大相撲からは、かつての上位キラー、元関脇安美錦の現役引退を取り上げます。安美錦は40歳という年齢と、度重なる負傷で苦しみ、最近は十両下位に低迷していました。今場所の2日目に持病の膝を負傷して途中休場し、幕下陥落が避けられないという状況で、この大ベテランもついに去るときが来ました。最初に十両下位に落ちてから、何度も不死鳥のごとく戻ってきましたが、負傷は残酷なものです。
晩年は膝の痛みに苦しみ、両ひざに分厚いサポーターが巻かれるなど痛々しい土俵が続きましたが、全盛期は金星を多く得るなど上位キラーとして活躍しました。特に当時大関の琴欧洲には相性が良く、大関と平幕の番付差がありながらほぼ五分の星と、琴欧洲にとっては非常に嫌な相手だったと思います。
相撲ぶりは頭をつけて食い下がる形になると強さを発揮しました。業師としても知られ、非常に多くの決まり手で勝てる異能力士でした。青森県の漁師町、深浦町の出身で、師匠になる伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は父親のいとこという親類です。十両から幕内に出世するころは小兵で、初金星が横綱貴乃花の最後の土俵でした。
のちに体重が150kg近くまで増え「もはや小兵ではない」という言われ方もされました。もっとも、膝の負傷は長年の苦しみで、軽量力士だったときに靭帯と半月板を損傷する負傷を、筋力強化でごまかしながら土俵を務めてきました。37歳のときにアキレス腱を断裂して十両に落ち、その場所を8勝7敗でしのぎ辛くも現役続行を果たします。
晩年は当たって引く相撲を取るなど、最後はごまかしながらの土俵を務めざるを得ませんでした。それでも、40歳まで相撲が取れる力士はなかなかいません。夫人がアスリートフードマイスターの資格を取ってサポートしたのも理由と聞きます。引退後は年寄「安治川」になります。この相撲は弟子に伝えにくそうですが、それに近い力士を育ててほしいものです。
晩年は膝の痛みに苦しみ、両ひざに分厚いサポーターが巻かれるなど痛々しい土俵が続きましたが、全盛期は金星を多く得るなど上位キラーとして活躍しました。特に当時大関の琴欧洲には相性が良く、大関と平幕の番付差がありながらほぼ五分の星と、琴欧洲にとっては非常に嫌な相手だったと思います。
相撲ぶりは頭をつけて食い下がる形になると強さを発揮しました。業師としても知られ、非常に多くの決まり手で勝てる異能力士でした。青森県の漁師町、深浦町の出身で、師匠になる伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)は父親のいとこという親類です。十両から幕内に出世するころは小兵で、初金星が横綱貴乃花の最後の土俵でした。
のちに体重が150kg近くまで増え「もはや小兵ではない」という言われ方もされました。もっとも、膝の負傷は長年の苦しみで、軽量力士だったときに靭帯と半月板を損傷する負傷を、筋力強化でごまかしながら土俵を務めてきました。37歳のときにアキレス腱を断裂して十両に落ち、その場所を8勝7敗でしのぎ辛くも現役続行を果たします。
晩年は当たって引く相撲を取るなど、最後はごまかしながらの土俵を務めざるを得ませんでした。それでも、40歳まで相撲が取れる力士はなかなかいません。夫人がアスリートフードマイスターの資格を取ってサポートしたのも理由と聞きます。引退後は年寄「安治川」になります。この相撲は弟子に伝えにくそうですが、それに近い力士を育ててほしいものです。