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阿部勇樹、リーグ戦500試合出場

2016-10-02 17:41:57 | 浦和レッズ
昨日のG大阪戦では、MF阿部勇樹の通算500試合出場も話題でした。浦和が4-1-5などという極端に前に人数をかけるサッカーができるのは、後ろを落ち着かせてくれる阿部勇樹がいるからです。普段、攻撃は柏木に任せている阿部勇樹ですが、行けそうなタイミングで攻撃参加するとうまく機能することがあります。

阿部勇樹は、2007年の浦和のACL優勝を知る、数少ない現役選手です。当時、阿部勇樹は疲労性の腰痛を抱えて苦しんでいましたが、「痛いだけなら我慢すればいい」とのコメントを残すように、気力で数多い浦和の試合に出てくれました。今でも、連続フルタイム出場という、怪我も出場停止も途中交代もないという、偉大な記録を更新し続けています。

阿部勇樹は守備の強さが売り物のボランチですが、PKに強いことでも知られます。よく、PKのキッカーに任される選手で、いつも当たり前のように決めてくれます。そのPKと、五輪代表時代に見せていたFKなど、テクニックを見せていたMFでもあります。ボールタッチ数がどうしても多くなるので、ミスも時々ありますが、追いかけて回収してくれるMFです。

阿部勇樹は、16歳のときに市原(現千葉)でデビューしている早熟の天才でした。当時の市原ユースには、佐藤寿人、佐藤勇人の兄弟や阿部勇樹がいて、最強の育成組織と言われていました。17歳でプロ契約を結ぶと、2007年に浦和に移籍するまで、千葉のアンカーとして渋い輝きを放っていました。

イビチャ・オシム監督が阿部勇樹をキーマンにマンツーマンでつけていたことが印象的です。当時、浦和はトップ下にポンテがいましたが、阿部勇樹をポンテにマンツーマンでつけられると苦しんだ試合もあります。当時の千葉は、ミスは起こるものと考えて皆でカバーし合うサッカーで一大旋風を巻き起こし、さすが世界の名将オシムと驚いたチームでした。

今回の500試合出場は、若くしてデビューし、しかも長持ちという両方の条件を満たさないとできない記録です。強い肉体と強いメンタルを持つ阿部勇樹には、まだまだ浦和のアンカーとしてチームを支えて欲しいです。













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G大阪戦マニアック分析

2016-10-02 17:14:23 | 浦和レッズ
後半の頭、G大阪はMFの大森を下げて攻撃的な藤本淳吾を入れてきます。替えるとすればアデミウソンと思っていたので意外でしたが、この交代は少し効果があり、後半の頭は数分間G大阪が押し気味に試合を進めます。この試合に、少しだけあった浦和のピンチという時間です。

その時間に出た、武藤の2点目は大きく試合の流れを変えました。武藤はポジショニングの良さが武器ですが、この場面ではうまくG大阪の守備から逃げてフリーになり、うまくコントロールされたミドルシュートをゴール隅に決めて2-0とします。相手DFの頭にかすっていた幸運もありますが、先制点もアシストするなど武藤の持っていたサッカーセンスが出た得点でしょう。

決定的な「事件」は59分です。この日はまったくいいところのなかったアデミウソンが、槙野ともつれ合って倒れた際にパンチを繰り出す「報復行為」で一発退場となります。これで、G大阪は戦術的なサッカーを諦め、遠藤保仁を下げてスピード型FWの呉屋を入れて、単純に縦に蹴って走るサッカーしかできなくなりました。

こうなってしまえば、もう浦和のやりたい放題です。1得点1アシストの武藤、ドリブルの駒井以外にも点に絡み始め、3点目は森脇のクロスから宇賀神、4点目は途中出場のズラタンと、完勝といえる内容で浦和の勝利に終わりました。

浦和側の勝因を挙げれば、相手より走ることが大きかったです。ここまでの2シーズンの終盤の失速は、選手にとってきついサッカーであるミシャサッカーに選手が疲れて動きが落ちることが考えられます。しかし、今回は那須をルヴァン杯の起用を見据えて休養させたり、高木俊幸の好調さを見抜いてスタメンで何試合も起用できるなど、疲れても代わりの選手がいるという好循環になりました。

また、ミシャサッカーといえばアウトサイドの攻撃というイメージでしたが、この日も縦パスを興梠や高木俊幸がうまく足元に収めるサッカーを機能させました。内容では苦しんだ、広島戦の勝利のきっかけがこの縦パスでしたが、これだけできればいつでも武器にできる完成度を上げました。

これで、浦和はリーグ戦で、アウェイの新潟、磐田に連勝すれば年間1位が見えてきます。もちろんそれは重要ですが、まずはルヴァン杯、チャンスなのでこれも取りたいですね。

















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