こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

ロウバイの花、梅田湖、湖畔(桐生)にて (1月)

2025-01-31 | 

ロウバイ(蝋梅)の香りが漂う時季になった。今日は、桐生川ダム湖(梅田湖)の湖畔で花を開きはじめたロウバイにレンズを向けてみた。ときどき、冷たい風が吹いてきたが、陽射しを浴びて輝く花々には、水辺においてならではの魅力が感じられた。

 

風が吹いているときに。風で立つ波と波による陽射しの反射を背景として

 

午前中では逆光になるために背景の山並みでの色彩感が薄くなる(結果として、ロウバイなどの彩りが際立つ)

花びらの透明感に惹かれて太陽の輝きを入れてみた

おしべにピントを合わせて。まだ花粉を放出していないが....

花と残っている枯れ葉の組み合わせも魅力的である

 

ダム湖、ロウバイ園、駐車場など(部分的)

 

この場所には梅田緑地台公園として、子供用遊具や水洗トイレなどが備えられている。おりひめバス「台」バス停下車、徒歩1分。

来週は立春寒波が襲来するとの予報が出されている。開きはじめた花々が寒波に耐えることを願って......

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31日11時頃、桐生市梅田町にて。ホワイトバランスは太陽光(昼光色)。

 


ある日の朝に、ゆるい光景(1月)

2025-01-28 | 雑感

先週末から、下弦のときを過ぎた細い月が明るくなった青空に溶け込むように消えた後に、山並みから朝日が昇っている。東側の山並みが日の出直後での陽射しを遮っているからだ。

29日に新月のときを迎える細い月(月齢25)

 

 

目を転じると、山並み方向で雲が輝きはじめた。しかし、その彩りは数分後に消えた。

 

そして、朝日が昇った後に、ひと塊りの雲が太陽の位置まで流れたきた。雲は彩雲に変化し、太陽は眩しくない状態になった。

 

特別の減光フィルターを用いなくても、太陽の形が見える。このゆるい光景に、わたくしは感動を覚えた。

 

雲が去った後に(サザンカ)

 

15日、桐生市にて。

 

 


今月の月、 上弦、満月、そして下弦 (1月)

2025-01-24 | 月、月光彩雲

変化を好む者にとって、月の満ち欠けは格好の撮影対象である。新月から新月まで、あるいは満月から満月までは平均約29.5日の間隔であるから、約15日間で新月 満月に変化し、約日間で新月上弦、そして満月下弦に変化する(国立天文台 > 質問コーナー)。

今月も月齢に応じて、わたくしは夕空、夜空、そして朝空での月を眺めてきた。先月まではときに空模様に妨げられることもあったが、今月は月が見える天気が続いている。

アップした画像は上弦(正確には上弦の頃)、満月(満月の頃)、そして下弦(下弦の頃)での画像である。

上弦(7日21時)。群馬県立天文台が公表している「朔弦望」によると、ジャスト上弦の時刻は7日8時56分、月の出は11時18分である。

太陽光が直角方向から月面を照らしているので、クレーターなどは目立つ。

 

満月の前夜(13日17時10分)。月は自分が望む位置から昇った。年に一回のチャンスのためだろうか、月の輝きがひときわ美しく感じられた。

 

13日(19時)。翌朝に満月のときを迎える姿にて

群馬県立天文台の「朔弦望」において、満月は14日7時27分、月の入りは14日6時28分である。

 

14日(18時)、月の出直後でのムーンピラー(月光柱)。厳寒地でない場所での月光柱は極めて稀れな大気光学現象である。

 

14日(19時)、満月から12時間後にて。

 

下弦(22日6時30分)。暦「朔弦望」での下弦は5時31分である。ジャスト下弦に立ち会うことは止めた。寒さを苦手としているので(苦笑)。

 

今月での大きな収穫は「ムーンビラー」が撮れたことである。

これからの情報: 3月14日9月8日皆既月食が見られれる。3月14日においては、一部の地域で皆既食が終わって部分食になった月が昇ってくる月出帯食が見られるのみにとどまりまる。9月8日は各地で皆既食を見ることができる(国立天文台 > ほしぞら情報2025)。

 

桐生市にて、ホワイトバランスは雰囲気優先オート、望遠 320 mm(トリミング)、RAW → JPEG 変換。

 


今日は大寒、ホトケノザ、陽射しを浴びて(1月)

2025-01-20 | 

今日は二十四節気の大寒であるが、日中において南東方向からの風によって当地の最高気温は15℃まで上がった。昨日は10℃に達しなかったが。この天気を反映して、ホトケノザ(仏の座)が花を開き、花の内部や周辺でアリ(蟻)が動き回っていた。

このものの花は小さいが、クローズアップによってこの花ならではの魅力に気付き、わたくしは感嘆した。

かぶと状の上脣は美しい色の毛で覆われている。

花粉は美しいオレンジ色を帯び、我ここにありと花粉媒介者(ハナバチなど)に知らせている。

ハナバチなどを引き付けることにおいて、花の模様と形は絶妙である。

この時季にもかかわらず、アリは活発に動き回っていた。

この花の群れが庭全体に広がることを期待している。夏が終わった頃に懸命に草を刈った者として。

 

ホトケノザ(仏の座)

シソ科オドリコソウ属、サンガイグサ(三階草)とも呼ばれている。本州、四国、九州、沖縄に分布し、花期は3ー5月とされている(山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」)。春の季語。

葉が段々についている(三階型、トリプルデッカー)、結果として陽射しをできるだけ浴びて光合成の効率を高めている。

葉の形は鋭くないノコギリ歯のようである。雨の少ない時季での草花として、葉は短い毛で覆われている。水分を捉えるためである。実に自然は必然性に満ちている。

牧野富太郎博士は、このものを春の七草の一つ、ホトケノザ(キク科コオニタピラコ)と区別するために、三階草(サンガイグサ)と呼ぶことを提唱したと聞いている。三階草があの「NHK 朝ドラ」に登場したであろうか、わたくしは覚えていない。

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20日正午、マクロレンズ使用、ホワイトバランスは太陽光。

 


渡良瀬川で眺める赤城山、青空のもとで雪雲をまとって(1月)

2025-01-18 | 山を眺める

渡良瀬川はわたくしたちの街、桐生市を横断するように流れています。この川で眺める「赤城山」には、この地ならではの魅力が感じられるとわたくしは思っています。時季、天候、時間帯に応じて一期一会と思いたくなるほどの変化が現れるからです。

このときの空模様は赤城山とその周辺以外に雲が浮かんでいない状態でした。それだけに、寒さを思わせる雲の衣をまとった姿に心を引かれました。

山から吹き下ろす風による凧揚げ、子供時代での遊びを思い出しました。いいですね、凧糸がアナログ的雰囲気を演出しています。

 

ここでは、赤城山が上底と下底が長い台形のように見えます。山内でどの山頂も穏やかに存在感を示しています。そして、山沿いに上昇した気流が上底付近で雲をつくり出しています。

 

最高峰の黒檜山(右端)はその姿が見えないほど厚い布(雲)をまとっていました。

 

当地では、新年になりましてから僅か1日間ほどしか雨が降っていません。流れでの水量がかなり減っています。たっぷりとした流れの奥に赤城山との構図はいつ頃に現れるでしょうか。

積乱雲が発達してできるかなとこ(金床)雲ではありませんが、山を包む雲はかなとこを想わせる形になりました。

 

画角を広げてみました。限りなく澄んだ青空のもとで雲を発生させている赤城山、わたくしにとっては印象的な風景でした。

 

13日午後、桐生市にて。

 

 


昨夜の月の出、月光柱(ムーンピラー)、その側には火星 (1月)

2025-01-15 | 月、月光彩雲

昨夜の月の出では、奇跡の天体ショーに出会ってと言いたくなる光景が現れました。18時過ぎのことでしたが、火星が昇った直後に、朝(7時頃)に満月のときを迎えた月が近くの山から昇りました。そして、月の光は柱となって周囲を照らし出しました。

 

 

月光柱(ムーンピラー)、そしてムーンピラーによって照らし出された尾根での枯れ木

 

月光柱は大気中の漂う氷の粒が月光を反射するために生じる現象です。このときの気温は5℃、湿度は60%、無風に近い状態でした(アメダスデータ)。山の上空では気温が氷点下になっていたのでしょう。

 

火星が輝きを放っているそばで、昇る直前での月から光の柱が現れれました。さらに、雲の影による立体感が加わりました。

画人ならば、どんなタッチで描きたくなるでしょうか.....

 

月が昇りはじめると、雲が月の位置まで流れてきました。雲から姿を見せた月から、炎を想わせるような光芒が火星の位置付近まで立ち上りました。

 

太陽の光による「太陽柱(サンピラー)はそれほど珍しいものではありませんが、「月光柱(ムーンピラー)」は稀な現象です。増してや、月光柱の側で火星が輝くことはほとんど見られないイベントです。

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火星は12日に地球のもっとも近づき、その明るさはマイナス1.5等クラスになります。そして、13日から14日にかけて月が火星の側で輝きます。火星がもっとも明るく見える時期にです。2天体が近づいて輝く様子は大変目を引く光景になりそうです(国立天文台HP > ほしぞら情報2025年1月)。

昨夜は、ほぼ同じ位置から月と火星が昇りました。結果として、極めて稀な天体イベントが進行しました。

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画像は月よりも先に昇った火星の有様です。この天体に特徴的な赤みがかった色の輝きがわたくしには印象的でした。

 

画像は月面に露出を合わせた結果です。今回のムーンピラーは満月状態での現象でした。

 

14日、桐生市にて。撮影では光芒をはっきりと撮るために高感度(ISO感度 2000 - 3500)に設定。ホワイトバランスは太陽、(19日、画像の入れ替えと追加)。


遠く離れた名山、両神山がシルエットとして、夕日の効果で浮かび出る(1月)

2025-01-04 | 山を眺める

今日アップします画像は2日の夕刻に撮った遠景です。このときは無風状態でしたので、わたくしは近くの桐生川沿いを歩きました。関東平野を隔てて100キロメートル以上離れた秩父地域(埼玉県)の山並みを遠望しながらでした。落日が迫まったとき、突然にも山並み方向の上空が厚い雲で覆われました。結果として、その雲と大学の建物(体育館)との隙間から、山並みが夕日を浴びる光景を眺める状態にわたくしは置かれました。いつもならば、人工物が大きくは入らないスポットに移動します。でも、ふと、この合間をスリットとして、これから現れる光景を眺めたくなりました。

 

厚い雲が反射板として働いたためでしょうか、この雲が無ければ見られないなような光景が現れました。秩父地域の名山「両神山(りょうがみさん、百名山の一座、1,724 m )」が、シルエットとして夕日の効果で浮かびあがりました。

100キロメートル以上も遠距離に位置している両神山が100メートル先の屋根の間近に。望遠による距離圧縮効果を思い切り楽しみました、絶好のチャンスと思いながら。

「きりゅう川」との銘板を画角に入れてみました(わたくしのこだわりです)。

 

クリックで、画像を拡大できます。

 

 

気象条件が良ければ、夕日の力を借りなくても両神山(1700メートル)を遠望できます。ところが、より標高の高い背景、奥秩父連山(2000メートルクラス)に埋没するために、両神山固有の形がはっきりとは見えません。ちなみに、埋没しないスポットで眺めた両神山の画像を添えます。ロウバイ(蝋梅)の名所、宝登山(秩父市)、1月下旬にて。

 

「私がいつも気をつけて見る山に、両神山がある。...... 大よその山は、三角形であったり屋根形であったとしても、左右に稜線を引いて山の体裁を作っているものだが、両神山は異風である。それはギザギザした頂稜の一線を引いているが、左右がブッ切れている。あたかも巨大な四角い岩のブロックが空中に突き立っているような、一種怪奇なさまを呈している。古くから名山として崇拝されているのも、この威圧的な山容からであろう(深田久弥、日本百名山)」

 

画角を広げた画像をアップします。低い高度からの太陽光が、まさにライトアップとしての効果を見事に発揮しています。照らし出された背景の山並みは破風山(はふ)、百名山の一座である甲武信岳(こぶし、2,460 m)、三宝山、十文字峠などで構成されています。体育館とビルは大学の桐生キャンパス構内のものです。山並みは埼玉県・山梨県・長野県などの境になっています。

 

望遠での距離圧縮効果を利用して撮りましたが、この夕景は肉眼でもその視力に応じて気づくことができました。望遠で撮っている変人(?)に尋ねてみたかったのでしょうか、あの見事な光景はどこの山によるものかと、通りかかった人々に声をかけられたました。遠く離れた秩父・奥秩父の山々が見えるのだとの答えに、驚きながらスマホで撮りはじめた人もいました。

 

帰るときにて、矢印は上の画像で望遠レンズを向けた方向です。

 

わたくしたちの街から関東平野を隔てて両神山などを望めるのは、展望地点の標高が110メートルであり、海抜0メートル以下の地域を含めて関東平野の標高差が10メートル程度であるためです。わたくしたちの街は半扇状地に立地しています。自宅から中心街に自転車で向こうとするならば、往路では何らの抵抗を感じませんが、帰路では.それなりの脚力が求められます。

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2日16時過ぎ、桐生川中流域にて(桐生市)、望遠では 70-200 mm。

 

 


初日の出、彩雲を伴って (2025年)

2025-01-01 | 朝景

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

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今日は、概ね空には雲が浮かんいない天気になりました。勝手なことながら、適度に白雲が太陽の位置付近に浮かんでほしいと思いましたが。彩雲の出現を期待しているからです。

今朝は7時頃に、太陽が近くの山並みから昇りました。有難いことに、複数個の綿雲(積雲)日の出方向に流れてきました。結果として、「初日の出、彩雲を伴って」との状態にレンズを向けることができました。

 

初日の出と彩雲(空の色を気にしないで、露出をマイナスに設定して現像すると雲の縁は虹色を帯びます。でも、今日は元日ですので......)

 

昨年は、元日の夕刻に地震警報を知らせるエリアメールで心配が募りました。2011年3月11日、エリアメールを受けた直後、震度6強の激しい揺れを茨城県内で体験したからです(地割れ、地面の液状化、屋根瓦の落下、石塀の倒壊、一級国道での信号機停電など)。

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2025年元旦 (撮影 7時ごろ、桐生市にて、ホワイトバランスは太陽光(昼光)、1/1200〜1/2000秒、絞りf値 18、ISO感度 200