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人の運命(ラルフ・ブライアント)

2017-02-24 22:35:04 | 他スポーツ
今日はネタがないので、お風呂の中でネタを考えていましたが、元近鉄の主砲、ラルフ・ブライアントの思い出です。ブライアントはアメリカでは無名の存在で、来日当初は中日ドラゴンズでしたが、他の外国人選手に負傷者が出ない限り試合には出られない、第3の外国人という立場でした。

中日の二軍でプレーしていたブライアントですが、大阪で起きた事件が彼の運命を変えます。当時、近鉄のデービス外野手が、大麻使用の現行犯で逮捕され国外退去処分になりました。そのため、シーズン途中で新外国人選手を探すのは難しいと判断した近鉄は、中日にブライアントの譲渡を持ち掛けます。これで、近鉄の3番打者ブライアントが実現することになります。

それから、ブライアントの才能は大きく開花します。当時の近鉄は狭い藤井寺球場を本拠地にしており、引っ張る打者のブライアントにとってスタンドに運ぶのは簡単でした。当時のプロ野球では抜群の飛距離を誇る打者で、過去には東京ドームのスピーカーに当てる、推定飛距離170mの「認定ホームラン」も放っています。

西武ファンの私にとって、ブライアントといえば忘れられないのが、1989年のダブルヘッダーでの活躍です。西武はこのダブルヘッダーで1勝でもすれば優勝濃厚でしたが、逆転優勝のためには連勝しかない近鉄が、ダブルヘッダーの第一試合で同点で終盤までもつれ込む展開にします。

そこで迎えた打者ブライアントに対し、西武はそのシーズンでブライアントに1本も本塁打を打たれていない渡辺久信をリリーフに送ります。とにかく本塁打だけは避けて欲しい、そんなライオンズファンの希望を一振りで打ち砕いた、ライトスタンド上段への特大アーチは、今でも思い出す苦い記憶です。

本塁打を量産したブライアントは、外見がエディ・マーフィーに似ているという特徴がありました。そのため、サッポロビールのCMにも登場するなど人気者になりました。今でも、よく「モルツ球団」のOB戦で来日もしています。近鉄のファンにとっては神様のような存在ではないかと思います。
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