Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ノルディック複合個人ラージヒル

2022-02-27 21:42:45 | 他スポーツ
今更なネタですが、どうしても見たかったのでビデオに入れていた、ノルディック複合個人ラージヒルの映像を見ました。この競技は軽さと速さが必要なジャンプと、重くてもいいから強さが必要なクロスカントリーという、鍛え方が相反する二つの要素を両立する難しい競技です。昔は前半のジャンプはノーマルヒルだけでしたが、今は複合選手のジャンプ技術も上がりラージヒルも飛べるようになっています。

前半のジャンプは1回だけ飛んで、その差をつけて後半のクロスカントリーをその日のうちに走るルールです。昔の荻原兄弟の時代のように、ジャンプで挽回不可能な差をつけて逃げ切る手は使えなくなっており、今はジャンプで稼いだ貯金は昔の2/3に減らされています。今回は前半のジャンプでトップに立ったノルウェーのリーベルが、コロナ隔離の影響で距離のトレーニングが足りていなかったのが波乱の要因になりました。

5位渡部暁斗はトップのリーベルと54秒差でした。渡部暁斗と2位集団はすぐに4人の集団になりましたが、この4人の中でクロスカントリーに強い選手がいなかったこともあって渡部暁斗が引っ張る格好になります。その後ろ1分ほどにオーストリアの3人がいて、さらにその後ろ1分ほどにクロスカントリーが強いドイツのガイガー、ノルウェーのグラーベク、同じノルウェーのオッテブロがいました。

リーベルはコースを間違えるという不運もあって渡部暁斗に追いつかれます。その後はリーベルも含めた先頭集団を渡部暁斗が引っ張りますが、オーストリアの3人の集団から抜け出したラムパルターが追いついてきて集団に加わります。渡部暁斗としてはラムパルターを利用して最後に出し抜くという手を取ってもよく、後ろのノルウェー勢さえ追いついて来なければ金メダルのチャンスもありました。

ノルウェー勢は集団で追いかけてきますが、ギリギリ届くかどうかの差で推移していました。ラムパルターを振り切った渡部暁斗はトップで会場まで来ますが、最も恐れていたグラーベクとオッテブロが最後の最後で届きました。彼ら二人にゴール前で抜かれた渡部暁斗は、銅メダルという結果に終わりました。

それでも、渡部暁斗はノーマルヒルの7位からよく状態を戻してきました。3大会連続のメダルは偉大な結果で、それだけ世界の複合界で長く力を保ってきた証でしょう。団体戦の銅メダルにもこの結果がつながったのは間違いなく、日本複合陣も今大会では結果を出せたということになるでしょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« G大阪戦マニアック分析 | トップ | 武蔵丘陵森林公園2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

他スポーツ」カテゴリの最新記事