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我慢の辻野球

2019-07-03 22:35:31 | 他スポーツ
今日の天皇杯流通経済大戦は後半からしか見られなかったので、穴埋めネタの野球ネタで、監督としての辻発彦氏を取り上げます。辻監督が就任する前の西武は打てる選手は揃っていましたが、守れない選手が多くエラーで崩れるチームでした。辻監督は改革に乗り出し、まずは一軍のベンチのメンバーを、打てる選手から走れる選手へと切り替えたのが目につきました。

辻監督が試合の終盤に出す「代走策」で、安打で二塁から生還するなどの地味ながら確実な手が取れるようになり、得点力が上がる結果になります。この改革で生きるようになったのが木村文紀で、打つ方は2割1分くらいでも、ほぼ常時一軍を外されない信頼を勝ち取るようになりました。木村文紀の場合は、守備ならば西武外野陣でトップという特徴も出てくるようになります。

また、源田壮亮も辻監督が抜擢した選手です。彼は社会人野球のトヨタ自動車では9番を打っていた選手で、守備と足は使えても打つ方はどうかと思われていた選手でした。そんな源田に、引っ張って一、二塁間を狙う打撃を仕込んでスタメンに抜擢し、今や二番ショートとして西武に欠かせない選手に成長しました。

辻監督の采配を見ていると、これほど選手を我慢して使う監督は初めてではと感じます。今季で言えば、外崎は開幕以降打つ方が振るわず、一時は1割台まで下がります。外崎自身が「これほど我慢して使ってもらっている」と感じたほど、外崎の持っている二塁手としての守備力を信じた起用をしました。この我慢に応えた外崎は、今や2割6分台まで打率を戻してきました。

また、先発投手をギリギリまで引っ張る采配も見せます。今井達也あたりは、よく無駄な四死球でランナーを溜めますが、辻監督は3,4失点までは我慢して替えません。その結果、6回くらいまで投げて勝ちがつくことも多く、昨年は5勝を挙げてローテーション候補に名乗りを挙げる結果になりました。今季も先発ローテーションを外されていません。

そんな我慢と機動力で、西武の野球は内容が良いと感じます。もちろん、防御率がリーグ最下位の投手陣なので早い回で打ちこまれることもありますが、そういうチームに5割前後をキープさせているのは、辻監督の手腕だと感じています。
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