Kobby loves 埼玉&レッズ

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忘れ得ぬ大横綱(千代の富士)

2020-05-24 20:10:05 | 他スポーツ
大相撲夏場所が中止になり、NHKではその穴埋め番組として、過去の相撲から「大相撲この一年」の昭和62年版を再放送していました。その中では、今でも最強力士は彼ではないかと当時少年だった私の記憶に刻まれている、元横綱千代の富士を取り上げます。千代の富士は優勝31回(史上3位)、通算1045勝(史上3位)などの大記録を誇っています。

千代の富士といえば、鎧とも思えるような筋肉質の肉体が真っ先に思い出せます。この体は、肩に脱臼癖がある千代の富士が、肩を外れにくくするために鍛え抜いた結果です。体脂肪率一桁と太れない体質だった千代の富士にとって、この筋肉が35歳まで横綱を務めた長い現役生活を支えました。

千代の富士で思い出すのは、大乃国に対して上手投げで勝って優勝を決めながら、その一番で肩を脱臼して千秋楽を休場し、腕をテーピングで釣っている状態で賜杯を受け取った場所です。この脱臼癖のため、千代の富士は休場が多かったので、年間最多勝のような連続出場を要求される記録は「苦手」にしていました。その休場した場所に強かったのが、同部屋の北勝海でした。九重部屋で年間6場所をすべて制した年もあります。

また、北勝海とは「いつか同部屋で優勝決定戦をやりたい」と話していました。それは実現しましたが、千代の富士が娘を亡くして弔い合戦に燃えていた場所だったのは不運で、お互いにやりにくそうな雰囲気が漂う中千代の富士が勝って優勝します。35歳で優勝するなど、引退の直前まで強かった横綱という印象です。

千代の富士といえば、ウルフスペシャルと呼ばれた左からの上手投げが印象的ですが、投げで勝つと肩を痛めるので、前みつを引いてからの速攻で勝つ相撲が主体です。また、土俵の広さに対する感覚は天才的で、相手に押し込まれても土俵際で残っており引き落としなどで白星を拾った相撲も思い出せます。

千代の富士が引退するきっかけになった、貴花田(のちの貴乃花)との相撲も思い出せます。千代の富士に左上手を取らせずに低い姿勢で勝ち切った貴乃花はのちに大横綱に育つ将来性を感じました。この場所で引退し九重部屋を継ぎましたが、ガンのため65歳の定年までは生きられず亡くなりました。今は白鵬など、千代の富士を記録的に上回る力士もいますが、私の中では一番です。


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バイエルン対フランクフルト

2020-05-24 18:01:23 | ワールドサッカー
トップレベルのサッカーが見られる貴重な機会として、ドイツ・ブンデスリーガを見ています。今日はバイエルン対フランクフルトの映像を記事にします。フランクフルトといえば長谷部誠と鎌田大地ですが、彼ら二人はベンチスタートで、鎌田はちょっと出たものの長谷部は起用されなかったので、マニアックにバイエルンの動きを見ていました。

バイエルンといえばブンデスリーガ7連覇中の強豪です。その強さの秘密は、「フリーになるのがうまい」ことだと思います。バイエルンは4-3-3の布陣で、MFのミュラーやFWのコマン、ペリシッチらがサイドを仕掛けると、真ん中は必ず誰かがフリーになっています。仕掛けにスピードがあるので、フランクフルトのDFはどうしても下がって対応せざるを得ないので、あえて走り込まないと一人フリーにできます。

先制点はまさにその形で、ミュラーが左サイドを仕掛けたチャンスに、上がってきたボランチのゴレツカがフリーになっており、狙いすましたミドルシュートがゴールになってバイエルンに先制点が入ります。また、バイエルンが一人フリーな選手を作れる要因には、FWの中央にいるブンデスリーガ得点ランキングトップのレバンドフスキがいるのも理由と思われます。

レバンドフスキは真ん中で待つ、3トップでは一般的なタイプではありません。複雑にポジションを変えて、どこに行けばフリーになるかが彼の生命線です。下がってくることもあるので、フランクフルトのDFはレバンドフスキをフリーにしたくないのでどうしても複数でマークします。そのレバンドフスキの動きを利用して、他の選手がフリーになるので、2点目のミュラーのゴールもそうやって真ん中が空いたゴールです。

そのミュラーのゴールはDFライン裏に出たボールを右足ボレー気味にトラップして、すかさず左足でダイレクトで蹴り込む難易度の高いプレーで、2-0としたバイエルンは後半頭にレバンドフスキのヘディングで3点目を奪って優位に試合を運びます。フランクフルトも意地を見せ、CKからヒンテレッガーの2ゴールで3-2まで追い上げて試合を一時わからなくします。

それでも、バイエルンはその直後、相手ボランチ、フェルナンデスのミスをデイビスが拾ってシュートを決めて4-2として試合を決めます。最後はオウンゴールで加点し、5-2という大差がつきました。再開後のブンデスリーガによく見られる、点が入りやすい大味な試合でしたが、それでも強いのはバイエルンというところは変わっていませんでした。
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