Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

いよいよ絞り込み?(浦和練習試合)

2009-02-19 18:53:19 | 浦和レッズ
今までの練習試合は、フィンケ監督が「若手とベテランを組み合わせる」と言っていたように、メンバーを見ただけでは誰が開幕戦のスタメンか、見当もつきませんでした。しかし、この指宿合宿でそろそろ絞り込みに入るようです。

全員を平等に出そうとしていたこれまでの練習試合とは違い、昨日のポハン・スティーラーズ(韓国)戦では、コンディション的に可能な選手は90分近く出してきました。また、選手の起用法にもこれまでにないものもあって、代表格は平川の左SB起用でした。

平川の左SBを、ついに実行したのは、おそらく右SBの高橋峻希がよほど調子が良かったのでしょう。あるいは新人二人で争ってきた左SBが持たないと思ったのかもしれません。いずれにしても、フィンケ監督が平川の左を実行に移したことで、ポジション争いは激しくなるでしょう。

また、絞り込みを始めたメンバーに、高校3年生の原口元気君が残ったのも驚異的です。ポジションはサイドハーフだったようですが、ここは腰痛で出遅れている田中達也が入ると思われるポジションで、決して定位置獲得を確実にした訳ではありません。

しかし、原口君は試合に出るときっちり点を取っています。まだ、体は細身で、プロの強い当たりを受け止めきれるかという不安はありますが、ベンチにFWタイプを2枚置くとすれば、原口君はベンチには入ります。

その短い出場時間で、何ができるかが本当の勝負です。そこでも点を取るようなら、スタメンも夢ではありません。また、ポンテをどうするかは、フィンケ監督はまだ決めていないと思います。

昨日の試合ではポンテは前半限りの出場で、トップ下でしたが、フィンケ監督はポンテが出ない限りトップ下は置かないように思えます。ポンテの卓越したキープ力に賭けるか、それとも自分のやりたいサッカーと思われる4-4-2でサイドハーフの突破に賭けるかは、正直わかりません。

これからの練習試合では、控え組はアピールの時間が少なくなり、厳しくなりますが、そんな中から林勇介が結果を残したのは嬉しいニュースです。盛岡商時代に高校選手権優勝の経験がありますが、これまでは一度もベンチにも入れませんでした。

高校選手権の決勝では、先制のチャンスのPKを外しながらも、流れの中で点を取って挽回した強心臓です。今年あたり、我々サポーターに、どんなプレーが特徴かアピールして欲しいです。
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打った瞬間にわかる(カブレラ)

2009-02-18 18:52:12 | 他スポーツ
ネタの少ないオフの時期なので、今回は野球ネタです。アリゾナ・ダイヤモンドバックスから西武に加入して、長年西武の4番を務めたアレックス・カブレラ選手の思い出です。カブレラはアメリカでは打球を遠くに飛ばす才能は光っていましたが、確実性がなかったのか、2Aにいることが多かった選手でした。

しかし、日本でその才能を開花させる外国人選手は、日本では確実に3打席以上立たせてくれるため、1打席で結果を出さなければいけないメジャーリーグより気楽に試合に臨めると言っています。そんな成功例には、阪神で38本塁打をマークしたのが評価されて、メジャーリーグで活躍したフィルダー選手がいます。

カブレラも、ある年のオフに開催された中南米選手権で、ベネズエラの4番を任されています。これは大きな成功で、野球王国のベネズエラでメジャーリーガーより高い評価を勝ち取ったのは価値があります。

そんなカブレラの特徴を一言で言うと、「フルスイング」です。女性のウエストくらいあると言われる太い腕を力の限り振り回すスイングは、空振りしたら腰を痛めそうに思えます。しかし、当たったときの飛距離は驚異的で、西武ドームの外野スタンドを越えた打球は一度や二度ではありません。

スタジアムで生でカブレラの本塁打を見たこともありますが、彼の本塁打は打った瞬間わかります。一番飛距離が出る45度の方向に、驚異的な速度の打球が伸びるように飛んでいきます。もう、間違いないと余裕で打球を待てるホームランバッターは彼くらいかもしれません。

ただ、そんなカブレラは、西武にとって大きな功労者だったのですが、次第に本塁打の数が減ってきました。年俸が5億円と、日本球界ではトップレベルの額をもらっていたため、30本塁打は打っていたので決して悪い成績ではないのですが、この年俸なら50本塁打のレベルを期待されてしまいます。

西武のフロントの立場だと、カブレラの実力は認めても、このレベルの成績なら3Aから連れてきた4番打者でも十分残せるという考えがあったに違いありません。カブレラはオリックスに移籍することになり、ファンにあいさつをすることはありませんでした。

終わり方は残念でしたが、カブレラを見に西武ドームに向かったファンは多かったはずです。間違いなく、一つの時代を築いてくれた功労者です。西武ファンの記憶には残り続けるでしょう。
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ウズベキスタンのアウェイ戦

2009-02-17 18:40:47 | ワールドサッカー
土曜日にウズベキスタン対バーレーンの試合をテレビで見た話をしましたので、今日はテレビの映像から推測できるウズベキスタンのアウェイ戦の環境について書きます。まず、ウズベキスタンのサッカー熱は高く、スタンドは立ち見が出るほどの超満員です。

そのため、日本人サポーターがウズベキスタンに行くと、満員の相手サポーターの真ん中で小さくなっての観戦が予想されます。世界のどこに行っても聞こえる日本コールも、このウズベキスタンでは小さい声にとどまるかもしれません。

芝生の状態は、一見きれいに見えますが、よく見ると伸び放題で、かなり深い芝生です。このスタジアムと同じスタジアムかどうかはわかりませんが、もし同じスタジアムなら、日本が得意とするパスサッカーは厳しそうです。

そのため、ウズベキスタンではグラウンドに合わせたサッカーをすることになる可能性があります。引いてカウンターを狙うか、巻を起用してアーリークロスの受け手を作るなどが思いつきます。

ただ、やはりこのウズベキスタン戦は6月でだいぶ先ですから、その前のバーレーン戦の勝敗によって戦略も変わってくるでしょう。バーレーンに勝っておけば、このグループは日本と豪州でほぼ決まりという状況にできますから、ウズベキスタン戦は引き分けで良いと慎重なサッカーをすることも可能でしょう。

しかし、バーレーン戦を落としてしまうと、豪州が独走して2位争いが混戦になります。この場合は、ウズベキスタンにも勝ちに行かないといけなくなりますから、あえて悪いグラウンドコンディションの中でも、日本の中盤サッカーを貫くかもしれません。

ただ、当ブログで「不気味なアウェイ」と書き続けてきたウズベキスタンですが、これまでに乗り込んだ豪州もバーレーンも、きっちり勝利という結果を残しています。あまり極端に恐れることはないように思えます。

最終予選の4戦2勝2分けという結果は、豪州が上にいるので良く見えませんが、通過条件は十分満たしています。後半の4戦も同じ成績なら確実に予選を通ります。あまり悲観的にならず、今はバーレーンに勝ってくれることを願いましょう。
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サイドハーフ制はチャンス(梅崎司)

2009-02-16 18:15:24 | 浦和レッズ
昨年はポンテ欠場時のトップ下として期待された梅崎司選手ですが、ポンテ復帰後はほとんど使われませんでした。ポンテのコンディションが決して良いとは言えなかっただけに、「こんなときに梅崎を出せば」と思ったことは一度や二度ではありません。

しかし、エンゲルス前監督の梅崎に対する評価は低かったようです。私の推測では、梅崎がサイドアタッカータイプの選手だからと思います。足も遅くないし、サイドに流れれば右足でも左足でもクロスを上げられるという長所はありますが、サイドへ流れるとトップ下の位置を空けてしまうのが気に入らないのではと思いました。

永井がエンゲルス前監督に干されたのも、FWでありながら下がってきてしまうためではないかと思っているので、おそらくエンゲルス前監督は固定したポジションを守らない選手は嫌いだったのでしょう。

しかし、エンゲルスの去った今、浦和を率いるのはここまですべての練習試合で中盤ボックス型の4-4-2を崩さないフィンケ監督です。ここまで4-4-2にこだわるなら、開幕戦の布陣も4-4-2の可能性が高いです。

そうなると、右でも左でもサイドハーフができそうな梅崎には大きなチャンスです。ライバルのポンテはサイドハーフができないので、一貫してFWで使われています。直接ポジションを争う相手は山田暢久やエスクデロ、赤星あたりです。

サイドハーフということになると、相手SBに対する守備の義務が出るので、それがこなせないとフィンケ監督は決して使わないでしょうが、ただ梅崎にとっては浦和で迎えた最大のチャンスなのは間違いありません。

オシム監督に代表に呼ばれて、代表キャップ1を持っている梅崎は、このまま消えてしまっては惜しい才能です。是非、このチャンスを生かして、浦和に欠かせない選手になって欲しいです。
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河津桜

2009-02-15 20:35:14 | 雑記
近所にある、河津桜の木が五分咲きまで来ました。春の訪れは、もうすぐそこですが、ありがたくない春の到来もあって、花粉症も「五分くしゃみ」程度まで来ています。Jリーグの開幕戦はチケットが取れず参戦できませんが、ホーム開幕のFC東京戦あたりでは、花粉症は最悪の状況を迎えていそうです。
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サンデー兆治(村田兆治)

2009-02-15 11:07:04 | 他スポーツ
日曜日ということもあって、かつてプロ野球界を沸かせた当時ロッテオリオンズの村田兆治投手の思い出です。村田は投手の職業病ともいえる、肘のじん帯が伸びきってしまうという負傷から、アメリカで手術を受けて復帰して、プロ通算200勝を成し遂げた球界に名を残す存在です。

そんな村田は、復帰後についた愛称が「サンデー兆治」というものです。それは毎週日曜日に登板して、勝利を収めることが多かったからついた愛称ですが、これは当時のプロ野球では一つの変化でした。肘を手術した村田には、ある程度の登板間隔をあけて投げさせないといけないと思ったロッテの配慮で、中6日という当時にしては長い登板間隔を与えられましたが、それに結果で応えた村田もたいしたものです。

あの当時、先発投手は中4日が主流でしたから、6日空けないと投げられない投手は村田のような特殊例に限られました。しかし、今ではほとんどのチームが中6日で先発投手を回しています。200勝が工藤、山本昌という40歳を超えても投げられる驚異的な投手寿命を誇る選手に限られているのも、この登板間隔が影響しています。

村田の思い出といえば、引退間際でも145kmの快速球を放っていたことと、「昭和生まれの明治男」と言われた頑固な性格です。復帰初戦のマウンドで、手術したジョーブ博士からは「100球まで」と言われていたのに、140球以上投げて完投勝利してしまったことは、今なら「再発したらどうする」と非難を浴びそうな場面です。

しかし、当時はまだ「野武士野球」と呼ばれる、武士道精神のようなものがプロ野球界には残っていました。この村田の完投も、当時は賞賛の嵐で迎えられた記憶があります。また、村田の速球に対するこだわりは相当のもので、体力が落ちて球速が落ちたら、肉体改造をやってもう一度145kmを投げられる体を作るという発想は、当時は驚異的でした。

また、元祖ではありませんが(最初に投げたのは元中日の杉下氏と言われています)、フォークボールを得意にしていたことも当時では稀な投手でした。当時はまだフォークをしっかり取れる捕手の技術が追いつかず、村田は暴投の新記録というありがたくない記録も更新しています。

新人だった清原と速球勝負したり、いろいろと記憶に残る投手でしたが、50代になった今でもマスターズリーグで140kmを投げているのは、驚異的です。
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彩湖

2009-02-14 20:16:50 | 埼玉
一見川のように見える写真ですが、ここは荒川の洪水調整池である彩湖です。この周りは芝生の公園になっていて、休日は家族連れでにぎわいます。こんなに大量に貯められた水でも、災害時には3日分しかさいたま市民に水を供給できないそうで、いかに我々人間が「湯水のごとく」水を使っているか想像すると恐ろしいです。

ただ、下水道の発達で、下水処理水というある程度は汚染物質が除かれた水を自然に返すことができるようになりました。この効果で、川は確実にきれいになってきています。川というと汚い、悪臭を発するというイメージのあった私には、時代の変化でいいことも確実にあることを感じます。

彩湖は想像以上に広く、武蔵野線の橋梁から外環道のさきたま大橋まで、かなりの面積を占めています。これは確かに洪水の多かった私の地元を救ってくれそうなもので、今の洪水は大河があふれることはダムの開発で少なくなり、逆に中小の河川に水が流れきれなくなるものが多いそうです。

それも地元の川の治水事業である程度改善しているはずですから、今伊勢湾台風(昭和34年)と同じ規模の台風が来ても、人間側が発達して対策は打てると思います。あのあたりはヤクルトスワローズの二軍の練習場があります。今はキャンプで温暖な南国にいて不在ですが、シーズン中はイースタンリーグ(二軍戦)をやったりしています。

この「ヤクルト球場」は、バックネットのすぐ裏で試合が見られるという、驚異的な近さで試合を見られます。そのため、興味本位で投手の投げる球がどのくらいの威力かを知りにネット裏に近づくと、とんでもなく速いです。しかもうなるように飛んできます。あんなものが体に当たるデッドボールの痛さを想像すると恐ろしいです。

そんな気分転換をできた、結構いい晴れの日だったと思います。
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ホームとアウェイで違う(バーレーン代表)

2009-02-14 13:46:41 | ワールドサッカー
今日、昼間にW杯予選のウズベキスタン対バーレーンをNHK-BSでやっていました。いつまでたっても、スコアは0-0で動かなかったのですが、バーレーンがロスタイム4分という終了間際のFKを直接ねじ込んで1-0と勝った試合でした。もし、日本が豪州戦を負けていたら、バーレーンは勝てば勝ち点で追いつくことになりましたから、意気揚々と日本に乗り込んできたに違いありません。

それをさせなかった意味でも、豪州戦の勝ち点1は大きいと思っていますが、それでもバーレーンに敗戦すると、3位以下のチームに希望を与えてしまいます。ここは一気に突き放したいところです。

それはともかくとして、バーレーンの印象ですが、この試合はウズベキスタンのホームだったこともあって、あまり無理に前からプレスを掛けに行かず、しっかり4バックを自陣に残して、ウズベキスタンのシャツキフの頭狙いの攻撃に対処しました。

ただ、引いてからのカウンターが鋭いのは、4年前に対戦したときから変わらないバーレーンの長所で、今はボランチに回っているサルミーンから、FWのジェーシー・ジョン(アフリカからの帰化選手)にいいパスが出ていました。

昨年の11月に、ホームで豪州と対戦したときは、中盤でつないでキラーパスを次々繰り出す積極サッカーで豪州を苦しめましたが、そのときとは今回の試合は全然内容が違ったので、どうもマチャラ監督がホームとアウェイで戦い方を変えている可能性が高いと思います。

そのため、3月の日本戦は、アウェイ仕様の引き気味の入り方をしてくると思います。ただ、4年前のように、0-0の引き分けを狙う消極的なサッカーはしてこないでしょう。縦のカウンターこそバーレーンというイメージとは違うサッカーもできることは豪州戦で証明されましたし、時間帯によっては支配される可能性もあると思います。

日本が気をつけなければならないのは、中盤のミスです。今のところ、日本の中盤は技術型を配備して、ミスをしないように気をつけてはいますが、バーレーンがどこからプレスを掛けてくるかにも意識を払わないといけません。豪州には、SBのオーバーラップのフォローが少ないのを利用されて、SBからボールを取ってのカウンターを狙われました。まったく攻撃されないことはないでしょうから、いかに早く修正が効くか次第だと思います。
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岡田ジャパンの戦略

2009-02-13 18:54:28 | ワールドサッカー
岡田監督のチームを見ていると、日本はFWの位置でキープできないという事実を受け入れて、MFの4人でチームを作ろうとしているように思えます。ただ、ボランチにキープさせるか、サイドハーフにキープさせるかは試合毎に違います。

サイドハーフにキープさせるときは、ボランチに点を取らせたいときですが、この位置は相手のマークも厳しいですから、中村俊輔のように「時間を作れる」MFが必要になります。3次予選のオマーン戦では、このサッカーが見事にはまっての完勝でした。

逆にボランチにキープさせるときは、FWをライン裏に走らせたいときです。これまではボランチにキープさせると、キック力が足りず相手のプレッシャーを浴びるとミスキック連発というリスクもあったのですが、遠藤も長谷部も長い距離のパスを出すことができます。

このサッカーの成功例はカタール戦です。カタールが比較的CBの弱いチームというところを突いて、一発のパスで田中達也を走らせて見事に先制点を得ました。今回の豪州戦の収穫は、この二つのサッカーを試合中に使い分けたことです。

前半にボランチにキープさせるサッカーでスタートしましたが、カタール戦と同じサッカーということもあり、豪州がムーア、ニールの両CBのポジショニングを縦の関係にして、オフサイドを取りに行かない代わりに余っているCBが必ず相手FWに追い付くという守り方をしてきました。

そのため、このサッカーでは点が取れそうもないと判断した日本ベンチは、サイドハーフにキープさせるサッカーに変えてきました。ただ、サイドからのクロスで点を取ろうとするなら、FWもヘディングに強い岡崎か巻に代えておくべきです。

この交代が遅れたことも、この試合がドローに終わった理由でしょう。ただ、オマーン戦で今の中盤の名前を聞いたときは、そんなに攻撃的な選手を並べてカウンター対策は大丈夫かと思ったほど驚きましたが、今や遠藤が守備的ボランチを務められることがわかり、中盤の持ちすぎでやられた失点は少なくとも予選ではありません。

ただ、ウズベキスタンが日本のサイドハーフから取ってカウンターというプランで善戦したこともあり、この二つのプランは常に使い分けられないと、相手の対策の前に跳ねかえされてしまうでしょう。
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ティム・ケーヒルの秘密

2009-02-12 17:10:56 | ワールドサッカー
以前、下手でも点を取る選手の代表格として、豪州代表のティム・ケーヒル選手を取り上げたことがあります。確かに、パスセンスなどは全然なく、なぜこんなに下手な選手が代表なんだと思いますが、点だけはいつもきっちり取っていました。

このケーヒルが点を取るパターンはだいたい決まっていて、セットプレーかクロスです。いつの間にかフリーになっていて、決定機を外さないシュート技術があります。シュート技術は本人の努力としても、フリーになる技術は外からある程度わかりますから、自分のいたゴール裏に近い方にケーヒルが来たタイミングで観察してみました。

確かに、CKやFKのタイミングでケーヒルを見ると、よくフリーになっていて、豪州にいいキッカーがいたら怖いなと思う場面は何度もありました。しかし、ケーヒルのファウルで試合が途切れる場面もあって、どうやら何回ファウルしても、一回フリーになれば決められるという自信があるのではと思いました。

事実、ケーヒルが前線でクロスを待っているタイミングで、じっくり観察すると、手を使って日本DFを押さえつけてファウルを取られていました。要するに、泥臭くてもいいから、体を強引にねじ込んでフリーになるのです。

ただ、もちろんこのプレースタイルはカードと紙一重です。プレミアリーグのエバートンに在籍しているケーヒルですが、エバートンにとっては同じ街のリバプールとの「マージーサイドダービー」は重要な試合と位置付けられています。

この「マージーサイドダービー」で、ケーヒルは2度の退場の経験があります。これがあるから、ドイツW杯やアジア杯でも、ケーヒルは途中出場の切り札でした。やはり、ベンチにとっては退場は怖いようで、できるだけ少ない出場時間で点を取って欲しいと思っているようです。

しかし、それでも点を取ってしまうケーヒルという選手は、やはり日本にとっては相当の強敵でしょう。今回は何とか抑えましたが、最終戦のアウェイでの対戦では気をつけた方が良さそうです。
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