Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

UAE戦プレビュー

2016-08-22 22:54:54 | ワールドサッカー
だいぶ気が早い記事ですが、日本代表のW杯最終予選、UAE戦が9/1に近づいてきたのでプレビュー記事を書きます。初戦がホームで、しかも力関係では比較的優位なUAEというくじ運は幸運と思いますが、それをものにできるかどうかは選手たち次第です。

今回は準備段階の親善試合が6月とだいぶ前なので、日本の動向を予想するのは難しいです。日本のことは代表メンバーを発表して、練習を見て記者が予想すると思いますが、今の段階で書けるのはUAEがどんなチームかの概略です。

UAEは、パスサッカーのチームです。そのキーマンはトップ下のオマル・アブドゥルラフマンです。アフロヘアで目立つ彼は、キラーパスを連発することで知られ、3位に輝いたアジアカップでは「今大会のスター」と豪州のDJが紹介したほどでした。ほとんどのキックが左足という特徴があります。

もっとも、相手が日本ということになると、違った策があるかもしれません。アジアカップの日本戦でも、積極サッカーと予想されていたUAEが、自陣に2ラインを低い位置に引いて守る手できました。オマルも、それほど日本の守備陣に脅威を与えた印象はありません。

それでも、UAEは積極的に上がる日本の両SBの裏を攻略ポイントに定めていたようで、前半11分という予想外に早かった失点が日本が流れを失う大きな原因になりました。柴崎岳の同点ゴールで追い付いたものの、結果的にPK戦にもつれ込んで香川真司が失敗して日本は敗れています。

もちろん、この試合は90分で決着がつかなければ引き分けですから、無理をしてバランスを崩すのが一番やってはいけないことです。引き分けがやむをえないという展開になれば、無理に出て負けるよりはいいという選択をする可能性もあります。もちろん、日本が取りうるUAE対策は考えているでしょう。

オマルはキックのほとんどが左足で、右足ではバックパスしか出せません。そのため、この試合では対面のボランチが重要になってきます。オマルに左足で蹴らせないようにすれば、きっと苛立ってバックパスを選択するだろうと思います。生観戦はできませんが、次第に気持ちが盛り上がってきました。
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川崎戦マニアック分析

2016-08-21 17:21:40 | 浦和レッズ
この試合は、全体の流れよりはディテールの部分で決着した試合なので、映像でもう一度試合を確認してみました。失点の場面、どちらも浦和の左サイドが空いており、「なぜ宇賀神がそこにいない?」というのが一番気になっていたポイントでした。

前半15分の1点目の場面、宇賀神は前でボールを取ろうと、中村憲剛のところにチェックに行っていました。そのチェックを外されて走り込んだ小林がフリーになり、小林に高木俊幸がチェックに行っても間に合わずに中村憲剛が決めた形です。無理に前に行かなければ良かったという、結果的には宇賀神の判断ミスということになります。

2点目の場面でも左サイドが空いていました。ここは宇賀神は最終ラインにいました。しかし、パスを出した小林に対して那須がボールを取りに行こうとスライディングをしていてDFラインが一人少なくなっていました。そのため、宇賀神は内に絞らざるを得なくなり、空いたサイドをエウシーニョに使われたという失点です。

もちろん、それらの細かいミスは痛かったですが、それでも昨日の試合は勝っておかなければいけない試合でした。理由は、決定機の数では浦和が上回っていた、押し気味の試合だったからです。新聞のコメントで武藤は「自分が決めていれば勝てた」と本人もわかっていますが、3回ビッグチャンスがありながら決められなかった武藤の決定力不足は痛かったです。それでも、彼が決めて勝った試合もあるので、トータルで貢献してくれれば良しとします。

それよりは、ミシャの采配ミスもあったと思います。それは森脇out、遠藤inの交代です。この交代は、川崎に2点目が入った直後に行われたので、「なぜ負けている場面で守備的な選手を替える?」と疑問が出てきます。映像を見た限りでは、この交代は失点の前から準備しており、そのまま予定通りに送り出した様子に見えます。

しかし、失点という、大きくゲームの流れが変わったイベントがあった以上、守備的な交代は取り下げてもいいはずです。なぜ、予定にこだわって攻撃の選手を入れなかったのかと、それだけは指摘したいと思います。















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決めるべきときに決められず(8/20浦和対川崎)

2016-08-20 23:26:55 | 浦和レッズ
埼玉スタジアムから帰ってきました。試合レポートは明日で失礼し、とりあえず写真を貼っておきます。

以下翌日追記

4バックで普段戦う川崎ですが、この日は武岡、井川、谷口の3バックで、右アウトサイドにエウシーニョ、左アウトサイドに中野という5バック気味の布陣できました。多くのチームが、その布陣を引いて守ることが多いですが、川崎は前に大久保、小林、中村憲剛がいるので、行くべきときは行き、引くべきときは引くというメリハリをつけてきました。

浦和としては、攻略ポイントは本来攻撃的MFのエウシーニョと、3バックの導入で出番が来たベテラン井川のところと予想していました。川崎が5バック気味に引いている時間は、浦和の4-1-5の前5人と同数を作られてなかなか出しどころがなかったですが、それでも阿部勇樹や柏木が前に行くことでリズムを出し、宇賀神や森脇にパスを出すところまでは行っていました。

この試合では森脇が良かったと思います。森脇は、たまにクロスを相手に当ててカウンターを食らうことがありますが、この日はクロスの精度も高く、高木に合わせて触れば1点というクロスを送ったプレーもあります。李の同点ゴールの場面では、森脇が珍しい突破から、マイナスのクロスを李に合わせています。

それでも、この試合は1-2で浦和の敗戦です。ミシャが「浦和が決定機を外して、相手が少ないチャンスを決められては勝てない」と話したように、川崎がバイタルエリアで持ったビッグチャンスをことごとく得点にしたからです。決める役割と想像していた、小林や大久保がアシストに回っても機能するのが印象です。

そのため、川崎の前の方はいろんな選手が入れ替わって前に来ており、ゴールも中村憲剛、森谷と意外な選手です。どういう取られ方をして失点につながったかは、生観戦で熱くなっていて覚えていないのが残念ですが、前でボールを持てば誰がゴール前にいても決めるというところは川崎の強さだと思います。

もちろん、浦和の決定力も指摘する必要があります。この日、二度あった決定機を武藤が外したことが痛かったです。相手GKチョン・ソンリョンの脇腹に当たって抑えた場面は偶然当たった印象もあります。それでも、川崎ですら浦和対策で引かざるを得なかったことは、浦和はこのサッカーを続けて逆転を狙うという方針をぶれる必要はないと思います。それだけが救いです。































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自身初の20セーブ(増田達至)

2016-08-19 23:09:01 | 他スポーツ
今日は、会社を定時で上がれたので、テレビ埼玉で西武ライオンズ対千葉ロッテの試合を見ていました。結果は5-3で西武が勝ち、いつ以来か思い出せないほど久しぶりの4連勝です。残塁の多さがたたって下位に低迷する西武ですが、今日は一発攻勢で秋山、中村、山川2発と4本のホームラン攻勢で勝利しました。

先日の生観戦で取り上げていない選手の中では、セーブを挙げたクローザー、増田達至選手を取り上げます。増田は2013年のドラフト1位ですが、先日対戦したソフトバンクの東浜をくじで外した「外れ一位」での指名です。社会人のNTT西日本では抑え投手で、最速152kmの剛腕右腕という評価でした。西武からの1位指名の翌日に、絶対にプロで成功してみせると、恋人と入籍するという度胸も持っています。

西武というチームは、先発の頭数はある程度揃っていたものの、ブルペン陣が課題というチーム構成が続いていました。増田は、社会人でも抑えだった以上、おそらく最初から中継ぎや抑えで使うつもりで採った戦力でしょう。プロ1年目こそ、同期入団の大谷や藤浪が1年目から活躍する陰で、開幕は二軍スタートでしたが、7回を抑える中継ぎとして出番を得ます。

それから現在に至るまで、ほとんど二軍落ちせずに安定してブルペンに入っています。昨年、8回を抑える中継ぎとして72試合に登板して40ホールドで最優秀中継ぎに選ばれた実績を作りました。メジャーリーグの中継ぎは、1イニングしか投げない代わりに70試合に登板するというのが役割になっていますが、日本で70試合に投げると「使いすぎ」と言われます。

しかし、増田は今季、クローザーの高橋朋己のひじ痛による離脱で、今季はクローザーとして使われています。3勝5敗20セーブは、抑え投手の成績としては良くないように見えますが、今季はコリジョンルールの導入で抑え投手の黒星の数が多くなっている転換点のシーズンです。ソフトバンクのサファテも5敗しており、5敗よりは1年間クローザーを維持していることを評価するようにしようと思います。

20セーブはもちろんプロで自身初です。西武のブルペン陣で最も頼れる存在として、来季こそ上位で戦えるように願いたいです。
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川崎F戦プレビュー

2016-08-18 22:01:29 | 浦和レッズ
いよいよ、J1の天王山の浦和対川崎が明後日に近づいてきました。川崎は前節の鳥栖戦でまさかの黒星を喫し、浦和との年間勝ち点差2で対戦することになりました。もちろん、浦和は勝てば年間でも首位に立てる大事な試合です。私も埼玉スタジアムで生観戦を予定しています。

浦和にとって、五輪代表が3試合で終わったことで、この川崎戦に興梠と遠藤が出場可能になりました。もちろん、彼らは相当疲れているはずですから、起用の判断は慎重になされなければなりませんが、ベンチ入りしてくれるだけでも大きな援軍です。

また、浦和は青木が好調で、ほとんどの試合で途中出場しています。柏木のような、皆が驚くようなパスこそないですが、今季の青木は安定感があります。彼がいるので、柏木や武藤をベンチに下げることもできるのは、かなりミシャの采配に自由度をもたらしています。

川崎がどういう試合の入り方をしてくるかは、この試合最大の注目ポイントです。浦和のミシャサッカーは4バックの相手に強い戦術で、浦和のアウトサイドの関根、宇賀神が4バックの相手にマークされにくい特徴があります。もちろん、4バックの相手も対策を立ててきます。

6月に4バックの鹿島と対戦した試合では、鹿島がボランチの一枚を最終ラインに入れる急造5バック的な布陣で臨み、カウンターで失点した浦和は0-2で敗れました。以前浦和に強かった横浜FMはSBにアウトサイドをマークさせて、裏のスペースをボランチの富澤、中町にカバーさせていました。

もちろん、私は浦和サポですから、相手が何の手も打たずに浦和が勝っても嬉しいですが、相手の対策を打ち破って浦和が勝った方がもっと嬉しいです。川崎がどういう浦和対策を見せるかも楽しみですし、浦和がそれを上回って勝てるよう、楽しみにしたいと思います。
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野人2号(大柴健二)

2016-08-17 22:05:00 | 浦和レッズ
一昨日、関根貴大選手のことを勝手に「新野人」と書きましたが、過去には本家野人の岡野雅行選手以外にも「野人」と呼ばれた選手はいました。それは、1996年から2000年まで浦和に在籍したFW、大柴健二さんです。現在は埼玉県志木市でサラリーマンと聞きます。

大柴は国士舘大学から1996年に浦和入りしました。当時はサインがなく、サインを求められると楷書で名前を書いていました。そのサインを持っている方は貴重です。髪を伸ばしたスピード型FWだった理由で、岡野に例えられ、野人2号と呼ばれていました。アマチュア時代に無名選手だったキャリアも岡野そっくりです。

大柴のキャリアのハイライトは、1998年の13ゴールです。当時、結婚したばかりだった大柴は、義父から1点ごとにお小遣いがもらえることに発奮して、特に1stステージでゴールを量産しました。13ゴールは予想以上だったので、ついに義父が払いきれなくなったほどでした。

彼の得点パターンは、そのスピードを生かしてDFラインの裏に抜け出すものがほとんどでした。1998年はエース福田が負傷がちだったので、岡野、大柴の「野人2トップ」の試合もありました。今思うと、スピード型2枚をどうやって合わせていたか不思議ですが、この2トップは浦和らしい、カウンターから走るサッカーを象徴するコンビでした。

しかし、大柴の絶頂期は長く続きませんでした。翌1999年は残留争いで苦しんだチームと同様に、大柴自身も輝きを失いました。いいパスで敵陣を崩してもらえないと、大柴の得点パターンの裏へ走る形は難しかったこともあって、パスを出せる小野伸二の負傷とともに大柴も点が取れなくなりました。

その後は2000年を最後に浦和を去り、C大阪、横浜FCと渡り歩いて現役を終えます。決してテクニックで魅せた選手ではなかったですが、久しぶりに思い出したので記事にしました。懐かしい過去です。
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岸孝之、プロ通算100勝

2016-08-16 22:16:47 | 他スポーツ
今日のブログネタは別ネタを考えていましたが、テレビから西武ライオンズ、岸孝之投手のプロ通算100勝が伝わってきたので予定変更します。岸は東北学院大学からドラフト1位で西武入りして、10年目を迎える右腕です。決して強豪ではなかった東北学院大学ですが、仙台六大学野球時代は東北福祉大学に勝って連覇をストップさせた実績があります。

岸が西武入りした当時、ライオンズの監督は伊東監督(現ロッテ監督)でした。新人当時の監督の評価は、「すべての球種でまとまっているがこれと言った武器がない」と辛口でしたが、カーブを安定してストライクゾーンに投げられる能力を買われ1年目からローテーションに入り11勝を上げます。

新人王こそ、同じ11勝ながら高卒だった田中将大(当時楽天、現ヤンキース)が評価されて受賞はなりませんでしたが、西武のローテーションを長く維持している実力はまだまだ健在です。岸のキャリアのハイライトは、2008年の日本シリーズです。当時、巨人とのシリーズの第4戦で先発し、巨人打線がカーブにタイミングが合わずに完封勝利を挙げます。

2勝3敗と王手をかけられた状態で、敵地東京ドームに乗り込んだ西武は絶対不利な状況でしたが、当時の渡辺監督は第6戦に中2日で岸を5回からリリーフに送ります。これが面白いように当たり、巨人打線がタイミングを外されて岸は勝利投手になり、第7戦も勝利した西武は逆転で日本一になります。岸もMVPを受賞します。

自分が生で見た試合でも、印象深い岸の投球はあります。それは、2013年の交流戦、ヤクルト戦(西武ドーム)です。当時、相手先発の小川との投手戦になり、2-1で終盤まで推移します。岸は、バレンティンや畠山といった中軸はカーブでじらし、下位打線にはストレートでつまらせる投球で、あと一歩で勝てるところまできました。

しかし、9回2死で迎えた打者はバレンティンでした。岸は、「チェンジアップが抜けて後悔するくらいなら」とストレートで勝負に行きますが、この年60本塁打を打ったバレンティンがそのストレートを本塁打して延長戦になった試合です。試合は西武が10回裏に栗山のタイムリーでサヨナラ勝ちしますが、岸自身も印象に残る投球だったと語るほどの名勝負でした。

岸はまだ32歳、これからも勝利を積み重ねて欲しいと願って記事にしました。
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新野人(関根貴大)

2016-08-15 17:29:40 | 浦和レッズ
先日の名古屋戦のヒーローは、先制点と何度もあったフリーランニングが効いた武藤雄樹選手ですが、彼のことは書いたばかりなので、湘南戦の先制点を挙げた関根貴大選手を取り上げます。ゴールの場面、西川周作のロングキックに走ったのが、チームで一番背の低い関根だったので、彼のヘディングシュートは相手GK村山は予測していなかったと思います。

関根は浦和ユース出身の3年目です。ユース出身で成功したのは、現在ドイツのヘルタ・ベルリンでプレーする原口元気選手が代表格ですが、関根も将来を嘱望されています。五輪代表には残念ながら入れませんでしたが、それよりは将来A代表を目指すくらいのつもりでいて欲しいです。

関根が入っている、右アウトサイドのポジションは、ベテランの平川が入っていた位置です。体力に自信のある平川と違って、関根は去年のチャンピオンシップG大阪戦で足をつって動けなくなるなど、体力には課題があります。ミシャがそれでも使いたくなる理由は、彼の持っている瞬間的なスピードです。

1対1で前を向いて仕掛ける役割は、彼の見せ場です。特に、相手左SBに本職でない選手がいれば、圧倒的にカモにできるほどです。去年の天皇杯準々決勝の神戸戦で、相手左SBの相馬に対して圧倒的に優位に立った動きは、平川には難しかったでしょう。

脚質は短い距離が速いタイプで、ちょっと抜いてフリーになってクロスという動きが彼の十八番です。ゴールラインぎりぎりに切れ込んでからのマイナスのクロスや、内に入ってのシュートなど、技術の高さも光る選手です。当ブログでは、ベテランになってからこのポジションにいた野人岡野に引っ掛けて「新野人」と勝手に呼んでいます。

1年間フル出場できる体力もできた今は、どこまで伸びてくれるのだろうという期待が大きいです。今の背番号は24ですが、将来的には一桁の番号も十分つけられる才能でしょう。
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お墓参り

2016-08-15 16:30:40 | 埼玉
近くの菩提寺まで、お墓参りに行ってきました。今は亡き、祖父母のことを思い出します。私は、今でこそアクティブにいろいろやっていますが、祖父母が亡くなった前後は病気で苦しんでいました。祖父母に元気に戻った自分を見せられなかったことは、今に残る悔いです。当時はここまでの復活は想像していませんでしたが、今を楽しく生きることがせめてもの供養かもしれません。





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雷雨が作用した試合(履正社対横浜)

2016-08-14 21:18:19 | 他スポーツ
今日は午前中トレーニング、午後は資格試験の勉強という一日でしたが、やはりスポーツを何も見ない休日は物足りないと、甲子園の高校野球、履正社対横浜を見ていました。今年の甲子園は好投手が目白押しという評価で、特に評価が高い履正社の寺島、横浜の藤平が同時に見られるのは楽しみにしていました。

この試合は1回表に横浜が犠飛で1点を先制して始まります。横浜の先発が10番をつけた左腕、石川で、早い回に援護が欲しいことは予想できたからです。もちろん、石川もMax140kmで制球も良く、プロ注目とはいかないまでも普通の学校ならエース級の投手です。そんな展開は、2回裏に降った雷雨でがらりと変わることになります。

石川という投手が、全身を目いっぱい使った投げ方なので、ちょっとバランスが崩れるきっかけがあると厳しいかもと予想していた通りになってしまいました。雷雨中断明けの2回裏に、履正社8番打者に3ラン本塁打を打たれて、その後走者を二人出したところで右翼を守っていたエース藤平と交代します。

藤平が、代わり端の初球を痛打されて走者一掃の2塁打を打たれて5-1とされますが、藤平はさすが好投手で、Max147kmのストレートとスライダーで後続を断ちます。その後は藤平が履正社に追加点を許さず、焦点は寺島対横浜打線に絞られます。

寺島の投球はこの日の注目ポイントでした。Max146kmの本格派左腕ですが、この日の内容は良くありませんでした。理由は、ストレートが抜け気味で明らかにボールになる高い球が多かったからです。プロのレベルだと、この球は全て見送られてしまうとシビアなことも考えてしまいますが、それでもストレートの球の力でつまらせて内野ゴロを打たせる球威はさすがでした。

横浜打線がつながらなかったのにも救われました。四球や安打で先頭打者を何度も出しながら、履正社守備陣の堅い守備で、内野ゴロを打てば必ず2塁で封殺して無駄な塁を与えないことができていました。同じアウトでも、走者が2塁に残るか、1塁止まりかは大きな違いで、それが効いて勝負すべき打者のところでスライダーが外角に決まって打ち取ることができていました。

この試合は、5-1で履正社の勝利に終わりました。結果的には横浜の先発投手が藤平でなかったことが敗因になりました。雷雨という不運な要素ですが、勝負の厳しさを感じた試合になりました。
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