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新感覚の「背番号9」(武藤雄樹)

2016-08-02 22:03:41 | 浦和レッズ
甲府戦先制ゴールのヒーロー、武藤雄樹選手を取り上げます。武藤は神奈川県の武相高校から、流通経済大を経て仙台入りし、仙台でスーパーサブとして活躍していました。仙台時代は2トップの一角で起用されることが多く、スピード型FWというのが浦和移籍前のイメージでした。仙台時代の最多得点は4点でしたが、昨年それを遥かに上回る13得点を挙げて背番号も19から9になりました。

武藤の活躍を見ていると、選手にとって自分に合ったシステムがあるかは重要と感じます。浦和に入ってからの役割の、シャドーとしてスピードを生かして後ろから神出鬼没にゴールを狙う動きが、武藤に合っていたからです。相手DFにがっちりマークされると厳しくても、相手の視界の外から飛び込めばフリーになれるからでしょう。

武藤の良さは他にもあります。それは、シャドーの位置から引いて、フリーでボールを受けられるポジショニングのセンスです。武藤の加入前は、悪いときの浦和は1トップ2シャドーが前に張り付いて戻ってこれずにパスの出しどころがなくなることもありました。そんな流れを変え、武藤に出せばフリーで受けられるとなれば味方も信頼してパスを出せます。

また、運動量が多く、味方が退場者を出すなどの緊急時は急造ボランチもやることができます。その守備力は、苦しくなった時に帰陣して武藤が守備をすることで浦和が助かったことに現れています。

最近は相手に対策を立てられ始め、武藤が引いてくるところにマンツーマン気味に相手のボランチがついてくることもあります。鹿島に敗れた6月の試合ではまさにその手でした。それでも、ミシャがスタメンを外さないところを見れば武藤に対する信頼は絶大のようです。武藤が封じられたときにどうするかはミシャも考えているでしょうが、もともとFWなので得点力の高い武藤なら、きっと相手の対策を打ち破ってゴールを決めることもあるでしょう。

甲府戦では、李が中央でわざとジャンプして、相手DFを釣って武藤がフリーになりました。そんな場面はこれからもあると思います。それを高い確率で決めてくれれば、背番号9への期待という意味では十分ではと思います。
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