六角精児の「呑み鉄本線日本旅」

NHK-BSで月に二度ほど放送されている、六角精児の「呑み鉄本線日本旅」という番組を見ています。六角さんは一時、ギャンブル依存症になったことで、「何かギャンブル以外の趣味を作らないと身を滅ぼす」と実感して、子供の頃から好きだった鉄道を趣味にすることにして、好きな酒と鉄道をテレビ番組で発信しています。

もっとも、普通の旅番組とはちょっと違っていて、六角さんは酒蔵巡りがこの旅の大きな目的になっています。日本酒が主体ですが、たまにワイン工場やウイスキーの醸造所にも行きます。しかも、最初に鉄道に乗ると、まずは鞄の中に入れている缶ビールを口にするのがこの旅のパターンで、「本番中にお酒を飲んで許されるのは六角さんだけだな」とも思えます。

六角さんは酒蔵巡りのために、よくマイナーな駅で途中下車するので、路線によってはいろんな列車が見られるという面白さがあります。去年の富山地方鉄道の旅では、旧東急電車、旧京阪電車、旧西武鉄道の車両をすべて映像で見られたので、自分がその1か月後にちょうど富山地方鉄道に乗る旅を予定していたので、情報として参考になりました。

もちろん、吞み鉄というからには、夜の居酒屋巡りも六角さんは普通にやります。この居酒屋巡りのときにかかるBGMの、六角さん自身が歌う「若い頃からの偏食がたたり～」という歌はすっかり覚えてしまいました。居酒屋巡りなので、地元の知らない人とも会話できるのは六角さんならではですが、いつもうまいものを食べられる店を選んでいるのは、彼のセンスか、事前に情報を仕入れているかでしょうね。

この吞み鉄旅は今年で10周年を迎えました。六角さんの過去の旅をたどると、全国いろんなところに行けています。ちょうど、自分は六角さんが吞み鉄旅を始めた頃の年齢に近いので、これからこのペースで旅ができればいろんなところに行けるだろうと思っています。六角さんみたいにギャラはもらえないですが、そんなものはいいので旅ができればいいです。