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最後で粘り切る(2/12スーパー杯浦和対川崎)

2022-02-12 21:01:16 | 浦和レッズ
今日の富士フィルムスーパー杯、浦和対川崎は2-0で浦和の勝利に終わりました。もっとも、完璧に差をつけて確実に逃げ切った勝利ではありません。そう感じた理由は川崎が狙った攻めの形にあります。序盤に酒井宏樹が右サイドを抜け出して、ファーサイドにいた明本が相手DFを引き付けて、空いた江坂がうまく出し抜いて1点を先制した浦和ですが、その後は川崎のボール支配に苦しみます。

川崎は、浦和の新加入の左SB、馬渡のところを狙っていた様子でした。この川崎から見ての右サイドには、ウイングの家長とSBの山根が仕掛けてきており後ろも脇坂がフォローして、馬渡の対応が遅れてクロスを上げられた場面もありました。川崎としては、サイドの端ギリギリを狙えば、少なくともクロスは上げられるという読みもあったようです。

この劣勢を我慢できた理由は、CBショルツの頑張りでした。CKやクロスに対して、多くの場面でショルツが先に触ることができており、セカンドボールも浦和が苦しみながらも拾えました。ロドリゲス監督も「会心の内容ではない」と苦戦だったことは認めていますが、カウンターで酒井宏樹が個人技を見せるなど、浦和も攻める形も見せながら1点リードでハーフタイムを折り返します。

このゲームが浦和の勝利に終わった理由として、考えられるのはクロスをFWレアンドロ・ダミアンに合わせられなかったことです。このダミアンが流れの中で効いていなかったことで、川崎は素早くダミアンを下げて知念を投入してFWに置き、さらに右FWに小林悠も入れて勝負してきます。浦和のロドリゲス監督はギリギリまで交代枠を使わず、最後はカウンターで走った明本をフォローした、江坂のこの日2点目のゴールで2点リードして安全圏に入ります。

ボールを持てる川崎に対して、浦和は明本を中心に前からプレッシャーに行くサッカーで対抗できました。今年は川崎1強にはさせないという、ちょっとした抵抗を見せられたことは満足です。もちろん、まだプレシーズンの試合で、この試合で勝ったところで勝ち点が得られるわけではないことはわかっていますが、チームとしての状態は悪くないことはわかった試合でした。

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