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サンウルブズ対ブルズ試合展開

2017-04-09 13:23:31 | 他スポーツ
昨日のスーパーラグビー(SR)、サンウルブズ戦は試合展開も面白い試合でした。最初の20分はサンウルブズの狙い通りのゲームで、相手ブルズを自陣に押し込んで、No8ウォーレンボスアヤコのトライで先制するなど結果も出していました。もちろん、このままの展開を続ければ勝てますが、ブルズもさすがはSRでもまれた強豪だけに、どこかで攻め込まれる場面はあると思っていました。

それは、相手CTBオーデンドールの独走からのトライという個人技で現実になりました。ブルズはスクラムハーフのペイジや、プロップのゴボカにも突破力があり、その個人技の高さをサンウルブズがどうしのぐかという展開が前半最後の20分の攻防でした。それでも、スコアは11-10でリードしており、これからの采配で流れを変えることは可能でした。

その采配は、SOのクリップスを下げて田村優を入れた交代でした。意図は理解できました。クリップスは、コンバージョン一つ、PG一つのキックを失敗しており、後半にキックの精度の高い田村優で確実にPGを決めておきたい意図でしょう。一般的に、SOはあまり交代させないポジションですが、田村優をベンチに入れていたのは、何かあれば代える意図でしょう。

しかし、後半のサンウルブズはブルズの個人技に苦しみました。右ウイング、イスマイルの独走でトライを許し、一時11-20まで差を広げられます。この時間は、サンウルブズがブルズのパワーに押し切られる敗戦の可能性もあると感じざるを得ませんでした。

粘って、ぎりぎりのところでブルズの攻撃を止める展開が続きましたが、サンウルブズは敵陣で得たマイボールのスクラムから、右ウイングの中鶴のトライと、田村優のコンバージョンで2点差まで追い上げます。サンウルブズも、敏捷性と連係の良さという、ブルズを上回っていた点もあると見せたこのトライでした。

粘っていたサンウルブズは田村優が、PGを決めてついにこの試合をひっくり返します。キックの精度が上がり点が取れたことで、ティアティアHCの采配は的中した格好です。最後、ブルズにPGのチャンスがありましたが、このキックをSOスクーマンが外し、辛くも1点差でサンウルブズが逃げ切り初勝利を挙げました。

この、圧倒的な個人技を誇る相手に、やり方次第で戦えたことは今後に生きてくると思います。また、秩父宮ラグビー場に行ってみようと思わせてくれただけでも良かったと思います。



田村優選手です。



ラックですが、よくこの写真を見るとボールがブルズ側に出ています。実況はそういうところを見るんですね。



足をつるNo8ボスアヤコです。



キッカーの田村優です。



追い上げるトライを決めたウイングの中鶴選手です。



スクラムハーフの田中選手です。





フルバックの松島選手です。



おそらく、フランカーの真鍋選手でしょう。左はロックのウベ・ヘル選手でしょう。

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