選リーグ突破には勝利が絶対条件の試合で、面白くなりそうです。
コメント
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