南半球のラグビーの最高峰リーグ、スーパーラグビーに参加している日本チーム、サンウルブズが6戦目にして初勝利を挙げました。21-20という僅差で、相手は南アフリカのブルズです。この試合、スコアの差だけでなく内容も僅差のもので、ほんのわずかな運がサンウルブズに向いていたからの勝利でした。
サンウルブズは、昨年1勝13敗1分けという惨敗を喫したこともあり、去年のメンバーからはだいぶ入れ替えています。今年強化されたと感じたのはSHです。このポジションに今季から入った、日本代表の正SHの田中史朗の球出しが非常に安定していました。去年はハンドリングのミスを相手に奪われた失点も多かったので、それがこの試合ではほとんど見られなかったのは良かったと思います。
また、FBの日本代表、松島幸太郎も今季からの加入です。松島の価値はハイパントを100%で取れることで、相手の蹴るハイパントから仕掛けるカウンターがサンウルブズの一つの武器になっていました。この日は相手のブルズに、自陣でのボール回しのミスが見られたので、そのミスに素早く詰めてターンオーバーする、出足の速さもサンウルブズが進化した点です。
相手のブルズは、連係にこそ課題が見られましたが、個人の突破力はサンウルブズを上回っていました。相手の2トライはいずれも個人技からの独走のトライで、上半身が筋肉の塊でタックルしても止められない場面を作られてしまいました。目立ったのは12番、9番、14番でしたが、そういうタイプの選手を地元開催のW杯までのあと2年で育てるのは無理でしょう。
それでも、この日のサンウルブズは、相手の方が体力的に上回っていても創意工夫で戦えることを示しました。まずは、ほとんど相手に押されなかったスクラムです。スクラムはデータでは平均体重が表示されますが、実際は駆け引きが重要で、相手に力を出させないようにする工夫はあると聞きます。ブルズFWを押し込むには至らなくても、押されない粘りは身に着けています。
また、1対1のタックルでも、できるだけ相手に正面から当たるようにすることである程度止めていました。スタンドまでぶつかった音が聞こえるほどの激突でしたが、それでも真正面から当たられたタックルを跳ね飛ばすのはいくら相手が大男でも難しいです。そんな要素が揃っての勝利、またサンウルブズを見てみようという気分になれた試合でした。
サンウルブズは、昨年1勝13敗1分けという惨敗を喫したこともあり、去年のメンバーからはだいぶ入れ替えています。今年強化されたと感じたのはSHです。このポジションに今季から入った、日本代表の正SHの田中史朗の球出しが非常に安定していました。去年はハンドリングのミスを相手に奪われた失点も多かったので、それがこの試合ではほとんど見られなかったのは良かったと思います。
また、FBの日本代表、松島幸太郎も今季からの加入です。松島の価値はハイパントを100%で取れることで、相手の蹴るハイパントから仕掛けるカウンターがサンウルブズの一つの武器になっていました。この日は相手のブルズに、自陣でのボール回しのミスが見られたので、そのミスに素早く詰めてターンオーバーする、出足の速さもサンウルブズが進化した点です。
相手のブルズは、連係にこそ課題が見られましたが、個人の突破力はサンウルブズを上回っていました。相手の2トライはいずれも個人技からの独走のトライで、上半身が筋肉の塊でタックルしても止められない場面を作られてしまいました。目立ったのは12番、9番、14番でしたが、そういうタイプの選手を地元開催のW杯までのあと2年で育てるのは無理でしょう。
それでも、この日のサンウルブズは、相手の方が体力的に上回っていても創意工夫で戦えることを示しました。まずは、ほとんど相手に押されなかったスクラムです。スクラムはデータでは平均体重が表示されますが、実際は駆け引きが重要で、相手に力を出させないようにする工夫はあると聞きます。ブルズFWを押し込むには至らなくても、押されない粘りは身に着けています。
また、1対1のタックルでも、できるだけ相手に正面から当たるようにすることである程度止めていました。スタンドまでぶつかった音が聞こえるほどの激突でしたが、それでも真正面から当たられたタックルを跳ね飛ばすのはいくら相手が大男でも難しいです。そんな要素が揃っての勝利、またサンウルブズを見てみようという気分になれた試合でした。