Kobby loves 埼玉&レッズ

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ポルトガル対ガーナ

2022-12-02 22:33:12 | ワールドサッカー

ポルトガル代表の映像を見たくて、1次リーグ初戦のガーナ戦を見ました。ポルトガルは4-2-3-1の布陣で、右MFのベルナルド・シウバ(写真)がいろんな位置に動いてボールを引き出し、トップ下のブルーノ・フェルナンデスが左MFのジョアン・フェリックスや1トップのクリスティアーノ・ロナウドにボールを供給してくるチームです。

これに対するガーナの戦い方は徹底していました。5-4-1で自陣に2ラインを引いてポルトガルが攻めるスペースをなくし、攻撃はロングボールで1トップのウィリアムスめがけて蹴ってくるものでした。そのため、ボール支配率はポルトガルが圧倒的な試合になります。もっとも、このガーナの格下戦術はポルトガルにとっては苦戦の要因になります。どうしても、ガーナのDFラインに隙が出ないので、ポルトガルは遠目から狙うしかない展開です。

そのため、前半は0-0で折り返します。Cロナウドは37歳になった今でもエースストライカーではありますが、さすがに運動量は全盛期よりは落ちていました。Cロナウドを1トップに残して、JフェリックスやBシウバが守備をすることでガーナのカウンターを止めることになります。そんなゲームが動いてきたのはガーナの守備がきつくなって、次第にイエローカードが出始めたからでした。

Bフェルナンデスの浮き球のパスに反応したCロナウドが倒されてPKになり、これをロナウドが自ら蹴り、GKが届かない左上のスペースに蹴り込んでポルトガルに先制点が入ります。これでCロナウドは5大会連続ゴールという、W杯の新記録を達成します。もっとも、この点が入ったことで攻めるしかなくなったガーナが、左MFクドゥスの突破で拠点を作り折り返しをAアイェウが決めて同点に追いつきます。

同点に追いついたことでガーナは前の選手を入れ替えて運動量を増やし、ある程度引き分けも意図しましたが、ポルトガルがBフェルナンデスが空いているスペースに絶妙なスルーパスを出して、これをJフェリックスが決めて勝ち越します。途中出場のACミラン所属のレオンにも追加点が生まれ、ポルトガルがこのゲームを優位に運ぶことになりました。

ガーナも1点を返して意地を見せましたが、ポルトガルが逃げ切って3-2でこの初戦を勝利します。Cロナウドもまだストライカーとして君臨はしていますが、もうCロナウド一人のチームではない印象も受けました。それだけ、Jフェリックスら若い力が台頭しており、今回のポルトガルは伸び盛りのチームという印象です。


ポルトガルCBダニーロ
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クロアチア対モロッコ

2022-12-02 19:26:55 | ワールドサッカー
W杯の1次リーグでは、強いチームの映像を見ようと、クロアチアの対モロッコ戦を見ていました。クロアチアは4-3-3の布陣で、37歳のベテランMFモドリッチがゲームメーカーとしてチームを引っ張ります。前回大会では控えだったアンカーのブロゾビッチがバイタルエリアに残って、サイドのモドリッチとコバチッチが入れ替わりながら上がっていきます。

この試合はモドリッチを中心に見ていました。守備の際に人数が足りていると判断すれば、モドリッチは前に残って戻りません。それでも、決して運動量が少ないのではなく、攻撃の際には前に出てクロスを上げる動きもできます。モドリッチが右足のアウトサイドでクロスを上げたプレーの前に、モロッコDFが意表を突かれたシーンもありました。このクロスは流れたものの、モドリッチが持っている高いテクニックが出た場面でした。

また、ブロゾビッチが外側に釣り出されていると判断すれば、モドリッチがアンカーに下がることもできます。モドリッチは長い距離のパスを正確に出せるので、アンカーに置いて展開を狙うことも可能です。そのため、神出鬼没であるモドリッチをマークするのは、相手モロッコに対しては難しいタスクになりました。時折、1トップの19番(エンネシリ)が引いてマークするのが手一杯でした。

それでも、モロッコにも十分チャンスはあった試合でした。モロッコは右SBのハキミと、右FWジィエフのところが強みで、ここへボールを出すことができればかなりの確率でクロスを送ることができます。彼らは単にクロスを上げるだけでなく、内側に切れ込んでミドルシュートを狙える強みがあり、特にハキミはSBなので後ろから出てくるのでマークしにくい相手です。

もっとも、押し気味だったのはモドリッチが自在にパスを出せたクロアチアでした。サイドまではクロアチアが何度も出せた試合でしたが、1トップのクラマリッチにはなかなかボールを入れられず、最後は引き分けが濃厚となったことでモロッコが無理をしない判断をして、試合は0-0の引き分けに終わりました。

クロアチアには、右FWに3大会連続出場のペリシッチが未だにプレーするなどベテランもいますが、CBには20歳のグバルディオルも台頭するなど、年齢的なバランスは取れているチームです。日本戦ではモドリッチが注目されることになることになるでしょうが、技術は高いチームなので、日本としては何か練ったクロアチア対策が見られることを期待したいです。
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我慢の5バック(12/2日本対スペイン)

2022-12-02 16:45:26 | ワールドサッカー
今朝の日本代表スペイン戦は、2-1で日本の勝利に終わりました。スペインのパスサッカーに対抗するためには、引いて守るのが森保監督の選択で、5-4-1で自陣に引き、スペインにブロックの外側で回されるのはOKという戦い方でした。しかし、スペインは強いチームでした。パススピードも速く、GKからのクリアでも正確に味方選手に通せるプレーに日本は苦戦の流れでした。

0-0をキープするのが日本の戦略だったのでしょうが、前半の10分ほどで相手のアーリークロスがFWモラタの頭に合って、早くも日本は1点ビハインドを追うことになります。それでも、前半は我慢するのが作戦だったようで、1トップの前田大然が追ってスペインに少しでもプレッシャーをかけ、右アウトサイドの伊東純也がシュートを放つなど形は作りました。

そんな流れが変わったのは後半頭の選手交代でした。久保建英と長友佑都を下げて、堂安律と三笘薫を投入してきました。本来攻撃的MFの三笘のアウトサイド起用は賭けですが、彼の投入でカウンターを何度か機能させることができました。そんな攻めの姿勢は当たります。ちょうど、後半の頭に前からプレスに行った日本の動きにスペインは戸惑ったようで、堂安がペナルティーエリアの外側から放ったロングシュートが相手GKウナイ・シモンの手を弾いて同点ゴールになります。

それから時間を置かずに、日本に逆転ゴールが決まります。右からの堂安のクロスに対し、三笘薫がゴールラインぎりぎりで折り返したボールを、中央で田中碧が押し込んでゴールになります。三笘が折り返した時点でラインを割っているかどうかでVARの判定になりますが、ゴールは認められて2-1と日本が願ってもないリードを奪います。

この時間に、ドイツ対コスタリカがドイツの3-2リードという情報が入り、日本は引き分けでは敗退決定という状況になります。この、短い時間で奪ったリードを守り切るのは難しいミッションではありましたが、スペインはウイングの人材は豊富ですが、ターゲットマンがモラタ一人しかいないという課題があります。モラタが交代して、ウイングタイプのアセンシオが出てきたことで、日本がCBタイプを3枚並べて中央を固めた守備がはまる展開になります。

このように、リードを逃げ切ろうとするときは、吉田麻也が確実にクリアするプレーが効いてきます。一つ、ゴールキックを取ることができることで、少しずつ時計の針を進めていくプレーが重要と、見ている側としては記事などで表に出ない場面ですが強く印象に残ります。ついに2-1で逃げ切った日本は決勝トーナメント進出を決めました。決勝トーナメントの相手はクロアチアです。ここまで来たらどこが来ても強いですが、好ゲームを期待したいです。
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