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好素材が挙げた5勝(高橋光成)

2015-09-16 22:13:41 | 他スポーツ
ちょっと時期を逃した記事になりますが、先月の月間MVPを受賞した西武ライオンズの高橋光成(こうな)投手の投球を、先日映像で見る機会がありました。そのロッテ戦は勝ち投手にはなりましたが、先発で5回降板と、シーズン5勝1敗と結果は出していますが内容はまだまだと感じた投球でした。

高橋光成は、西武が連戦連敗と苦しかった夏場に、二軍から救世主の期待を込めて昇格させた、昨年のドラフト1位右腕です。もっとも、二軍での成績は4勝4敗と結果を出したとは言えず、ローテーションの谷間で経験を積まそうという意図もあった昇格だったでしょう。

高橋光成は、群馬の前橋育英高校時代に夏の甲子園の全国優勝を成し遂げた投手です。もっとも、2年生のときに優勝し3年生のときは甲子園に出ていないので、ドラフトのときは記憶から消えかけていました。渡辺久信シニアディレクターが、早い時期から1位指名を公言していましたので、ようやく「そういえばあのときの投手か」と私のようなファンレベルでは思い出しました。

その投球内容を見る限りでは、まだ変化球の制球に課題がある印象です。ストレートは常時145km前後が出ており十分一軍レベルですが、スライダーやフォークは抜けてワイルドピッチになったり、ワンバウンドするなど明らかにボールになる球が多いです。当時の解説、松沼雅之氏は「二軍なら変化球を投げておけば空振りしてくれるが、一軍ではそうはいかない」とコメントしていました。

そんな投手に5勝もさせるのは、もちろん投げた彼の力ですが、捕手炭谷のリードも大きいと思います。悪いときはストレートでしかストライクが取れないときもある彼ですが、カウントを取りにストレートを投げさせると相手に狙い打たれます。そのため、ボールを投げてもいいカウントなら、わざとワンバウンドのフォークを投げさせて、たとえ相手が見送ったにしても目先を狂わせておきます。

そうやって、ボール球をうまく使いながら、なんとか5回まで投げさせて勝たせたのが、彼の5勝の中身です。まだ、来年ローテーションを確約できる内容ではないですが、もっともストレートが通用した以上、秋季練習では変化球の制球という課題に取り組むでしょう。来年は飛躍の年にできるのではないかと期待しています。
コメント
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