Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ミラノダービー雑感

2015-09-21 20:19:02 | ワールドサッカー
今日は、少し時間があったので、セリエAの注目カードのミラノダービー(インテル対ACミラン)を見ていました。インテルには長友佑都、ミランには本田圭佑がいるので、おなじみの名前もいますが、開幕直後でメンバーが入れ替わっているので、今回は確認の意味を込めて見ました。今年は、両チームとも欧州カップ戦の出場権を持っていないので、CLや欧州リーグで彼らを見られないのは残念ですが、それでもインテルやミランの名前は大きく、いろんな補強をしています。

インテルはFWのヨベティッチ(10番)が補強の目玉です。モンテネグロ代表FWの彼はフィオレンティーナ時代にブレイクしました。インテルの2トップは、ポストプレーヤーのイカルディ(9番)が昨年22得点で得点王になっていますが、イカルディの周りを走れるスピード型のFWをインテルは探していました。その条件にマッチしたのが、マンチェスターCで出番を失っていたヨベティッチです。今季は2試合3得点と絶好調で、彼がインテルにはまるようだと躍進の可能性があります。

ミランは途中出場のバロテッリ(45番)が目玉です。リバプールでわずか1得点と不振で、相当価値を下げて古巣ミランに戻りましたが、彼は野球に例えれば「打率2割5分のホームランバッター」のような選手で、いつ当たるかわからないが当たると大きいという選手です。守備は全然してくれないので、彼が出ると本田圭佑は守備が大変になりますが、入る可能性を感じる強烈なシュートを何本か放っていました。

また、個人的にはチリ版阿部勇樹のインテルDFメデル(17番)にも注目していました。彼は上背が171㎝しかなく、CBとしては高さに不安がありますが、読みを生かしたカバーリング能力は非常に高く、ボランチもできるのでパスセンスも高いです。CBとボランチを高いレベルで両立できる彼は、以前プレミアリーグのカーディフ時代に降格したことがあるので、そのときにひそかに浦和移籍を期待していました。インテルにはかないませんね。

試合はインテルMFグアリン(13番)のミドルシュートで1点を取ったインテルが1-0で勝利しました。ミランは、アンカーが攻撃的なモントリーボ(18番)というのはかなり攻撃的なギャンブルで、そこが直接の原因ではないとはいえ、そこを狙ってくるチームはあるのではと感じていました。



本田圭佑の後ろ姿です。彼はスタメン出場も途中交代で、解説の木村和司氏によれば「代表帰りでコンディションはベストでない」とのことです。



長友佑都のはずです。彼はベンチ入りしたものの出場しませんでした。
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出してからが速い(香川真司)

2015-09-21 19:22:40 | ワールドサッカー
このシルバーウイーク、いろいろ溜まった雑事をこなしながら、1日1試合のペースで海外サッカーを見ています。まず、最初に選んだのは、香川真司がスタメン出場した、ドイツ・ブンデスリーガのハノーバー対ドルトムントです。ブンデスはどうしても、プレミアやセリエAとは違って、選手がわからないので、香川真司(23番)中心に見ることになります。

もっとも、ドルトムントの主力選手は少しずつ頭に入ってきており、左MFのムヒタリアン(10番)、FWのガボン代表オバメヤン(17番)などはおなじみの名前になってきています。中盤で一回ためて、オバメヤンが持ち味の快足を飛ばしてゴールを狙うのがドルトムントの必勝パターンです。そんな、テクニシャン揃いのドルトムントですが、香川真司は確実に居場所を確保しています。

香川真司はドリブルで強引に抜きに行くプレーはあまりしません。そのかわり、キックの種類が全選手の中で一番多く、「このタイミングでパスが出るの?」と驚くような体勢からボールを出せます。また、今回気付いたのは、パスを出してからの動きです。香川真司が、MFでありながら多くのゴールに絡めるのはそれが理由で、出した後の瞬発力は非常に優れています。

考えてみると、浦和で一流のトップ下と呼ばれた、バイン、小野伸二、ポンテはこの動きは得意にしていました。出した後ゴール前に詰めて、折り返しを自ら決めるゴールも多く見られました。このハノーバー戦こそ、香川真司のゴールはありませんでしたが、出した後の全力ダッシュは、日本代表に憧れるサッカー少年はどんどん真似して欲しい動きです。

相手のハノーバーにも、怪我からの復帰戦になった清武(10番)がいました。彼もまた、そのテクニックで中心選手となっており、カウンターからの一本のパスで展開を変えて、先制点の起点になりました。今、日本人がブンデスリーガに大量進出しているのを見ると、日本サッカーの技術重視の指導方針は、少しずつ成果を出し始めているのでは、そんなことを感じたテレビ観戦でした。

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お墓参り

2015-09-21 19:14:35 | 雑記
このお彼岸は、母方の祖父母のお墓参りに行ってきました。写真は菩提寺ですが、お寺という場所が庭園としても美しいことを意識していて、非常に綺麗な場所だといつも感じます。たぶん、造園業者を定期的に入れているのでしょうね。祖父母には、私が元気になって、アクティブにマラソンやスポーツ観戦で過ごしていることを報告してきました。喜んでくれていると思います。





彼岸花です。



鐘楼です。





昔、街かどにあったと思われるお地蔵さんを、今はまとめてお寺の境内に置いてあります。



年号を見ると「元禄」でびっくりです。江戸の昔をたどることは、結構身近なところでもできるものですね。





ぶどうです。
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ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ

2015-09-20 22:01:04 | 他スポーツ
今朝、インターネットから飛び込んできたニュースはびっくりでした。今、イングランドで開催されている、ラグビーW杯の初戦で、日本代表が南アフリカ代表を34-32で破る金星を挙げました。このブログを読んでいる方はサッカーファンが多いと思いますが、サッカーに例えればサッカーの日本代表が、イタリアやアルゼンチンに勝つようなものです。南アフリカはW杯優勝2回という強豪で世界ランキングも3位と、日本の勝利を予想した人は皆無だったと思います。

その結果は知っていましたが、結果がわかったからこそ内容を知りたいというのが、スポーツオタクkobbyのモチベーションです。NHK-BSでの昼12時からの再放送をチェックしました。日本が、こういうワールドクラスの強豪と当たるときは、大抵FW戦で徹底的に押し込まれ、ターンオーバーから防御の隙を突かれてトライを献上するのがいつものパターンです。

しかし、日本の策は映像から伝わってきました。意外にも、日本はドライビングモールで勝負するという、これまでの常識では考えられない手で来ました。もちろん、同じ人数では勝負にならないことは、ジョーンズコーチもわかっており、日本がモールを押し込むときはバックスがモールに参加するという奇策で勝負してきました。

それで押し込んだトライも一つあり、日本の奇策は見事に成功したと言えるでしょう。また、この日の勝因はプレースキッカー、FB五郎丸のキックの精度が高かったことです。南アフリカの反則でチャンスを得ると、前半の日本は迷わずPGを選択し、そのキックを五郎丸が決めて3点を確実に取っていました。

それでも、この試合で日本が勝てた理由は、前を向いた気持ちがいい方向に作用したからです。32-29のビハインドだった終盤、南アフリカはシンビンで一人少ない状況でしたが、ゴール前で反則を犯しました。ここでPG(3点)を狙って引き分けを狙う手ももちろんありましたが、一人少ない南アフリカなら勝てると、トライ(5点)を狙いに行ったことが、この奇跡につながりました。

ラグビーは、日本のクラブに所属していれば外国人を何人か日本代表に入れることも可能なので、ちょっとサッカーの日本代表とは違いますが、弱かった日本ラグビーが尊敬を集めるきっかけになれば嬉しいです。
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攻めに出た清水(9/19清水対浦和)

2015-09-20 21:49:15 | 浦和レッズ
昨日の清水の出方に注目していましたが、ウタカ、チョン・テセの2トップはもちろん、サイドハーフも右に大前元紀、左にデュークと攻撃的な選手を並べてきました。浦和の攻撃力は認めても、それ以上点を取りに行く、非常に攻撃的なスタメンでした。

注目していた、ウタカとチョン・テセの共存のさせ方は、どちらかが動き回るという予想とは違って、二人ともいいボールを待つ動きでした。それでも、ウタカが個人技で持って行ったり、チョン・テセがCKを頭で合わせた同点ゴールもありましたが、浦和にとってはミシャのサッカーの長所である、アウトサイドの攻撃力に全く対策を立てていない相手にはやりやすさもありました。

こういう相手と対戦するときは、できるだけ早くどちらのサイドが使えるか見極めることが必要です。その条件は、浦和サイドはクリアしていました。左アウトサイドの梅崎司には、右SBがついていましたが、右アウトサイドの関根は全くのフリーでした。

解説の川勝良一氏は、「(関根をマークすべき位置にいる)デュークの帰陣が遅い」と指摘していましたが、ドリブラーのデュークにその役割は向いておらず、5バックのような明確な浦和対策を立てなかった田坂監督の策が結果的には失敗だったと思います。

浦和は、高いボール支配率で押し込み、数多くのCKを取ってチャンスを作りました。上背こそ、あまり高い選手のいない浦和ですが、セットプレーに強い選手は何人かおり、阿部勇樹がニアで競り、森脇良太が押し込んだ先制点は狙い通りだったでしょう。

その後は関根にボールを集めてチャンスを数多く作った、浦和の勝利は必然でした。ここのところ不振だった、興梠、武藤にゴールが生まれ、サイドチェンジを多く作った浦和の攻撃は非常に有効でした。4-1のスコアと同じくらい、内容のある勝利は大きく、次の鹿島戦は正念場ですがいい雰囲気で臨めると思います。

もっとも、残念なのは那須の警告累積による次節出場停止です。このDFの真ん中のポジションは槙野や森脇でもこなすことが難しいポジションで、代役は永田が有力ですが、厳しい展開になる可能性もあります。
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秋の別所沼公園

2015-09-19 15:41:36 | 埼玉
今日は秋晴れの気持ちいい一日で、写真の別所沼公園までロード練習に行っていました。6周の自己記録こそできましたが、中身はペースを気にせず走ったので、レースペースで目標の戸田マラソン(10km)を走り切るには、もっと練習が必要と感じました。若い頃は単に走っていれば満足でしたが、今は心に余裕ができたのか、こういうところに行くとシャッターチャンスを探します。デジカメで、いつでも失敗を気にせずに日常の風景が撮れる、現代の文明に感謝ですね。



























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清水戦プレビュー

2015-09-18 22:53:30 | 浦和レッズ
浦和はアウェイ、静岡のエコパスタジアムで清水エスパルスと対戦します。巨大なスタジアムとエスパルスの観客動員を考えると、満員にはおそらくならないと思いますが、この辺りまで来れば浦和サポより清水サポの方が多いことだけは間違いありません。

浦和にとって、今狙うべき目標は、CSの組み合わせが圧倒的に有利になる「年間勝ち点一位」だと思います。今は勝ち点で並び得失点差で広島が1位ですが、これは十分達成可能な目標です。そのためには、アウェイとはいえ、下位に沈む清水からは勝ち点3が欲しい試合になります。

浦和は槙野が警告累積で出場停止です。昨日の練習では、普段右ストッパーの森脇を左ストッパーに回し、空いた右ストッパーに永田を置く布陣をテストしたと埼玉新聞の記事にあります。若い岡本に賭ける手もありますが、確かに安定感では永田が上でしょう。永田には「あまり上がらなくていいから」と指示が出ていたと記事にはあります。

また、前線はまだだれが出るか明確には分かれていません。武藤、李、ズラタンのコンビと、梅崎、高木、興梠のコンビを両方交代で試したという報道です。この6人から3人というのは間違いなさそうですが、誰が出るかは蓋を開けてみないとわからないでしょう。

清水は、前回の対戦から、FWに共和国代表の鄭大世を、韓国の水原三星から獲得しています。在日朝鮮人なので会話は日本語で問題なく、現役日本代表を一人補強したくらいのインパクトはあります。もっとも、ナイジェリア人のウタカとは同タイプのターゲットマンで、本当に彼ら二人のコンビが合うかどうかは試合をみてみないとわかりません。

ポストプレーヤー2枚を合わせるには、片方がサイドに流れたりドリブルを見せたりといった、動き回るプレーを苦にしない必要があります。ボスニア代表が、ジェコ(マンチェスターC)、イビセビッチ(シュツットガルト)の2枚のポストプレーヤーを共存できたのは、それができていたからでした。清水にそれができているか、そこが明日の私の観戦ポイントです。
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デットマール・クラマー氏、逝く

2015-09-18 22:22:39 | ワールドサッカー
明日の清水戦のプレビュー記事の予定でしたが、サッカー界から優先順位トップのネタが来たので予定変更でこちらを先に書きます。1964年東京五輪の日本代表監督だった、「日本サッカーの父」と言われるドイツ人、デットマール・クラマー氏の訃報がありました。90歳でした。

クラマーの指導方針は、最近の監督に例えればハンス・オフトです。徹底した基礎を反復練習させた監督で、当時の代表選手たちにとっては「これくらいできるよ」と感じたことは容易に想像ができます。しかし、その中からクラマーは指摘事項を考えており、単なる基本と甘く見ると後が大変でした。

また、クラマーはゲーム後の修正は可能な限り、試合に勝った後に多く指摘する方針でした。負けた後は、みな打ちのめされているから指導は頭に入らないので、勝った後に浮かれず、試合の修正点を多く指摘すれば身になるという理由でした。そのクラマーの門下生は、開催国で予選免除だった1964年の東京五輪でアルゼンチンに勝って8強入りすると、続くメキシコ五輪は予選を通過して本大会に出場し、銅メダルという今の時代でも光り輝く偉業を成し遂げています。

代表から去っても、日本との縁は変わりませんでした。サッカーの強化にはリーグ戦を行った方がいいと、当時天皇杯のようなトーナメント戦が主流だった日本で、全国リーグの日本リーグ創設に携わったのもクラマーの提言からでした。当時の日本代表FW釜本も、クラマーのつてで早大時代にドイツで練習して、すっかりうまくなって帰ってきました。

晩年になっても、何度も来日して子供たちを指導していたクラマーです。戦術家というよりは、本当にサッカーが好きで、一人でも多くのサッカー愛好者をうまくしたいというのが彼の情熱だったのでしょう。90歳、彼の名前は日本サッカーにかかわる人物は忘れてはならない名前だと思います。今までありがとうございましたと言いたいです。
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頭脳派DF(森重真人)

2015-09-17 22:41:45 | 他チーム
日本代表のサッカーと、大相撲秋場所でいろんな写真を撮ったので、その選手のネタを平日のネタのないときの定番にしようと思います。最初は日本代表DF、FC東京の森重真人選手です。森重といえば、よくマスコミには「頭脳派DF」と表現されます。彼が、広島県有数の進学校、広島皆実高校を出ているのも理由でしょう。

もっとも、それだけではなく、プレースタイルも頭脳派です。高校を出た頃は、それほど評価の高いDFではなく、「短所は見ず長所を伸ばす」のを方針とした、当時の大分のスカウト網に引っかかって大分入りしてプロになります。プレースタイルはカバーリングタイプで、‍フィジカルの強いCBとコンビを組んだときに、裏のスペースを確実に埋めてくれるポジショニングと読みのDFです。

そういうところも頭脳派と呼ばれる要因ですが、彼は守るだけでなく、攻撃力もあります。ゴールはほとんどがセットプレーですが、うまく相手DFを出し抜くポジショニングで、時折貴重な得点を決める力があります。先日のアフガニスタン戦でも、重要な2点目を決めてくれました。

彼が代表で生きるのは、組んでいる相手がフィジカルの強い吉田だからという理由もあるでしょう。吉田が競ってこぼれたら裏に回ってカバーする、そういう組み合わせで、格下相手とはいえ2次予選3試合無失点です。上背は183cmと、DFとしては標準的なサイズなので、頭を使わなければ通用しないという自覚は持っていると思います。

課題があるとすれば、槙野と組んだときです。東アジアカップで組んだ相手は槙野でしたが、二人ともカバーリングタイプでキャラがかぶってしまいます。吉田が出場停止になれば、槙野と組む可能性は十分ありますから、この二人が出たときにどういう動きができるかは鍵です。東アジアカップでは、共和国のパワーごり押しサッカーに敗れた苦い教訓もありますから、森重も「誰と組んでも強い」DFになれるよう、期待しています。
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好素材が挙げた5勝(高橋光成)

2015-09-16 22:13:41 | 他スポーツ
ちょっと時期を逃した記事になりますが、先月の月間MVPを受賞した西武ライオンズの高橋光成(こうな)投手の投球を、先日映像で見る機会がありました。そのロッテ戦は勝ち投手にはなりましたが、先発で5回降板と、シーズン5勝1敗と結果は出していますが内容はまだまだと感じた投球でした。

高橋光成は、西武が連戦連敗と苦しかった夏場に、二軍から救世主の期待を込めて昇格させた、昨年のドラフト1位右腕です。もっとも、二軍での成績は4勝4敗と結果を出したとは言えず、ローテーションの谷間で経験を積まそうという意図もあった昇格だったでしょう。

高橋光成は、群馬の前橋育英高校時代に夏の甲子園の全国優勝を成し遂げた投手です。もっとも、2年生のときに優勝し3年生のときは甲子園に出ていないので、ドラフトのときは記憶から消えかけていました。渡辺久信シニアディレクターが、早い時期から1位指名を公言していましたので、ようやく「そういえばあのときの投手か」と私のようなファンレベルでは思い出しました。

その投球内容を見る限りでは、まだ変化球の制球に課題がある印象です。ストレートは常時145km前後が出ており十分一軍レベルですが、スライダーやフォークは抜けてワイルドピッチになったり、ワンバウンドするなど明らかにボールになる球が多いです。当時の解説、松沼雅之氏は「二軍なら変化球を投げておけば空振りしてくれるが、一軍ではそうはいかない」とコメントしていました。

そんな投手に5勝もさせるのは、もちろん投げた彼の力ですが、捕手炭谷のリードも大きいと思います。悪いときはストレートでしかストライクが取れないときもある彼ですが、カウントを取りにストレートを投げさせると相手に狙い打たれます。そのため、ボールを投げてもいいカウントなら、わざとワンバウンドのフォークを投げさせて、たとえ相手が見送ったにしても目先を狂わせておきます。

そうやって、ボール球をうまく使いながら、なんとか5回まで投げさせて勝たせたのが、彼の5勝の中身です。まだ、来年ローテーションを確約できる内容ではないですが、もっともストレートが通用した以上、秋季練習では変化球の制球という課題に取り組むでしょう。来年は飛躍の年にできるのではないかと期待しています。
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