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横綱照ノ富士、現役引退

2025-01-17 22:36:57 | 他スポーツ
今日、休場中だった横綱照ノ富士の現役引退が発表になっていました。もともと、両ひざはカーボン製の装具を付けないと相撲が取れない状態で、しかも糖尿病の症状も出るなど、体はボロボロでした。横綱として15日間相撲が取れる状態ではないことを引退の理由に挙げていました。親方になるために必要な日本帰化は既にしており、元横綱なので現役名のまま5年間親方になれます。

照ノ富士はモンゴルから、鳥取城北高校の3年生に編入して日本の土を踏みます。最初に入門したのは元横綱二代目若乃花の間垣部屋でしたが、間垣部屋の消滅とともに現在の師匠である元横綱旭富士の伊勢ヶ浜親方のところに移ってきます。照ノ富士の「照」は昭和初期の元横綱照国から取ったものです。

照ノ富士と聞いて思い出すのは、最初の大関昇進のときに幸運を利用できたことです。当時、関脇小結が全員負け越していたので、東前頭2枚目で8勝7敗だった照ノ富士がラッキーな関脇昇進を果たしました。その幸運も生かして関脇で好成績を収めて、大関に昇進します。当時から上体の力を生かした投げは強かったですが、膝を痛めて長期休場を余儀なくされ、大関だった番付は序二段まで下がるという大ピンチに陥ります。

序二段は、相撲で下から二段目の番付で、ざんばら髪の新弟子でも上がって来れる位置です。もちろん、元大関がこのような下位から再起を目指したことは前例がなかったですが、伊勢ヶ浜部屋の中では「大関」と呼ばれリスペクトされており、休場中もできるトレーニングはやっており、序二段を1場所、三段目を1場所、幕下を3場所で通過して1年以内に十両まで戻ってきました。

十両も2場所で通過し、再入幕で前頭17枚目に上がると、ここで平幕優勝を果たしてからも順調に番付を上げます。翌場所の10勝以外での大関復帰は魁傑以来二人目、大関陥落経験のある力士の横綱昇進は三重ノ海以来二人目と、偉大な記録も塗り替えて横綱昇進を果たします。横綱に上がってからは体の大きさを生かした相撲を取っており、小兵相手には両かいなを引っ張り込んでの外四つで寄り切れる相撲ぶりでした。

また、取組以外でも、本場所を休場していても巡業に横綱土俵入りを見せるために帯同するなど、行動でも他の力士への模範となる力士でした。実績から言って、伊勢ヶ浜部屋の後継者候補であることは間違いなく、これから彼が育てた力士が土俵を賑わしてくれることを、楽しみに待ちたいと思います。

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